2010年06月21日

伊藤若冲 アナザーワールド

 MIHO MUSEUM は流石に遠いなぁ……と思って行かなかった昨年の『若冲ワンダーランド』。
 そんな事を思っていたら、なんと千葉市美術館で若冲をやるというじゃないですか! ──という事で14日から展示の《象と鯨図屏風》に併せて行って参りました、『伊藤若冲 アナザーワールド』!
 伊藤若冲がこんな一同に集まったの初めて観た。
 しかもこれは……当時、こんなん描いてる人間が目の前にいたら「天才」か「変人」の烙印を押されたに違いないってくらいの、超がつく程の個性!
 私が行ったのは20日だから、もう会期も後期だったけれど、出品作品リストを確認するに7〜8割は前期と作品が入れ替わってるっぽかったし、これは無理して前期も行っとけば良かった……とも。
 とにかく大変に心弾む展覧会でした。

 さて。今回の私の目的は第一に《象と鯨図屏風》だった訳ですが、何しろ若冲の大きな回顧展は今回が初めてで……もう居並ぶ個性的な水墨画にうっとり。
 誰が観ても一目で若冲と判る判る筋目描きや、あの時代に唐突に現れる升目描きなどその手法も凄いし、水墨画と着彩画が入り混じった独特な風合いの絵も面白い。1枚の絵に水墨画と着彩画の百合が入り混じって描かれている《百合図》も印象強かったし、そしてとにかく大量の鶏の絵!
 あのタイプの鶏は子供の頃飼っていたので、懐かしさと併せてとっても愉しく観る事ができました。
 花の絵、鳥獣の絵──ホント、ちょっと突き抜けてる。虫食いまで細かく描かれた植物の絵とか、鳥獣戯画を思い出すようなユーモラスな雰囲気の動物達とか、江戸時代にこんなん描いてる人がいたのだと思うと不思議な感じ。水墨画の印象、変わります。
 水墨画というと白黒というだけで地味な印象になってしまいがちな気がします。でも、そういったイメージで若冲の水墨画に臨むと、本当に吃驚します。白黒だけど、派手なんだよね。
 勿論、若冲の艶やかな花の絵も大好きなんだけど。
 まぁ今回は、そういった斬り口の展覧会ではなかったしね。

 同時開催で『江戸みやげ 所蔵浮世絵名品選』もやっていて、引き続き観てきたのですが、こちらも「おおっ!」と声に出てしまいそうなくらいの有名作品がざくざく。葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》に《冨嶽三十六景 凱風快晴》とか、東洲斎写楽《三代目大谷鬼次の江戸兵衛》とか、これまた「教科書で覧たな」みたいなのがゴロゴロと。
 若冲で疲れてたのに、再びテンション上がりました。(笑)

 私が住んでるエリアからは千葉市美術館へは片道1時間半を超えるちょっと長い道程なのですが、これは行って損なかった。損どころの話じゃなかったです! という事でもうすぐ会期終了ですが、行ける方は是非! 少なくとも20日は列ばずに入れました。ミュージアムショップは行列だったけど。(笑)
posted by HOSHINA Shiho at 00:05| Comment(4) | TrackBack(0) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うらやましい。
地方に住んでいるのでなかなか若沖観ることができません。
日本画というカテゴリーにとどまらない天才だと思います。
多くの作品が米国にあるのが残念。観る目があり、彼の作品のために建物を建てることができる財力もあり、だからできることですが。
Posted by やじゅ at 2010年06月21日 16:18
すみません、沖➔冲でした。
Posted by やじゅ at 2010年06月22日 00:17
>やじゅさま
レス遅くなりまして申し訳ありません。コメントありがとうございます。
若冲はワンダーワールドもアナザーワールドも、ちょっと交通の便が微妙なエリアでの開催なんですよね……。
元々日本での作品数も限られている上に、東京や大阪みたいな大都市で開催という訳でもないので、なかなか観に行けないのが辛いところ……。
とは言え、日本でもここ数年、若冲だけで個展が開催できるくらいには人気も出てきていますし、また大きな展覧会があると良いのですが……。
Posted by 志穂。 at 2010年06月26日 18:54
目って…なんだろう…?
Posted by BlogPetのねりな at 2010年07月06日 15:05
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