2010年05月09日

ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い

 先日、レンピッカ展を観てきたついでに、同じ Bunkamura のル・シネマで、映画『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』も観てきました。因みにGW中だったからかも知れませんが、かなり混んでました……。
 この作品は劇中劇。構成としては以前観た、『レンブラントの夜警』なんかを思い出したり。全然違うけどね。あっちと較べると、今回の映画は圧倒的に解かり易い。
 主人公のダ・ポンテの人生と、オペラ作品の主人公でもあるドン・ジョヴァンニの人生がリンクして行く様が、この作品の見どころのひとつ。モーツァルトとダ・ポンテが話し合うシーンで、ふたりの背景がいつしかオペラの舞台に切り替わっていたり、舞台の書き割りっぽい背景にダ・ポンテ達が現れると、急に書き割りの中の人が動き出す……みたいな独特な演出が面白かったです。この映画、全てスタジオ内での撮影だったそうですが、全体的に意図して造り物っぽい背景にしている感じがしました。どのシーンも「いかにもセットです」って感じがするんだけど、これのお陰で、映画のストーリィと映画の中のオペラが違和感なく繋がっているというか。
 んでもって、ダ・ポンテ役のロレンツォ・バルドゥッチがとても美形です。(笑)この人、人気あるんだろうな。私はこの役者さんは全然知らなかったけど、余りにも端整な顔立ちで吃驚。あと、モーツァルト役のリノ・グワンチャーレがすっごい可愛い。役柄かな。仕草なんかが凄く可愛いと思ってしまった。
 モーツァルトとダ・ポンテが、オルガンの前で初めて出会うシーンは、特に美しくて印象的です。また、モーツァルトが神父としてのダ・ポンテに赦しを請う姿は切ない。全く別世界に生きるふたりがオペラ『ドン・ジョヴァンニ』を造り上げる訳ですが、そのふたりの各々の葛藤が面白い。グワンチャーレの演じるモーツァルトは可愛いが故に、その姿が切ないのです。
 ああ、でもそういう意味ではダ・ポンテの激しい女遊びについてはもう少し描かれても良かったかも。あれじゃ割りと硬派な青年という設定でも違和感なさそうだし。女性遍歴が紙と噂話でしか出て来ないんだもん。
 映画の中で『ドン・ジョヴァンニ』の上演が終わった時は、私も拍手しそうになってしまったくらい素敵だったし、映画そのものもテンポが良くて面白かった。(まぁ少し時間足りなかった感はあるけど。ダ・ポンテの葛藤や変化はもう少し描いてもらいたかった。)お陰で、映画館出る時はかなり上機嫌でした。
 観終わった後も暫くは、ジャコモの真似して「ドン・ジョヴァンニー」とか鼻歌唄ってましたね。(笑)因みに、ジャコモのこの台詞は公式サイトの動画でも聴けますよ。

 別サイトのレビューでも書いてあったけれど、アマデウス(モーツァルト)とサリエリの関係性については、全く説明がないので予備知識が必要かも。(知らなくても良いのかな? でも知ってる方が圧倒的に面白いはず。)あと『フィガロの結婚』と『ドン・ジョヴァンニ』が共にモーツァルト作品なのは今更って感じだけど、『フィガロの結婚』の方が発表が先なのだけは事前に憶えておいた方が良いかな。
posted by HOSHINA Shiho at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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