それはもう1ヶ月近くも前の事になりますか。
6月26日の夕暮れ時。「もうすぐ『踊る』の劇場版始まるよな……そしてまだ『トリック』観てない訳だが」等と思いながらネットで上映時間を確認したら、どう考えてもその日の23時55分からの回しか観られない状態だったりなど。
という訳で6月の最後の土曜日、新宿バルト9に行って、『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』を観て来たのでした。
もう既に放映期間が終わってしまっている映画なので堂々とネタバレます。
時代劇ヲタクとして、今回の松平健の活躍に触れないというのはありえないので、まずそこから。
「これでもかっ!!」というくらいパロディが効いた演出は、暴れん坊将軍好きなら素晴らしい出来だったと思います。元々奈緒子が暴れん坊将軍ファンという設定もあったので、どういった形になるかは結構気になっていたのですが、まぁソレはソレ、という感じで、特に触れられなかったのは残念でもありますが。
それにしたってスーツ姿で白馬に乗ってみたり、め組のまといや成敗扇子が出てきたり、目許のピクピクを強調してみたりと、マツケンファンなら誰もがほくそ笑んでしまうわざとらしい演出。ファンにとってはこの辺りは笑いどころでしたし、奈緒子がいつもの決め台詞を言う時も、今回は「お前のやったことは、すべてお見通しだ!」のみ。これ、意外にファンにとっては重要なんですよ。「まるっと」とか「ゴリッと」とか入っていない、純粋なる暴れん坊将軍の台詞のパロディ。こういうちょっとした心憎い演出にキュンっとなってしまうのが、ファン心というもので。
強いて言えば、マツケン──じゃなくて、鈴木玲一郎の若かりし頃の再現ドラマがなぁ……。もう仕方ないんだけど、時代劇専門チャンネルで暴れん坊将軍第一シリーズが再放送している今、あの年老いてぶくぶくに太ってしまった顔での再現ドラマが、ちょっと辛かったというか。そして、やっぱり「これでもかっ!」というくらい散りばめられていた三浦理恵子(CoCo)のパロディについては、あそこまでガンガンにシャネルを見せびらかしていたにも関わらず、後にパンフレットを覧るまで気付かなかったのでした。
バスの運転手が山寺宏一だったりとか、もう細かいネタを挙げ連ねると切りがないくらいなんだけど、本当に最後まである意味壮大な期待をさせない、あくまで2サス的な流れが、トリックっぽくて良かったなぁとか、私は思ったんですけども。始まりはいつも横溝のような陰惨な雰囲気を醸し出しながら、終わりはいつも爽やかなのも「トリックっぽいよなぁ」とか思ってたりします。
映画の終わり方も、奈緒子と山田の立場が前回と逆転していて、奈緒子が優位なのも良かったと思うし。メルマガ読む限りでは、またTV版スペシャルもありそうですし、まだまだ期待のしどころも沢山。
実は「警部補 矢部謙三」は一度も観る機会に恵まれていないので、まだまだ観ていない作品も沢山有り。もう暫くは、TRICKシリーズも愉しめるよな、などと思ってたりします。
2年も配信されて来なかったメルマガが昨年の秋に突然に流れてきて、暫く思わせぶりな流れが続いた後に劇場版告知があって。気がつけばこのドラマももう10周年。当時全くの無名だった仲間由紀恵も大変な売れっ子になってしまいましたが、TRICKは相変わらずのちょっとどこか抜けたままの雰囲気で。
こういうのも、なんか良いよなぁ、と。
2010年07月17日
2010年05月09日
ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い
先日、レンピッカ展を観てきたついでに、同じ Bunkamura のル・シネマで、映画『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』も観てきました。因みにGW中だったからかも知れませんが、かなり混んでました……。
この作品は劇中劇。構成としては以前観た、『レンブラントの夜警』なんかを思い出したり。全然違うけどね。あっちと較べると、今回の映画は圧倒的に解かり易い。
主人公のダ・ポンテの人生と、オペラ作品の主人公でもあるドン・ジョヴァンニの人生がリンクして行く様が、この作品の見どころのひとつ。モーツァルトとダ・ポンテが話し合うシーンで、ふたりの背景がいつしかオペラの舞台に切り替わっていたり、舞台の書き割りっぽい背景にダ・ポンテ達が現れると、急に書き割りの中の人が動き出す……みたいな独特な演出が面白かったです。この映画、全てスタジオ内での撮影だったそうですが、全体的に意図して造り物っぽい背景にしている感じがしました。どのシーンも「いかにもセットです」って感じがするんだけど、これのお陰で、映画のストーリィと映画の中のオペラが違和感なく繋がっているというか。
んでもって、ダ・ポンテ役のロレンツォ・バルドゥッチがとても美形です。(笑)この人、人気あるんだろうな。私はこの役者さんは全然知らなかったけど、余りにも端整な顔立ちで吃驚。あと、モーツァルト役のリノ・グワンチャーレがすっごい可愛い。役柄かな。仕草なんかが凄く可愛いと思ってしまった。
モーツァルトとダ・ポンテが、オルガンの前で初めて出会うシーンは、特に美しくて印象的です。また、モーツァルトが神父としてのダ・ポンテに赦しを請う姿は切ない。全く別世界に生きるふたりがオペラ『ドン・ジョヴァンニ』を造り上げる訳ですが、そのふたりの各々の葛藤が面白い。グワンチャーレの演じるモーツァルトは可愛いが故に、その姿が切ないのです。
ああ、でもそういう意味ではダ・ポンテの激しい女遊びについてはもう少し描かれても良かったかも。あれじゃ割りと硬派な青年という設定でも違和感なさそうだし。女性遍歴が紙と噂話でしか出て来ないんだもん。
映画の中で『ドン・ジョヴァンニ』の上演が終わった時は、私も拍手しそうになってしまったくらい素敵だったし、映画そのものもテンポが良くて面白かった。(まぁ少し時間足りなかった感はあるけど。ダ・ポンテの葛藤や変化はもう少し描いてもらいたかった。)お陰で、映画館出る時はかなり上機嫌でした。
観終わった後も暫くは、ジャコモの真似して「ドン・ジョヴァンニー」とか鼻歌唄ってましたね。(笑)因みに、ジャコモのこの台詞は公式サイトの動画でも聴けますよ。
別サイトのレビューでも書いてあったけれど、アマデウス(モーツァルト)とサリエリの関係性については、全く説明がないので予備知識が必要かも。(知らなくても良いのかな? でも知ってる方が圧倒的に面白いはず。)あと『フィガロの結婚』と『ドン・ジョヴァンニ』が共にモーツァルト作品なのは今更って感じだけど、『フィガロの結婚』の方が発表が先なのだけは事前に憶えておいた方が良いかな。
この作品は劇中劇。構成としては以前観た、『レンブラントの夜警』なんかを思い出したり。全然違うけどね。あっちと較べると、今回の映画は圧倒的に解かり易い。
主人公のダ・ポンテの人生と、オペラ作品の主人公でもあるドン・ジョヴァンニの人生がリンクして行く様が、この作品の見どころのひとつ。モーツァルトとダ・ポンテが話し合うシーンで、ふたりの背景がいつしかオペラの舞台に切り替わっていたり、舞台の書き割りっぽい背景にダ・ポンテ達が現れると、急に書き割りの中の人が動き出す……みたいな独特な演出が面白かったです。この映画、全てスタジオ内での撮影だったそうですが、全体的に意図して造り物っぽい背景にしている感じがしました。どのシーンも「いかにもセットです」って感じがするんだけど、これのお陰で、映画のストーリィと映画の中のオペラが違和感なく繋がっているというか。
んでもって、ダ・ポンテ役のロレンツォ・バルドゥッチがとても美形です。(笑)この人、人気あるんだろうな。私はこの役者さんは全然知らなかったけど、余りにも端整な顔立ちで吃驚。あと、モーツァルト役のリノ・グワンチャーレがすっごい可愛い。役柄かな。仕草なんかが凄く可愛いと思ってしまった。
モーツァルトとダ・ポンテが、オルガンの前で初めて出会うシーンは、特に美しくて印象的です。また、モーツァルトが神父としてのダ・ポンテに赦しを請う姿は切ない。全く別世界に生きるふたりがオペラ『ドン・ジョヴァンニ』を造り上げる訳ですが、そのふたりの各々の葛藤が面白い。グワンチャーレの演じるモーツァルトは可愛いが故に、その姿が切ないのです。
ああ、でもそういう意味ではダ・ポンテの激しい女遊びについてはもう少し描かれても良かったかも。あれじゃ割りと硬派な青年という設定でも違和感なさそうだし。女性遍歴が紙と噂話でしか出て来ないんだもん。
映画の中で『ドン・ジョヴァンニ』の上演が終わった時は、私も拍手しそうになってしまったくらい素敵だったし、映画そのものもテンポが良くて面白かった。(まぁ少し時間足りなかった感はあるけど。ダ・ポンテの葛藤や変化はもう少し描いてもらいたかった。)お陰で、映画館出る時はかなり上機嫌でした。
観終わった後も暫くは、ジャコモの真似して「ドン・ジョヴァンニー」とか鼻歌唄ってましたね。(笑)因みに、ジャコモのこの台詞は公式サイトの動画でも聴けますよ。
