フィギュア:浅田2位、村主4位、安藤5位に終わる
この文章を書き始めた現在は17日の午前中なんだけど、今年のグランプリ・ファイナルの結果と言うのは日本時間では今日の午前2時前には全種目出揃っていて、特に注目度の高い各シングルに関しては、男子に関しては昨日の内に、女子に関しても今日の午前0時を超えてすぐに競技が終了している。
男子に関しては、概ねこうなるだろうと思ったとおりの結果だったけれど、女子に関しては流石にちょっと驚きを禁じ得ない状況だ。
さて、上記でリンクした毎日のニュース記事が上がったのが17日の0時22分となっているのだけれど、それより後に(グランプリ・シリーズの放映権を持っている)テレビ朝日は、既にフリーまでの結果が出揃っているにも関わらず、ニュース番組において日本人選手のショート・プログラムの映像をリプレイするのみで、フリーの結果には全く触れず、0時58分頃にはしらじらしく「フリーの演技が楽しみですね」とか言いながら番組を終えた。
ショート・プログラム終了時点で、浅田真央と安藤美姫は1位と2位。高橋大輔も2位と来れば、そりゃあ期待通りの結果だっただろう。まぁフリーの蓋を開けてみれば、安藤と高橋(モロゾフコーチに師事するこのふたりは、揃って何を喰べたんだか)は食中毒かノロウィルスか、体調不良で思ったように演技ができず、特に安藤は今季で一番酷い結果に終わってしまったのだけど。安藤に限って言えば、フリーだけの結果なら最下位。不調だった去年でさえファイナルでは4位だったというのに、ここまで安定していた今季に於いてのこの成績は本人だって吃驚だろう。
そして松岡修造が連覇連覇と、それこそ泣きそうになっている真央にしつこくプレッシャを与え続けた結果なのか、真央も2度のジャンプでの転倒。ショート・プログラムの貯金がなかったら表彰台にも載れないような結果に終わってしまった。
それでいてテレビ朝日は、その事実を全く伏せたままニュース番組を終えている。今夜もいつものように、とっくに終わった試合をまるで生中継のように演出して、流せる選手の映像を極度に少なくした上で、一押しの選手に関しては妙ちくりんな煽り映像をつけて流すのだろう。
スケート・アメリカのフリーの時だって、TV朝日の放送が始まる時点で、既に(真央の滑走が良くなかった事も含め)最終的な結果もとっくに知っていた私は、敢えてその映像を観たくないばっかりにその時間に外出したりもしたけれど、近所の商店街のTVは尽くこのスケート・アメリカを流していてうんざりしたものである。
そもそも今回のショート・プログラム自体、2時間も放送時間があって10人しか放映できない理由が解らない。先のエリック杯の時、『GetSports』というスポーツ番組内では35分で男子選手のフリーを5人放映してくれて、これが中身の空っぽなスタジオトーク等のないすっきりした造りになっていて非常に良かった。でも、ゴールデンタイムでは、あの「だから何……。結局何だったんだ?」としか言いようのないスタジオトークが必須のようだし。これがなければ明らかに11人全員放映できたのではないかと思うと、返す返す残念でならない。
実際、男子の放映に限って言えばファイナルなんて全員放映しても5人だったのに、実態は4人しか放映されなかったという有様。本来6人のファイナル出場選手の内、放映されなかったのは、怪我で直前に棄権したエヴァン・ライサチェックと、ショートプログラム終了時点で織田より上位に着けていたアルバン・プレオベールなんだけど、何が不思議って、TV朝日はライサチェックの棄権を番組内で全く伝えなかったのである。棄権を知らない一視聴者にしてみれば、何故彼が出なかったのか不思議で仕方ないまま番組が終わってしまった形だろう。そして、プレオベールという日本人選手より上位に立ってしまった選手の放映を敢えて行わない辺りも……まぁその意図は明らかだけど敢えて問いません。
視聴率至上主義で結構。拝金主義も否定する権利はありません。NHKのような料金体系を持ち得ない以上、ファンの切り捨ても致し方ないとは思います。(「(既存の)ファンがあってのスポーツ番組では」という理論は、何故か民法のゴールデンタイムに持ってこられるスポーツ番組では成り立たない)
とは言え、選手にプレッシャをかけまくって潰すのは、現時点での視聴率向上には繋がっても、最終的なコンテンツの充実には結びつかない事を、少しは考えた方がよろしいのではないか。目の前の売り上げだけにしか考えの及んでいない、コンセプトの存在しない商品構成は、将来的には破綻する。今度の五輪前に選手を潰すのは、肉体の成長や怪我ではなく、報道という存在が産み出す過剰なプレッシャとバッシングなのではないか。
杞憂で済めば良いのですがね。
実際、これでフィギュアスケートの放映権をテレビ朝日が手放してくれればまだ何とかなるかも……。
2006年12月17日
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