10日も土曜でありながら出勤――とは言え、今月は残りの土日も全部出勤の可能性が棄てきれないだけに、今後日程が確保できるかどうか――と言う事で。会社に行く前に損保ジャパン東郷青児美術館まで脚を伸ばして、『英国シャーリー・シャーウッドコレクション 現代植物画の巨匠展 ―ボタニカル・アートのルネサンス―』を覽てきました。
ボタニカル・アートというのは、植物学的な見地で描かれた細密な植物画の事を指すんだけど、私はこのボタニカル・アートというのが大好きなのだ。というよりは、植物の細密画が好き。高校生の頃、美術部の合宿で避暑地に出掛けて1日中絵を描くような機会があったのだけど、この時も私は独りで黙々と高原の花をピンポイントでスケッチしてたりとかしてね。好きなんです、描くのも。
もう少し神経質な人間だったら、こういう細密画なんかも描いてみたかったのだけど――まぁ流石にそれは無理でした、と言う事で。(笑)
ボタニカル・アートは水彩で描かれる事が多いんだけど、こういう細密画を視ていると、「水彩絵の具でここまでできるのか」と、本気で見入ってしまいます。その細い茎のひと筋ひと筋までを細く描いておきながら、時に葉の表面の照りを表現する為に色を全く載せなかったり。どうすればこんな風に描けるのか――と、延々と考えながらの閲覽だったので、「出勤前に少しだけ」のつもりが、想像以上に時間がかかってしまいました。
一口にボタニカル・アートと言っても、よく視ると画家によって、筆に含む基本的な水の量の違いというのが画面で判別できたりします。でも、流石にそういうのは本物じゃないと見分けつかないな……と思ったので、画集には手を出さず。その分、生の絵をしっかりと愉しんできました。
個人的なお薦めは、この展覧会のサブタイトルである『ボタニカル・アートのルネサンス』の体現者であるローリー・マキューワンの『黄色い薔薇』。この薔薇の葉の照り具合には、本当に驚き。あと、コーラル・ゲストの『椿葛』とか、この人はマキューワンと較べると画面が全体的に水っぽいんだけど、でも存在感があって不思議な感じです。ケイト・ネスラーの絵は全てが細密すぎて、視ていて気が狂いそうになります。クリスタバル・キングは、何故か花の色使いが物凄く好みでした。
この展覧会、私はとっても愉しかったけれど、好きじゃない人は息が詰まるかも知れません。何しろ、細密画ばっかりだから。(笑)でも、地上42階の美術館は眺めも良いので、お天気の日に行けばそれはそれで娯しめるかも。
どうでも良いけど、この損保ジャパンのサイトの造りはWeb屋視点で視ると戴けないような。勿体無い。この展覧会の会期が終わったら、この記事の上の方にあるリンク先は多分無効になると思います。
2006年06月11日
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ボタニカル・アート興味深いね。
機会があったら観に行こうっと。
でも、☆の絵って結構緻密だったよね。
こだわりがあるよな〜って思ってたよ。
う〜ん。部内でなら、絵の緻密さにかけては、比較造形学へ行ってしまった某氏がいたからねぇ。(笑)どちらにしても、私の場合は性格がアバウトなだけに中途半端なことばっかりしてたなぁ、と。油画も、もう10年くらい描いてないし。
合宿懐かしいよねぇ。
夏になったら、いつかまた行きたいけど。あのペンション、料理も美味しかったし。