別サイトのレビューでも書いてあったけれど、アマデウス(モーツァルト)とサリエリの関係性については、全く説明がないので予備知識が必要かも。(知らなくても良いのかな? でも知ってる方が圧倒的に面白いはず。)あと『フィガロの結婚』と『ドン・ジョヴァンニ』が共にモーツァルト作品なのは今更って感じだけど、『フィガロの結婚』の方が発表が先なのだけは事前に憶えておいた方が良いかな。
2009年11月29日
『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』劇場版
この映画、まだ上映始まって間もないよね。私にしては珍しい早さで観に行ったな。
という訳で、『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の劇場版を観て来ましたよ。
この映画──というよりは、この映画の原作となった話について、私はちょっとした思い入れがあります。
この作品は2chの『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』スレが原作なのだけど、私がこの作品を知った時にはスレはとうに終わった後で、(映画化の話が持ち上がる前だったように記憶してますが)結構最近の事です。
私も新卒で就職して5年ほど──厳密に言えばプロジェクトの切れ目の都合で4年11ヶ月間なのだけど、プログラマをやっていました。(今は違うけどな。)当時は、就職超氷河期なのにITバブルの名残は残っている──という時代で、多少難があっても誰でもプログラマになれたのでした。そんな中、私は5年ほどこの職種で働いた訳だけど、まぁ最後の2年は精神的に惨憺たる状態だった。会社はブラックではなかったけれど、単純に向いてなかったのだ、多分。
とにかく、プログラマが辛い経験を語る──それだけで親近感のある話だったし、加えて、この話を読んだ当時の私の仕事の状態は、ぶっちゃけ微妙な按配だった事もあって非常に心撃たれたのでした。
もう、まとめwiki読んで泣いたね。そもそもこのハナシが創作かどうかなどという事はどうでも良いのだ。そこを追求したってどうしようもないじゃん、投稿先からして匿名前提の掲示板なんだから。そんなの追求するのも野暮すぎる。とにかく私は藤田さんという存在が羨ましかった。まぁ、年齢的には自分が藤田さんのような立場であるべきなんだけど。
しかし、誰もが諸葛孔明とはいかないもので。矢張りそこは、人間努力が必要なのだ、きっと。
私は丁度この作品を読んだ頃に、上司にある事を相談し、その上司の「志穂に判らない事が俺に解かるワケないじゃん(笑)」の一言で、その後上司への相談を一切辞めたのだけれど(誤解のないように書くけど、報告すべき事はしているし、判断を仰ぐべき場所では仰いでいる。)そういった仕事に向き合う覚悟を決めるにあたっても、この作品はとても力になってくれたように思います。そして、その後視えて来たものも沢山あった。そういう点で非常に重要な作品で、私は本まで買って大切にしていたりするのでした。
で。
映画の感想なんだけど、結論だけ言うと泣きました。やっぱ元が良いから、映画化にあたってエピソード相当削ってあったものの、やっぱり泣けた。そして笑えた。
でも、プログラマじゃないと解らないところがばっさり削られていたのは残念だったかな。(どこがどうとか説明するのは野暮なのでしないけど)その辺は誰でも解るようになっていて、だからこそプログラマ故の辛さやら、それが元になって感じる親近感みたいなのは、ちょっと感じ辛くなってたと思う。
そして、藤田さんの設定がちょっと変わっている。これもひとつの結末なのだろうとも思えたし、この方がすっきりするのだけれど、原作の切なさとはちょっと違う感じが、また何というか……でも、これも良いのかもしれない。判らん。
因みに竹中の存在は一切カットだ。(笑)微妙な派閥状態になってしまう展開もカット。
何しろ、映画だと半年間の出来事という事もあって、内容がぎゅっと詰まった感じになっちゃってるからなぁ。あの短時間にエピソードをまとめただけでも凄いといえば凄いんだけど、この辺は原作が出来すぎってくらい面白いだけに難しい。
マ男が倒れ込む日比谷の交差点、立ち上がった時に背景に浮かぶペニンシュラで「ああ、あんなところで倒れたんか……」とか、関係ないところで違う親近感も湧きつつ、全体的には……どうかな。原作知らなかったり、下手に思い入れない方が娯しめるかも知れない。多分原作知らないで観たら、甚く面白く感じたんじゃないかとも思うんだ。泣ける所はちゃんと泣けるし、ちゃんと笑えるから。社長も素敵に黒いし。
最後のマ男の台詞も良かった。ネタバレになるから言わないけど。でも、激しく同意。どうあったってそこは変わらないんだよな。
しかしマ男、これで本格的に関係者に状況がバレるんじゃ。設定ちょっと変わってはいたけど、でも大丈夫なんだろうか……。
という訳で、『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の劇場版を観て来ましたよ。
この映画──というよりは、この映画の原作となった話について、私はちょっとした思い入れがあります。
この作品は2chの『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』スレが原作なのだけど、私がこの作品を知った時にはスレはとうに終わった後で、(映画化の話が持ち上がる前だったように記憶してますが)結構最近の事です。
私も新卒で就職して5年ほど──厳密に言えばプロジェクトの切れ目の都合で4年11ヶ月間なのだけど、プログラマをやっていました。(今は違うけどな。)当時は、就職超氷河期なのにITバブルの名残は残っている──という時代で、多少難があっても誰でもプログラマになれたのでした。そんな中、私は5年ほどこの職種で働いた訳だけど、まぁ最後の2年は精神的に惨憺たる状態だった。会社はブラックではなかったけれど、単純に向いてなかったのだ、多分。
とにかく、プログラマが辛い経験を語る──それだけで親近感のある話だったし、加えて、この話を読んだ当時の私の仕事の状態は、ぶっちゃけ微妙な按配だった事もあって非常に心撃たれたのでした。
もう、まとめwiki読んで泣いたね。そもそもこのハナシが創作かどうかなどという事はどうでも良いのだ。そこを追求したってどうしようもないじゃん、投稿先からして匿名前提の掲示板なんだから。そんなの追求するのも野暮すぎる。とにかく私は藤田さんという存在が羨ましかった。まぁ、年齢的には自分が藤田さんのような立場であるべきなんだけど。
しかし、誰もが諸葛孔明とはいかないもので。矢張りそこは、人間努力が必要なのだ、きっと。
私は丁度この作品を読んだ頃に、上司にある事を相談し、その上司の「志穂に判らない事が俺に解かるワケないじゃん(笑)」の一言で、その後上司への相談を一切辞めたのだけれど(誤解のないように書くけど、報告すべき事はしているし、判断を仰ぐべき場所では仰いでいる。)そういった仕事に向き合う覚悟を決めるにあたっても、この作品はとても力になってくれたように思います。そして、その後視えて来たものも沢山あった。そういう点で非常に重要な作品で、私は本まで買って大切にしていたりするのでした。
で。
映画の感想なんだけど、結論だけ言うと泣きました。やっぱ元が良いから、映画化にあたってエピソード相当削ってあったものの、やっぱり泣けた。そして笑えた。
でも、プログラマじゃないと解らないところがばっさり削られていたのは残念だったかな。(どこがどうとか説明するのは野暮なのでしないけど)その辺は誰でも解るようになっていて、だからこそプログラマ故の辛さやら、それが元になって感じる親近感みたいなのは、ちょっと感じ辛くなってたと思う。
そして、藤田さんの設定がちょっと変わっている。これもひとつの結末なのだろうとも思えたし、この方がすっきりするのだけれど、原作の切なさとはちょっと違う感じが、また何というか……でも、これも良いのかもしれない。判らん。
因みに竹中の存在は一切カットだ。(笑)微妙な派閥状態になってしまう展開もカット。
何しろ、映画だと半年間の出来事という事もあって、内容がぎゅっと詰まった感じになっちゃってるからなぁ。あの短時間にエピソードをまとめただけでも凄いといえば凄いんだけど、この辺は原作が出来すぎってくらい面白いだけに難しい。
マ男が倒れ込む日比谷の交差点、立ち上がった時に背景に浮かぶペニンシュラで「ああ、あんなところで倒れたんか……」とか、関係ないところで違う親近感も湧きつつ、全体的には……どうかな。原作知らなかったり、下手に思い入れない方が娯しめるかも知れない。多分原作知らないで観たら、甚く面白く感じたんじゃないかとも思うんだ。泣ける所はちゃんと泣けるし、ちゃんと笑えるから。社長も素敵に黒いし。
最後のマ男の台詞も良かった。ネタバレになるから言わないけど。でも、激しく同意。どうあったってそこは変わらないんだよな。
しかしマ男、これで本格的に関係者に状況がバレるんじゃ。設定ちょっと変わってはいたけど、でも大丈夫なんだろうか……。
ラベル:シネ・リーブル池袋
2009年06月14日
土曜の夜は、オールナイトでグレンラガン!
