『クリスマス オン アイス』、XOI に行ってまいりました。最初はお約束のごとく全く行くつもりなかったのですが、ギリギリになってエフゲニー・プルシェンコの出演決定と相成ったので、「もう、こうなった以上行くしかあるまい」と。何しろ今年は3月の TOI にしても9月の COI にしてもどうにも彼に振られっぱなしだった上に、来年1月の Japan Super Challenge はちょっと行くのが難しいと来ているので、プルシェンコが来るとなればそこはもう最優先です。とりあえず平日なので夜の公演のみをセレクト。さらに慎重に初日と千秋楽両方行く事に。何故こういう事になったかと言うと、プルシェンコの出演する露西亜のテレビ番組の……というのは語ると長そうなのでやっぱり割愛。とにかく、プルシェンコは21日は出演しない可能性があると思ったので、両日観覧の強行軍を貫く事にしたのでした。
今回のショウも多分TV放映がないと思うので(あるのかな?)お馴染みの素人レポを書いておこうと思います。
5月に開催された『Shizuka Arakawa フレンズ オン アイス』、FOI の系統を継いでいるのか今回もパンフレットはなし。その分全員にお土産がありました。荒川静香がCMにも出演している資生堂のシャンプー『TSUBAKI』のイメージカラーをベースカラーにした、荒川のスパイラル姿がプリントされているクリアファイルと、赤い靴下を模ったミニトートバッグ。バッグには荒川のメッセージ入りクリスマス・カードと TSUBAKI のシャンプーとコンディショナの試供品が入ってます。
今回のショウは、まず初めにオーロラヴィジョンにオープニング映像が映し出されたのですが、この映像は荒川静香と本田武史のふたりがメインで、これだけ観る分には、さながらふたりのショウのような印象さえ受けます。なのでこの時点では「これからは八木沼純子&田村岳斗率いる伝統のプリンス・アイスワールドと、荒川静香&本田武史率いる新興の単発ショウの二大潮流が日本にもできるのかね」等とワクワクしたりもしたのですが、まぁ実質的な中身は矢張り荒川メインのイベントという事で。当然か。(笑)
そんな訳で、今回もまずはオープニングで群舞(G-Rockets とプリンスのメンバだと思います)が始まって、ちょっとアクロバティックな演出で荒川が登場。ソロパートは勿論荒川です。
とりあえず引き続き滑走順に列挙してきます。
ウラジミール・ベセディン&アレクセイ・ポーリシュクのプロは初観でした。曲は判らず。彼らの黄色い衣装を観ながら「何か思い出すような……」と思ってたのですが、よく考えたら出初式でした。
本田は『1492 Conquest of Paradise』。ジャンプで転倒あり。勿体無い!
今回初登場のアクロバットダンスカンパニィ G-Rockets ですが、何と言うかですね、彼らがいることで変わる部分というのは実際あるな、と思いました。巧く言えないのですが、好き嫌いは別として、同じアイスショウでもプリンス・アイス・ワールドとは差別化を図れているのではないか、と。勿論、荒川本田をメインに持ってくるアイスショウであれば、もうそれこそふたりとも日本最高峰、且つ世界に通じる実績を持っている訳ですから、彼らが現役時代のプロを滑るだけである程度成立しちゃうところもあるとは思います。ただ、全体のショウとしての構成を考えた時に、プリンス・アイス・ワールドは庶民的、比較して荒川プロデュースの単発ショウは若干エレガントになるというか。そういう感じです。
露西亜のエレナ・レオーノワ&アンドレ・コワルコのペアは PIW や FOI で披露してくれたものと同じプロでした。
そしてプリンスチームの男性陣3人組の滑走を経て、もう今回この為に行ったようなものだと言う事でエフゲニー・プルシェンコの『トスカ』! 五輪のエキシビションで滑ってくれたマートン編曲のヴァージョンでした。この『トスカ』は、今でも曲を聴くだけでちょっと複雑な気分になります。ステップはやっぱり音楽とぴったりで気持ち悪いに素晴らしいんですが、でも観ているとあの2月頃の嬉しいのに憂鬱という微妙な心境が甦ってくる感じで。プルシェンコが眸の前で滑っていると言うだけで、もうこれ以上のわがままは言えないとも思うんですけれども……。あの五輪のエキシビションの少し音のズレたヴァイオリンの生音が耳の奥に蘇って来るような感覚と共に、ちょっと心が沈みます。
前半取りの荒川のプロは『ネッスン・ドルマ(誰も寝てはならぬ)』でした! ヴォーカル入りの『トゥーランドット』という言い方の方が解り易いでしょうか。この人、プロになって動作が情緒的になった感じがします。
ここで前半を終えて休憩。休憩中の映像というのがとても評判が良かったらしいのですが、私は残念ながら全く観られず。
後半はプリンスのメンバの群舞からスタート。男性陣全員にソロパートがありましたが、メインは本田です。
レオーノワ&コワルコのペアは字幕付きでメッセージ紹介映像が出ました。プロは初観のもの。
ここで荒川とティラミス、そしてプリンスのメンバの男子陣でのコメディプロ。荒川はカジュアルな衣装で登場してひと滑りした後、ティラミスとともにリンク上に置かれた椅子に着席。男子陣が頑張って荒川をナンパするのですが、最後は全員振られてしまいましたとさ、といった内容でした。