と、言う訳で。
シネマサンシャイン池袋で13日の夜に開催された、天元突破グレンラガン 【紅蓮篇】【螺巌篇】の一挙上演&トークイベントに行って参りました。因みにこのイベント、正式なイベント名称は(公式を覧ても)なさそう。イベント構成はこんな感じでした。
映画館に行く途中に何故か同僚と鉢合わせしてしまったり、時間に余裕があったのでとらのあなに立ち寄ったりしていましたが、イベントの方は定刻どおりにスタート。紅蓮篇の上映は、特にCMもなく(普通の映画だと最初の10分間くらい他の映画のCMが入るけど、アレがなかった)スムーズに始まりました。「おおおおお、久し振りの『紅蓮篇』!」とワクワクしつつ、実はグレンラガンは今キッズステーションで絶賛再放送中なので、この辺りは寧ろ最近観たばかりでもあり。そして、それでもやっぱり泣く。
休憩を挟んでトークショー開始。このパートは……始終ぐだぐだしていて、それが良かったと言うか。(笑)中島さんや樋口さんは話す事に慣れているのだなぁ、というのが率直な感想? 特に中島さんは始終笑いを取るトークなのですが、そういう人が書く脚本ほど心臟抉られるタイプの話が多いイメージがあるので、何となく何かに納得してしまいました。
色々話していた記憶はあるものの、「これこそは」といった内容があったかと言えば、どちらかというと全体的に煙に巻かれたイメージばかりが残っているので、何を書こうかなぁ、と迷ってしまうのですが……。
強いて「ああ、そういうコト!」と思ったのは螺巌篇のエンディングの時に流れる映像のアイコン。少年シモンが真っ暗な背景をただひたすらとぼとぼと歩き続ける中で、画面下から捩じれた白線が幾つも立ち昇ってくるのだけど、その白線の上先端に小さなアイコンがついていて、そのアイコンが全部カタチがばらばらになっている。そのアイコンひとつひとつ、すべてキャラクターひとりひとりのイメージの象徴なのだと、今石監督が仰っていたのが印象的で。ひとつひとつのアイコン全部、監督の方でキャラを象徴するカタチのイメージを出したのだとか。ニアのアイコンは大きめでゆっくりの動きなので解かり易いのですが、その他のアイコンは流れも速いし小さいしでよく判別できないので、このアイコンについて指摘を挙げた方(質問は公式サイトで募集したもの)も凄いと思いましたが……。アイコンがひとつひとつ違っている事には気付いてなかったので、螺巌篇のエンディングを観ながら、心打たれました。
螺巌篇については、今回改めて観る事ができて、何とも辛い話だなぁ、と。話すと長くなってしまうけれど、シモンの決意の悲壮さがTV版より更に強調されていると言うか。このヒトは民衆蜂起の際、感情に任せてロージェノムになる事もできたのに、それをしなかったのだなぁ──というのが、TV版とはまた違う発見で。螺巌篇もTV版とは結構違っているので、劇場版を観ていない方は一度観てみると、結構娯しめるんじゃないかと思います。もっとも、ロシウは相当割り喰ってるので、ロシウファンには余り面白くない話になるかもしれませんが。でも、やっぱり泣けるよ。螺巌篇も観に行った方が良い、きっと。
という訳で、「もう一度行きたいんだけど……」とかのたまってるものに限って、一度きりしか行けない事が多い今日この頃ながら、この映画に関しては、ちゃんと二回観に行けてラッキーでした。グレンラガンに関しては、先月のお誕生ウィークの際にも、週に二回もアニメ限定カラオケに行って(付き合ってくれた同僚の方々、本当にありがとうございます。ここ観てない人ばっかだけど)、パセラのグレンラガン限定メニューとか限定グッズとか色々と愉しめたし、個人的にはグレンラガン、凄く楽しめて嬉しかったです。
シネマサンシャイン池袋で13日の夜に開催された、天元突破グレンラガン 【紅蓮篇】【螺巌篇】の一挙上演&トークイベントに行って参りました。因みにこのイベント、正式なイベント名称は(公式を覧ても)なさそう。イベント構成はこんな感じでした。
●上映プログラム
・劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(22時半〜)
・トークショー(0時30分〜)
・劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇(2時〜)
(AM4:15イベント終了)
●トークショー登壇者
今石洋之(監督)、大塚雅彦(副監督)、中島かずき(脚本)、スペシャルゲスト:樋口真嗣、司会:真鍋義朗(宣伝プロデューサー)
映画館に行く途中に何故か同僚と鉢合わせしてしまったり、時間に余裕があったのでとらのあなに立ち寄ったりしていましたが、イベントの方は定刻どおりにスタート。紅蓮篇の上映は、特にCMもなく(普通の映画だと最初の10分間くらい他の映画のCMが入るけど、アレがなかった)スムーズに始まりました。「おおおおお、久し振りの『紅蓮篇』!」とワクワクしつつ、実はグレンラガンは今キッズステーションで絶賛再放送中なので、この辺りは寧ろ最近観たばかりでもあり。そして、それでもやっぱり泣く。
休憩を挟んでトークショー開始。このパートは……始終ぐだぐだしていて、それが良かったと言うか。(笑)中島さんや樋口さんは話す事に慣れているのだなぁ、というのが率直な感想? 特に中島さんは始終笑いを取るトークなのですが、そういう人が書く脚本ほど心臟抉られるタイプの話が多いイメージがあるので、何となく何かに納得してしまいました。
色々話していた記憶はあるものの、「これこそは」といった内容があったかと言えば、どちらかというと全体的に煙に巻かれたイメージばかりが残っているので、何を書こうかなぁ、と迷ってしまうのですが……。
強いて「ああ、そういうコト!」と思ったのは螺巌篇のエンディングの時に流れる映像のアイコン。少年シモンが真っ暗な背景をただひたすらとぼとぼと歩き続ける中で、画面下から捩じれた白線が幾つも立ち昇ってくるのだけど、その白線の上先端に小さなアイコンがついていて、そのアイコンが全部カタチがばらばらになっている。そのアイコンひとつひとつ、すべてキャラクターひとりひとりのイメージの象徴なのだと、今石監督が仰っていたのが印象的で。ひとつひとつのアイコン全部、監督の方でキャラを象徴するカタチのイメージを出したのだとか。ニアのアイコンは大きめでゆっくりの動きなので解かり易いのですが、その他のアイコンは流れも速いし小さいしでよく判別できないので、このアイコンについて指摘を挙げた方(質問は公式サイトで募集したもの)も凄いと思いましたが……。アイコンがひとつひとつ違っている事には気付いてなかったので、螺巌篇のエンディングを観ながら、心打たれました。
螺巌篇については、今回改めて観る事ができて、何とも辛い話だなぁ、と。話すと長くなってしまうけれど、シモンの決意の悲壮さがTV版より更に強調されていると言うか。このヒトは民衆蜂起の際、感情に任せてロージェノムになる事もできたのに、それをしなかったのだなぁ──というのが、TV版とはまた違う発見で。螺巌篇もTV版とは結構違っているので、劇場版を観ていない方は一度観てみると、結構娯しめるんじゃないかと思います。もっとも、ロシウは相当割り喰ってるので、ロシウファンには余り面白くない話になるかもしれませんが。でも、やっぱり泣けるよ。螺巌篇も観に行った方が良い、きっと。
という訳で、「もう一度行きたいんだけど……」とかのたまってるものに限って、一度きりしか行けない事が多い今日この頃ながら、この映画に関しては、ちゃんと二回観に行けてラッキーでした。グレンラガンに関しては、先月のお誕生ウィークの際にも、週に二回もアニメ限定カラオケに行って(付き合ってくれた同僚の方々、本当にありがとうございます。ここ観てない人ばっかだけど)、パセラのグレンラガン限定メニューとか限定グッズとか色々と愉しめたし、個人的にはグレンラガン、凄く楽しめて嬉しかったです。
2009年05月11日
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇
某氏が「俺を誰だと思ってやがる!」と宣っているの見て「そう言えばもう『螺巌篇』始まってんじゃん! 観に行かなきゃ」と思い立ち──今回は早々に観て参りましたよ、『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』! 因みに『紅蓮篇』の感想はこちら。
という訳で8日、会社帰りに池袋シネマサンシャインのレイトショウに駆け込み。
しかし。
今回かなり思ったのが、TV版を全話見終わった後だと、劇場版の第一回目は意外に愉しめない──という事。(苦笑)何しろ、見どころの多いアニメ。そもそもが「普通これ、1年間くらいやってるボリュームのアニメだよね」みたいのを凝縮した話だし、それが最終回前後となれば特に内容が濃い。それを更に2時間強に凝縮しているのである。カットされる分量が半端ないのは観る前に充分想定済み。大体、TV本編と大幅に話が変わってくるのは、紅蓮篇でも経験済みなのだ。(ただし、この時はTV版全話観てない状態で行った訳で、結果として色々な意味で良かった──という事に気付いたのは、螺巌篇を観てからの事なのだが。)その上、紅蓮篇はツェッペリン攻略さえ終わらない状態で終わってると来てる。
要するに、だ。「あのシーン、大好きなんだよな〜。今度の劇場版でカットされてないと良いんだけど……」という場面が多すぎなのだ。そればかりが気になって、ハラハラして物語に集中できないのである。
実際、アバン(本編開始前)でツェッペリン攻略が終わってしまうと言うくらいのボリュームだし、一度話が地球を飛び出したら、後はもうずっと舞台が宇宙のまま。
だから例えば、ロシウが自決しようとする場面なんかは、「これはTV版の方が好きだったな」とも思いつつ、でも、やっぱりそれはそれで、泣けて来るほどに良いシーンだったりもして──だからやっぱり、とにかく愉しみきれてない。
一番大好きなシーン──シモンがふたりのカミナの間で迷い、真実に気付き、そして本物のカミナと語らう場面──はカットされてなかったし(それだけで超満足)、死人もTV版より遥かに少なかった。ニアの劇場版オリジナルのガンメン(?)も色合いなんか綺麗で相当素敵だったし、それ以外のガンメンのデザインもみんなかなり手が入ってて、なんか色々、凄く良かったと思ってるんだけど。
でも、今回は多分、というか絶対、これはもう一度観に行かなければマズイと思っている。これは、一回観ただけでは、本当に愉しめない。もう一度行って、今度こそ色々堪能してこようと思う。
もっとも。多分また、会社帰りのレイトショウだと思うけど。
という訳で8日、会社帰りに池袋シネマサンシャインのレイトショウに駆け込み。
しかし。
今回かなり思ったのが、TV版を全話見終わった後だと、劇場版の第一回目は意外に愉しめない──という事。(苦笑)何しろ、見どころの多いアニメ。そもそもが「普通これ、1年間くらいやってるボリュームのアニメだよね」みたいのを凝縮した話だし、それが最終回前後となれば特に内容が濃い。それを更に2時間強に凝縮しているのである。カットされる分量が半端ないのは観る前に充分想定済み。大体、TV本編と大幅に話が変わってくるのは、紅蓮篇でも経験済みなのだ。(ただし、この時はTV版全話観てない状態で行った訳で、結果として色々な意味で良かった──という事に気付いたのは、螺巌篇を観てからの事なのだが。)その上、紅蓮篇はツェッペリン攻略さえ終わらない状態で終わってると来てる。
要するに、だ。「あのシーン、大好きなんだよな〜。今度の劇場版でカットされてないと良いんだけど……」という場面が多すぎなのだ。そればかりが気になって、ハラハラして物語に集中できないのである。
実際、アバン(本編開始前)でツェッペリン攻略が終わってしまうと言うくらいのボリュームだし、一度話が地球を飛び出したら、後はもうずっと舞台が宇宙のまま。
だから例えば、ロシウが自決しようとする場面なんかは、「これはTV版の方が好きだったな」とも思いつつ、でも、やっぱりそれはそれで、泣けて来るほどに良いシーンだったりもして──だからやっぱり、とにかく愉しみきれてない。
一番大好きなシーン──シモンがふたりのカミナの間で迷い、真実に気付き、そして本物のカミナと語らう場面──はカットされてなかったし(それだけで超満足)、死人もTV版より遥かに少なかった。ニアの劇場版オリジナルのガンメン(?)も色合いなんか綺麗で相当素敵だったし、それ以外のガンメンのデザインもみんなかなり手が入ってて、なんか色々、凄く良かったと思ってるんだけど。
でも、今回は多分、というか絶対、これはもう一度観に行かなければマズイと思っている。これは、一回観ただけでは、本当に愉しめない。もう一度行って、今度こそ色々堪能してこようと思う。
もっとも。多分また、会社帰りのレイトショウだと思うけど。
2008年11月12日
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇
もう1年くらい前のような気がするけれど、以前、julia☆昇龍氏と好みのアニメについて話した際に、「そういうのが好きなら面白いと思うよ」といった感じでさらっと薦めてもらっていた『天元突破グレンラガン』。最近(映画公開を追いかける形で)この番組の再放送がキッズステーションで始まったので、「これはラッキー」と観始めたのが丁度1ヶ月くらい前になるのかな。毎週2話連続で放映していて、正直なところ4話まで観た時点で「流石GAINAX──というのは簡単だろうけど、これは相当ポテンシャル高いなぁ」と感じ、10日の月曜に8話まで観て劇場版を観に行く事を決めた。だって8話のサブタイって『あばよ、ダチ公』なんだぜ。まさかこのタイミングで主役級のキャラに死亡フラグが立つなんて、知らなきゃ想像できないって。撃たれた。
という事で昨日大急ぎで調べましたよ、現時点でまだ劇場版が放映している映画館。でも都心じゃ最長でも14日までの放映、しかもレイトショウ。という事で焦って速攻で観に行って来ました、『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』!