ベセディン&ポーリシュクは COI の時と同じプロだったのですが、彼らはメッセージ映像が非常に微笑ましくてですね、お互いを褒めあっていると言うか。自分達のプロはアクロバットとコメディが混じっているのだけれども、という前置きの後にベセディンは「ポーリシュクの勇気が見所」と言い、ポーリシュクは「ベセディンのパワーが見所」と紹介するんです。お互い尊重しあってて仲の良いペアなのだな、と。
本田のメッセージ映像は何だかちょっとしんみりというか。そういえば去年のクリスマスは丁度全日本と重なってたな、と思い出したり。あの『アランフェス』からもう1年か、と。「クリスマスの雄大さを表現したい」と言ってましたが、クリスマスと雄大は結びつかないような。(笑)あ、勿論本田の滑りは切ない雰囲気に加えて余韻もたっぷりで素敵でした。
G-Rockets とプリンスのメンバで構成されたクリスマスムードたっぷりのアクロバティックなプロを経て、プルシェンコの2プロ目。彼はメッセージ映像で「世界のスケータが健康でありますように」みたいな事を言っていて……現状余り洒落にならないというか、切実と言うか。とりあえず、まずメッセージ映像ではシリアスに決めてくれたのですが、実際に登場してきた彼はべビィ服。髪の毛も左右の耳の上の方で小さい女の子のように留めていて……予想通りのコメディ・ナンバです。突如リンクの上に座り込んだと思ったら、赤ちゃんのように遊び始めて(ペットボトルの水で)お漏らしの真似事まで。
彼はいつもどおり客席にもたっぷりサービスがあったのですが、丁度私のいたショート・サイド側で顔芸まで披露。結んであった髪の毛を弄ったりして、世界覇者がここまでやるかと苦笑いをしていたら、いきなり曲が変化。お約束どおり『セックス・ボム』が来て……うわ、速攻で脱いだ〜っ!と思ったら今回は更に一味違いました。べビィ服の中身は金パンツじゃなくてオムツ。オムツ一丁と靴下だけ(肉襦袢は衣装に数えない)になったプルシェンコが『セックス・ボム』で滑る。いや、凄いよ氷上の帝王。流石です。感動しました。
和んだ雰囲気で迎えた荒川の取りは矢張りクリスマス・ナンバで、曲は残念ながら存じ上げず。多分ジャズだと思います。薄紫にグリーンのスパンコールの衣装が綺麗でした。
フィナーレでは出演者全員紹介があったのですが、ここで何より吃驚と言うか笑った事があって、ずっと関係者席で観覧していた宮本賢二がスーツ姿のままリンクに飛び込んで行った事。私は今回ショート・サイドの端の席にいて、関係者出入り口付近にいた宮本の姿が非常によく観えていたのですが、「そこに宮本がいる訳だが、滑らないのか今回は……?」と思っていたら最後の最後で出てきて「えええ!?」と。(笑)今回のイベントの演出とか振付とかしてたのかな。
そしてこのフィナーレの後に荒川のプロモーション映像が長々と流れ、その後 SMAP の『ディア・ウーマン』で女性陣全員が滑り、最終的に改めてもう一度フィナーレがありました。
この本当のフィナーレの後、『ディア・ウーマン』で引き続きプルシェンコと荒川がふたりだけでステップをしてくれるシーンがちょっとだけあるのですが、このステップが何だか面白かったです。何処がどうと言うより、ふたりの動きが。
さて、ここからは千秋楽公演のみのサプライズになりますが、この時の公演では2度目のフィナーレで宮本がマイクを持って来てですね、12月29日が荒川の誕生日だからお祝いをしましょう、と高らかに宣言。(本田がベセディンに何か説明している風だったので、外国人スケータも知らされてなかったのかな?)早速ケーキが出てきて、会場でみんなでバースディソングを唄って(プルシェンコが一番大きな声で唄っていた)荒川がケーキの蝋燭を吹き消す、というイベントがありました。
当然、荒川は全く知らされていなかったらしく、いつもどおりのフィナーレを演じて普通に引っ込むつもりだった事や、25歳になったこと等をさっくりとコメント。FOI の頃と較べるとすらすらと言葉が出てくるようになったじゃないか、と私はそんな事に驚いてみたり。
今回は仕事の忙しい時期(まぁ万年忙しい状態なんだけど。)に強行軍で、その分この二日間は早めに出勤して取り戻している状態だったので結構辛かったのですが、でも本当に行って良かった。プルシェンコもじっくり観られたし、これで残りの大イベントさえ終われば穏やかに年が越せるかな……。越したい。
スケートに関しては今年は残すところ全日本選手権ですか。みんなが良い演技ができますように。
2006年12月22日
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お久しぶりです。シーズンインしてからの有名スケーターの忙しさはすごいものがありますね。
私の好きなステファンランビエールもスイスではこんなに忙しいのかな?
それにしても高橋選手は素晴らしくなってきてますよね。メダリストオンアイス(だったかしら?)の「シークレットガーデン」、「ロクサーヌ」の連続にはうっとりでした。
今月は全欧、全米の放送があるので、楽しみです。
ではまた、お邪魔させていただきますネ。
もしコメントがだぶっていたらゴメンナサイ!
お久しぶりです!
今年は本当に試合やらショウやらが沢山あって、選手達は大変そうですよね。
その上に今月は海外では試合の嵐ですし、日本で放映があるものに関してはできるだけ観たいところですが、それもどこまでできるやら(苦笑)
欧州選手権でランビエールがどこまで建て直してくるか、ジュベールとどこまで戦えるか、と色々と楽しみな事も不安な事もいっぱいですが……。
是非また遊びに来てくださいませ! 試合の感想でも語らせてくださいな。