TV版は不幸にしてまだ8話までしか観ていなかったので、公式サイトで今後の展開をざっくり確認して「多分、このタイミングなら先に劇場版を観てしまっても支障なし」と判断したんだけど、さっきWEBアニメスタイルのインタビュー読んだら、ちょっと失敗したような気がしてきた。(笑)まぁ、今週行かなかったら、DVDが出るまで観られないから失敗もクソもないんだけど……。
とは言え、どの辺りが新作カットだったのか判らなかったのは痛かったなぁ。要するに、実際に新作カットが多かったのはどうやら9話以降の構成だったようで。そういう意味では、TV版と比較しながら観られなかったのは、個人的には相当残念。まぁ、これからTV版追いかけるから問題ないっちゃないんだけどさ。けどけど。(しつこい。)
でも、劇場版でも涙が出るくらい感動したので、きっとTV版の今後の展開も、かなりキてると信じる。このアニメ、相当面白い。
という事で、帰宅してから時代劇専門チャンネルで再放送している『殿さま風来坊隠れ旅』の第2話を見逃したことに気付いちゃったんだけど……まぁいいや。『魍魎の匣』のアニメ版は録画することにして寝る。
という事で昨日大急ぎで調べましたよ、現時点でまだ劇場版が放映している映画館。でも都心じゃ最長でも14日までの放映、しかもレイトショウ。という事で焦って速攻で観に行って来ました、『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』!
TV版は不幸にしてまだ8話までしか観ていなかったので、公式サイトで今後の展開をざっくり確認して「多分、このタイミングなら先に劇場版を観てしまっても支障なし」と判断したんだけど、さっきWEBアニメスタイルのインタビュー読んだら、ちょっと失敗したような気がしてきた。(笑)まぁ、今週行かなかったら、DVDが出るまで観られないから失敗もクソもないんだけど……。
とは言え、どの辺りが新作カットだったのか判らなかったのは痛かったなぁ。要するに、実際に新作カットが多かったのはどうやら9話以降の構成だったようで。そういう意味では、TV版と比較しながら観られなかったのは、個人的には相当残念。まぁ、これからTV版追いかけるから問題ないっちゃないんだけどさ。けどけど。(しつこい。)
でも、劇場版でも涙が出るくらい感動したので、きっとTV版の今後の展開も、かなりキてると信じる。このアニメ、相当面白い。
という事で、帰宅してから時代劇専門チャンネルで再放送している『殿さま風来坊隠れ旅』の第2話を見逃したことに気付いちゃったんだけど……まぁいいや。『魍魎の匣』のアニメ版は録画することにして寝る。
2008年02月18日
劇場版『魍魎の匣』
それはもう先週、10日の日曜日の事。
目が醒めると、既にお昼の12時を廻っていた──。
という事で、久々の京極オンリーイベントに行く目論見があっさりと崩れたので、自棄になって映画『魍魎の匣』を観に行く事に。幸い、池袋シネマ・ロサでの上映時刻は21時からのレイトショウの回のみと言う事で、『姑獲鳥の夏』を観に行った時と同様になるか嬢にお声がけして、劇場前で待ち合わせ。
で、映画の感想は……。まず、今回は観に行ったのが上映終了ギリギリな事もあって、多少なりとも前評判を読んでいたんですね。なので、ある程度は覚悟していたのですが……。
どうしてみんな笑わないのかな、と。
私は映画は座席指定でない限り、往々にして一番後ろか、もしくは後ろから二番目の列で観るようにしていて、今回も例によって一番後ろで観ていたのだけど、私が肩を揺らして必死で笑いを堪えてる時に、場内誰も笑ってる気配がない。普通に笑うところだと思った部分で余りにも誰も笑ってなくて、ちょっと苦しくなってしまった。
まぁ、結局映画が終わって場内が明るくなった瞬間、なるか嬢と顔を見合わせて爆笑してしまった訳だが。
具体的な内容について触れて行きましょう。前回の劇場版『姑獲鳥の夏』の監督は実相寺昭雄でしたが、今回の監督は原田眞人。正直なところ、監督が違うとここまで演出も変わるのか、と驚くこと頻り。原作が長編だった事もあり、ストーリィも要らないところはばっさり削り、新たな設定も追加しつつ時系列なども随分変わっていて、ある意味まるで別の話でした。
因みに私の場合、実相寺監督の演出はちょっと苦手なようで、『ユメ十夜』なんかも原作が好きなので観ているのですが(全然関係ないけど、黒澤明の『夢』も好きな映画のひとつだ。)、あの、わざとらしいまでのコントラストの光の演出に引いてしまうところがあったんですよね。とは言え、実相寺監督の出す特有の美しいエグさは結構好みだったりもして、この辺りは結構難しいんですが。とにかく、『姑獲鳥の夏』がそういう、観ていてちょっと苦しい雰囲気の印象だったのに対して、今回の『魍魎の匣』はかなり快適に観られたような印象がありました。
う〜ん、全体的にギャグ? 醸し出された雰囲気が、原作と全く違ったんですよね。そもそも、軽快な関口巽と、やや頼りない京極堂というのが既に何か違うだろうと。(笑)それから、主人公カルテットの中で、一番背の高さが低いのが木場修太郎というのもまた違うだろうと。(笑)久保竣公を演じるのが宮藤官九郎というのも何故って感じで……。あ、この辺りは否定ではなくて、独特で凄く面白かったんです、個人的に。
圧巻シーンも幾つかあって、例えば京極堂のいつもの座敷で、中禅寺と関口と榎さんが同時に喋っているシーンなんか普通にニヤニヤしてしまったし、美馬坂近代醫學研究所の爆発シーンなんか、あれを笑わずしてどうするのだ、と言うくらい面白かった。
上海に再現したと言う、当時の銀座の街並みも素敵だった!
原作至上を意識して、この劇場版を否定するのも簡単な気がします。でも、そもそも造ってる人もメディアも違う訳で、それを原作と否定する意味が余り解らないんですよね、個人的に。少なくとも私は、この『魍魎の匣』は好き。う〜ん、やっぱ今回もDVD買っちゃうんだろうなぁ。また桐箱だと良いな。
私にとって『魍魎の匣』は殊に大好きな作品のひとつで、1999年には劇団『てぃんか〜べる』が上演した舞台を観に行っているのですが、この時は、確か殆ど原作と同じストーリィ展開で、時間にして3時間くらいだったかなぁ。とにかく、凄い早口の急展開ながら、ほぼ原作通りの展開の舞台だったのを憶えています。全員女性の劇団ですが、久保と木場の役者さんがかなりイメージ通りだったのが印象的でした。どうでも良いけど、この時にご一緒した方々、今どうしているんだろう。京極関連のオフ会は、この時が初めての参加だったんだよなぁ。
日記の過去ログを更に読むと、2002年には『魍魎の匣 ─匣ノソトデ─』も観に行ってますね。これはくりあさんとご一緒したんだったかな。
こうしてみると、『魍魎の匣』は、あんなに長い話なのに意外にメディア化が進んでいるんですよねぇ。あんなグログロでエグいのに。不思議。
映画を観終わった後、いつもどおり劇場で映画のパンフレットを購入したら、それは何だかえらく分厚い小さな本でした。──まるで同人誌のような。
と言う訳で、なんか京極本手に入ったからオンリーイベント行けなかったけど、まいっか──と思った先週末。
そうそう。京極で思い出したけど、明日は今月末発売の『yomyom』を予約しに行かなくては。ああ、今になって『十二国記』(厳密に言えば『魔性の子』だけど)シリーズの続編が読めるなんて思わなかった! 思わなかった! 何年振りだろう。華胥華朶の夢じゃないよね?(笑)超嬉しい!
目が醒めると、既にお昼の12時を廻っていた──。
という事で、久々の京極オンリーイベントに行く目論見があっさりと崩れたので、自棄になって映画『魍魎の匣』を観に行く事に。幸い、池袋シネマ・ロサでの上映時刻は21時からのレイトショウの回のみと言う事で、『姑獲鳥の夏』を観に行った時と同様になるか嬢にお声がけして、劇場前で待ち合わせ。
で、映画の感想は……。まず、今回は観に行ったのが上映終了ギリギリな事もあって、多少なりとも前評判を読んでいたんですね。なので、ある程度は覚悟していたのですが……。
どうしてみんな笑わないのかな、と。
私は映画は座席指定でない限り、往々にして一番後ろか、もしくは後ろから二番目の列で観るようにしていて、今回も例によって一番後ろで観ていたのだけど、私が肩を揺らして必死で笑いを堪えてる時に、場内誰も笑ってる気配がない。普通に笑うところだと思った部分で余りにも誰も笑ってなくて、ちょっと苦しくなってしまった。
まぁ、結局映画が終わって場内が明るくなった瞬間、なるか嬢と顔を見合わせて爆笑してしまった訳だが。
具体的な内容について触れて行きましょう。前回の劇場版『姑獲鳥の夏』の監督は実相寺昭雄でしたが、今回の監督は原田眞人。正直なところ、監督が違うとここまで演出も変わるのか、と驚くこと頻り。原作が長編だった事もあり、ストーリィも要らないところはばっさり削り、新たな設定も追加しつつ時系列なども随分変わっていて、ある意味まるで別の話でした。
因みに私の場合、実相寺監督の演出はちょっと苦手なようで、『ユメ十夜』なんかも原作が好きなので観ているのですが(全然関係ないけど、黒澤明の『夢』も好きな映画のひとつだ。)、あの、わざとらしいまでのコントラストの光の演出に引いてしまうところがあったんですよね。とは言え、実相寺監督の出す特有の美しいエグさは結構好みだったりもして、この辺りは結構難しいんですが。とにかく、『姑獲鳥の夏』がそういう、観ていてちょっと苦しい雰囲気の印象だったのに対して、今回の『魍魎の匣』はかなり快適に観られたような印象がありました。
う〜ん、全体的にギャグ? 醸し出された雰囲気が、原作と全く違ったんですよね。そもそも、軽快な関口巽と、やや頼りない京極堂というのが既に何か違うだろうと。(笑)それから、主人公カルテットの中で、一番背の高さが低いのが木場修太郎というのもまた違うだろうと。(笑)久保竣公を演じるのが宮藤官九郎というのも何故って感じで……。あ、この辺りは否定ではなくて、独特で凄く面白かったんです、個人的に。
圧巻シーンも幾つかあって、例えば京極堂のいつもの座敷で、中禅寺と関口と榎さんが同時に喋っているシーンなんか普通にニヤニヤしてしまったし、美馬坂近代醫學研究所の爆発シーンなんか、あれを笑わずしてどうするのだ、と言うくらい面白かった。
上海に再現したと言う、当時の銀座の街並みも素敵だった!
原作至上を意識して、この劇場版を否定するのも簡単な気がします。でも、そもそも造ってる人もメディアも違う訳で、それを原作と否定する意味が余り解らないんですよね、個人的に。少なくとも私は、この『魍魎の匣』は好き。う〜ん、やっぱ今回もDVD買っちゃうんだろうなぁ。また桐箱だと良いな。
私にとって『魍魎の匣』は殊に大好きな作品のひとつで、1999年には劇団『てぃんか〜べる』が上演した舞台を観に行っているのですが、この時は、確か殆ど原作と同じストーリィ展開で、時間にして3時間くらいだったかなぁ。とにかく、凄い早口の急展開ながら、ほぼ原作通りの展開の舞台だったのを憶えています。全員女性の劇団ですが、久保と木場の役者さんがかなりイメージ通りだったのが印象的でした。どうでも良いけど、この時にご一緒した方々、今どうしているんだろう。京極関連のオフ会は、この時が初めての参加だったんだよなぁ。
日記の過去ログを更に読むと、2002年には『魍魎の匣 ─匣ノソトデ─』も観に行ってますね。これはくりあさんとご一緒したんだったかな。
こうしてみると、『魍魎の匣』は、あんなに長い話なのに意外にメディア化が進んでいるんですよねぇ。あんなグログロでエグいのに。不思議。
映画を観終わった後、いつもどおり劇場で映画のパンフレットを購入したら、それは何だかえらく分厚い小さな本でした。──まるで同人誌のような。
と言う訳で、なんか京極本手に入ったからオンリーイベント行けなかったけど、まいっか──と思った先週末。
そうそう。京極で思い出したけど、明日は今月末発売の『yomyom』を予約しに行かなくては。ああ、今になって『十二国記』(厳密に言えば『魔性の子』だけど)シリーズの続編が読めるなんて思わなかった! 思わなかった! 何年振りだろう。華胥華朶の夢じゃないよね?(笑)超嬉しい!
2008年01月21日
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』試写会
17日に『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の試写会に行って来ました。
平日の夜と言うことで、仕事を途中で無理やり切り上げ、大慌てで厚生年金会館まで。
会場に着くと「関係者の方はこちらです」「関係者受付はこちらです」のアナウンスの嵐で、チケット片手にやってきた我々のような一般客はどこから入るのかが判らず(笑)ちょっと入場に手間取ってしまったのですが、何とか上映開始までに着席。
でもって、映画そのものの感想なのですが……。
実は私、寡聞にしてこの手の映画(?)を観た事がなかったりするもので、比較対象がありません。『ハリー・ポッター』シリーズも『ロード・オブ・ザ・リング』も観た事がないという有様で……。「それってどうなの」というお声もありましょうが、観た事がないものは仕方ない。それでも、ここで例に挙げた二種類の映画を足して二で割ったような印象の映画でした。『ロード・オブ・ザ・リング』のクオリティで『ハリー・ポッター』の客層に訴えかける──といった路線の映画なのではないかと思います。
内容はとても解り易く綺麗に納まっています。ダイモンと呼ばれる愛らしい動物と言い、最初は孤児である主人公が、上流階級を経て、流浪の民へと変わる著しいまでの展開の速さと言い、子供から大人まで娯しめる映画なのではないかと。春休み映画かな?
ご家族連れなど良いのではないかと。
ただ、私が休日にセレクトするタイプの映画ではないかなぁ。また、日本語吹き替え版についても、無闇に有名な役者を乱用せずに、本職の声優さんを使えば良いのになぁ、と。同じ台詞でもその方が印象に残る気がします。だって、今まで海外映画の吹き替えで、一般的なタレントさんや役者さんを使って、印象に残った台詞があった例がないんだもん。本職声優の人の台詞は、あれだけ名言として耳に残るのに。
平日の夜と言うことで、仕事を途中で無理やり切り上げ、大慌てで厚生年金会館まで。
会場に着くと「関係者の方はこちらです」「関係者受付はこちらです」のアナウンスの嵐で、チケット片手にやってきた我々のような一般客はどこから入るのかが判らず(笑)ちょっと入場に手間取ってしまったのですが、何とか上映開始までに着席。
でもって、映画そのものの感想なのですが……。
実は私、寡聞にしてこの手の映画(?)を観た事がなかったりするもので、比較対象がありません。『ハリー・ポッター』シリーズも『ロード・オブ・ザ・リング』も観た事がないという有様で……。「それってどうなの」というお声もありましょうが、観た事がないものは仕方ない。それでも、ここで例に挙げた二種類の映画を足して二で割ったような印象の映画でした。『ロード・オブ・ザ・リング』のクオリティで『ハリー・ポッター』の客層に訴えかける──といった路線の映画なのではないかと思います。
内容はとても解り易く綺麗に納まっています。ダイモンと呼ばれる愛らしい動物と言い、最初は孤児である主人公が、上流階級を経て、流浪の民へと変わる著しいまでの展開の速さと言い、子供から大人まで娯しめる映画なのではないかと。春休み映画かな?
ご家族連れなど良いのではないかと。
ただ、私が休日にセレクトするタイプの映画ではないかなぁ。また、日本語吹き替え版についても、無闇に有名な役者を乱用せずに、本職の声優さんを使えば良いのになぁ、と。同じ台詞でもその方が印象に残る気がします。だって、今まで海外映画の吹き替えで、一般的なタレントさんや役者さんを使って、印象に残った台詞があった例がないんだもん。本職声優の人の台詞は、あれだけ名言として耳に残るのに。
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2008年01月14日
レンブラントの夜警
好きな画家を一人だけ挙げるように言われたら、散々悩むし、多分選びきれないんだけど、どうしても強いて……と言うなら、とりあえずこの人かな──というのが、私にとってのレンブラント・ファン・レインである。
と、言う訳で!
心待ちにしていた『レンブラントの夜警』を公開初日に観て参りました!
感想ですが……まず、ピーター・グリーナウェイという映画監督に興味がない、もしくは、レンブラントと言う画家に興味がないなら、行かなくても良いかも知れません。何しろ、私の隣のシートに座ってらしたご夫婦の奥様は何度も寝てしまっていましたから。何で寝てるのに気づいたかと言うと、眠る度にいびきをかいてらしたから!(笑)つまらない映画に寝てしまうのは結構だけど、せめて静かに眠っていてくださるとありがたいです。それができないなら、好きで観ている人のためにも、公開初日になど来てくださいますな、と。
内容については、流石 R15 というか。セックスそのものより、台詞がグロテスク。しかも難解。17世紀当時のオランダについての知識や、レンブラントと言う画家に関する知識が多少なりともないと難しいかな、と。それがあっても、万人向けの映画にはなり得ないと思いますが。こういう映画はどうやっても単館公開なんだろうなぁ。といっても、初回放映は立ち見も出てたらしいし、私が行った二回目も、空いていたのは先頭一列目(テアトル タイムズスクエアは先頭に行けば行くほど観難い。)くらいだったので、結構盛況だったのではないかと。これより下はネタバレありですので、差し支えない方のみどうぞ。
と、言う訳で!
心待ちにしていた『レンブラントの夜警』を公開初日に観て参りました!
感想ですが……まず、ピーター・グリーナウェイという映画監督に興味がない、もしくは、レンブラントと言う画家に興味がないなら、行かなくても良いかも知れません。何しろ、私の隣のシートに座ってらしたご夫婦の奥様は何度も寝てしまっていましたから。何で寝てるのに気づいたかと言うと、眠る度にいびきをかいてらしたから!(笑)つまらない映画に寝てしまうのは結構だけど、せめて静かに眠っていてくださるとありがたいです。それができないなら、好きで観ている人のためにも、公開初日になど来てくださいますな、と。
内容については、流石 R15 というか。セックスそのものより、台詞がグロテスク。しかも難解。17世紀当時のオランダについての知識や、レンブラントと言う画家に関する知識が多少なりともないと難しいかな、と。それがあっても、万人向けの映画にはなり得ないと思いますが。こういう映画はどうやっても単館公開なんだろうなぁ。といっても、初回放映は立ち見も出てたらしいし、私が行った二回目も、空いていたのは先頭一列目(テアトル タイムズスクエアは先頭に行けば行くほど観難い。)くらいだったので、結構盛況だったのではないかと。これより下はネタバレありですので、差し支えない方のみどうぞ。
2007年01月16日
デスノート the Last name
『DEATH NOTE』劇場版の後編にあたる『DEATH NOTE the Last name』を観てきました。既に年も明けて上映映画館も減って来ているので、そこはもう思い立ったが吉日。即座にレイトショウで観る事に決めて、渋谷シネパレスの20時40分からの回に間に合うように移動。渋谷シネパレスと言えば京極夏彦原作の『七人ミサキ』以来で……とても久し振りでした。場内はガラガラ。
とりあえず前編の感想はこちらから。今回も原作も映画も含めてネタバレ満載なので、これ以上の感想については差し支えない方はどうぞ。
とりあえず前編の感想はこちらから。今回も原作も映画も含めてネタバレ満載なので、これ以上の感想については差し支えない方はどうぞ。
2006年07月26日
トリック 劇場版2
『トリック 劇場版2』を観てきました。(厳密に言うと、昨日の『ジョルジュ・バタイユ ママン』よりこっちを先に観た)
感想は……う〜ん、何だかねぇ。難しいんですよ、これ。ちゃんといつもどおり笑えるんです。端々に利いてるギャグとかは相変わらず面白くて。いつもそうだけど、本当に一挙手一投足に無駄に神経使っててさ。山田が貞子の真似したりとか、村人の「イナバウアー」とかいうかけ声も時事ネタ入ってて好きだし。エンドロールひとつ取ってもキャストとか無駄に凝ってて、眺めてるだけで必死になっちゃうし。パンフレットにしても公式サイトにしても、映画以上にネタバレだわ、くどいわ。(笑)決め台詞なんかは原点回帰って感じもあって、片平なぎさにしても、先の新作スペシャルと同様に2サスの女王を持ってくるキャストとか、ホント最高だと思う。
でもね、これって私よりもうちょっと年齢層高い人向けになっちゃってるというか……。こういうのって悪い事じゃないと思うんだけど、所謂バブル世代辺りの方々が面白く観られる造りになっちゃってて、こっちとしてはそういうのを愉しめない口惜しさがある。まぁ、こういうピンポイント狙った、この部分は解る人だけ判ればいいや、みたいな感覚は大好きなんだけど。好きなヤツだけ付いて来い!っていう雰囲気は、独りよがりにさえならなければ面白いものだし。別に、極端に閉鎖的になってるという訳でもないしね。ただ、取り残されるとちょっと口惜しいというか。『スチュワーデス物語』とか、子供の頃過ぎて殆ど憶えてないよ、みたいな……。とは言え、こういう事をねちねちと気にするのは私がヲタク故なのかもしれないのだけれど。
う〜ん。これがシリーズ最後――という割には、全体的に小振りかなぁという気もする。寧ろ、『新作スペシャル』が最後の方が良かったかな、とか……。
尤も、こういういつもと変わらない雰囲気こそが『トリック』という気もする。仲間由紀恵も今となっては大河女優な訳で、気が付けば本当に豪華キャストなドラマになりました。けれど――でも、『トリック』は『トリック』な訳で。
やっぱり――「これで終わり」でも、良いのかも知れない。けど、それでいて「これが終わり」になってしまうのは、名残惜しい。期待しすぎていたとは思わない。でも、期待してなかった訳でもない。それこそ2000年頃からファンを抱えて、この劇場版をつくる事は、本当に大変だったんだろうな、とも思うし……。
まぁとにかく、私はこの『トリック』ってドラマが結構好きだったのさ。そして、「シリーズ最後」というフレーズに、過剰に自分勝手な期待をしていました、と。そういう感じかな。うん、でも面白いとは思うので、いつもの『トリック』が好きなら、見に行っておいた方が良いんじゃないかな。「DVDでもいいじゃん」な感じなのは、前回の劇場版でも同じだしね。(笑)あ、劇場版のパンフレットはファンなら必須アイテムですから、これは絶対に購入しましょう。
感想は……う〜ん、何だかねぇ。難しいんですよ、これ。ちゃんといつもどおり笑えるんです。端々に利いてるギャグとかは相変わらず面白くて。いつもそうだけど、本当に一挙手一投足に無駄に神経使っててさ。山田が貞子の真似したりとか、村人の「イナバウアー」とかいうかけ声も時事ネタ入ってて好きだし。エンドロールひとつ取ってもキャストとか無駄に凝ってて、眺めてるだけで必死になっちゃうし。パンフレットにしても公式サイトにしても、映画以上にネタバレだわ、くどいわ。(笑)決め台詞なんかは原点回帰って感じもあって、片平なぎさにしても、先の新作スペシャルと同様に2サスの女王を持ってくるキャストとか、ホント最高だと思う。
でもね、これって私よりもうちょっと年齢層高い人向けになっちゃってるというか……。こういうのって悪い事じゃないと思うんだけど、所謂バブル世代辺りの方々が面白く観られる造りになっちゃってて、こっちとしてはそういうのを愉しめない口惜しさがある。まぁ、こういうピンポイント狙った、この部分は解る人だけ判ればいいや、みたいな感覚は大好きなんだけど。好きなヤツだけ付いて来い!っていう雰囲気は、独りよがりにさえならなければ面白いものだし。別に、極端に閉鎖的になってるという訳でもないしね。ただ、取り残されるとちょっと口惜しいというか。『スチュワーデス物語』とか、子供の頃過ぎて殆ど憶えてないよ、みたいな……。とは言え、こういう事をねちねちと気にするのは私がヲタク故なのかもしれないのだけれど。
う〜ん。これがシリーズ最後――という割には、全体的に小振りかなぁという気もする。寧ろ、『新作スペシャル』が最後の方が良かったかな、とか……。
尤も、こういういつもと変わらない雰囲気こそが『トリック』という気もする。仲間由紀恵も今となっては大河女優な訳で、気が付けば本当に豪華キャストなドラマになりました。けれど――でも、『トリック』は『トリック』な訳で。
やっぱり――「これで終わり」でも、良いのかも知れない。けど、それでいて「これが終わり」になってしまうのは、名残惜しい。期待しすぎていたとは思わない。でも、期待してなかった訳でもない。それこそ2000年頃からファンを抱えて、この劇場版をつくる事は、本当に大変だったんだろうな、とも思うし……。
まぁとにかく、私はこの『トリック』ってドラマが結構好きだったのさ。そして、「シリーズ最後」というフレーズに、過剰に自分勝手な期待をしていました、と。そういう感じかな。うん、でも面白いとは思うので、いつもの『トリック』が好きなら、見に行っておいた方が良いんじゃないかな。「DVDでもいいじゃん」な感じなのは、前回の劇場版でも同じだしね。(笑)あ、劇場版のパンフレットはファンなら必須アイテムですから、これは絶対に購入しましょう。
2006年07月25日
ジョルジュ・バタイユ ママン
銀座テアトルシネマのレイトショウで『ジョルジュ・バタイユ ママン』を観て来ました。
このタイトルだと、まるでバタイユがママンみたいですが、要は文豪バタイユの小説(『聖なる神』三部作の)『わが母』の事を指しているのだそうで……。チケットは素直に「『ママン』を1枚」とだけ言って購入しました。
私は寡聞にして、この作品の原作を読んだ事がありません。ただ、公式サイトの予告ムービーで、タートルズの『ハッピー・トゥギャザー』が流れた瞬間に、「この映画絶対イッちゃってる!」と感激して、翌日には映画館に足を運んでいたと言う有様で。そんなだから、この作品の本質を何処まで理解できているのかという点では、ちょっと不安です。もう一度くらい観たい感じなんだけど、期間的に行けるかどうか……。
内容は想像以上に暴力的。私なんかは最初のピエールの行為に驚きこそすれ(この最初の父親の部屋での行為こそ、全般を通して、私にとっては一番精神的に毒だった)、以降はその頽廃と倒錯っぷりに溜息をつかんばかりでしたけれど、他のブログでは「途中で退席してしまう人がいた」という記述も拝見したので、もしかしたらこの映画、直視するにはある程度覚悟が必要なのかも知れません。そもそも最近だと、記憶喪失や不治の病等をモチーフに人間の美しさみたいなものを描き出そうとするのが流行りみたいなので、あのカナリア諸島を舞台にした美しいプロモーション映像に、そんなストレートな R-18 指定の映画を求めて来たような人には(フランス映画にそれを求める人がいるのか? というのはさて置いて)、この、ちょっと極端なまでに毒々しい映像は、直視したくない程度には苦痛だったのかもな、と――思わなくもないです。個人的には、割と日本人の感性に合う気もするんですが……。
最後は気分が良いくらいに衝撃的でもあり、笑劇的でもあり。ちょっと語彙が足りなくて、感想は言葉にできません。複雑な感じです。凄く好きな終わり方なんですけど。
へレン(エレーヌ)の最期のシーンは、小学生か中学生の頃に読んだ夢枕獏の『歓喜月の孔雀舞』という文庫に収められていた、『優しい針』という短編をふと思い出しました。
このタイトルだと、まるでバタイユがママンみたいですが、要は文豪バタイユの小説(『聖なる神』三部作の)『わが母』の事を指しているのだそうで……。チケットは素直に「『ママン』を1枚」とだけ言って購入しました。
私は寡聞にして、この作品の原作を読んだ事がありません。ただ、公式サイトの予告ムービーで、タートルズの『ハッピー・トゥギャザー』が流れた瞬間に、「この映画絶対イッちゃってる!」と感激して、翌日には映画館に足を運んでいたと言う有様で。そんなだから、この作品の本質を何処まで理解できているのかという点では、ちょっと不安です。もう一度くらい観たい感じなんだけど、期間的に行けるかどうか……。
内容は想像以上に暴力的。私なんかは最初のピエールの行為に驚きこそすれ(この最初の父親の部屋での行為こそ、全般を通して、私にとっては一番精神的に毒だった)、以降はその頽廃と倒錯っぷりに溜息をつかんばかりでしたけれど、他のブログでは「途中で退席してしまう人がいた」という記述も拝見したので、もしかしたらこの映画、直視するにはある程度覚悟が必要なのかも知れません。そもそも最近だと、記憶喪失や不治の病等をモチーフに人間の美しさみたいなものを描き出そうとするのが流行りみたいなので、あのカナリア諸島を舞台にした美しいプロモーション映像に、そんなストレートな R-18 指定の映画を求めて来たような人には(フランス映画にそれを求める人がいるのか? というのはさて置いて)、この、ちょっと極端なまでに毒々しい映像は、直視したくない程度には苦痛だったのかもな、と――思わなくもないです。個人的には、割と日本人の感性に合う気もするんですが……。
最後は気分が良いくらいに衝撃的でもあり、笑劇的でもあり。ちょっと語彙が足りなくて、感想は言葉にできません。複雑な感じです。凄く好きな終わり方なんですけど。
へレン(エレーヌ)の最期のシーンは、小学生か中学生の頃に読んだ夢枕獏の『歓喜月の孔雀舞』という文庫に収められていた、『優しい針』という短編をふと思い出しました。
2006年07月24日
『デスノート』劇場版
『DEATH NOTE』の劇場版を観て来ました。久し振りの映画館でしたが、たまたま後ろに座った女性が咳をしてるか喋ってるかというくらい煩くて、もう辟易。ただでも咳が煩いんだから、それ以外は口を閉じてれば良いのに。
観終わった第一印象としては、原作と色々な点が結構違っていたりするのに、それが逆にスタイリッシュに活きていたな、と。私の場合、メディアが違う以上、原作に忠実である必要はないと思っているので、こういう改変は歓迎です。尤も、『原作』というそれだけで完結している世界に手を加えて、敢えて違うものを造るのですから、最低限、原作を愛した人々の期待に報いるものを造る義務はあると思っていますけど。これ以上の感想については、原作も映画も含めてネタバレがあるので、差し支えない方はどうぞ。
観終わった第一印象としては、原作と色々な点が結構違っていたりするのに、それが逆にスタイリッシュに活きていたな、と。私の場合、メディアが違う以上、原作に忠実である必要はないと思っているので、こういう改変は歓迎です。尤も、『原作』というそれだけで完結している世界に手を加えて、敢えて違うものを造るのですから、最低限、原作を愛した人々の期待に報いるものを造る義務はあると思っていますけど。これ以上の感想については、原作も映画も含めてネタバレがあるので、差し支えない方はどうぞ。





