2010年04月05日

ボルゲーゼ美術館展

 最早先週の事になってしまいましたが……。(何か最近いつもこんな書き出しのような?)3月の最終の日曜日、東京都美術館で開催されていたボルゲーゼ美術館展 ラファエロ《一角獣を抱く貴婦人》に行って参りました。
 実は本当に余裕がなくて1時間程度で観る事になったのですが、「まぁ作品数少ないから1時間もあれば何とか……」と思ってた自分、馬鹿です。作品数が48点と少ないが故に、1枚1枚の作品に見どころが多いのでした……。

 今回の展覧会は、サブタイトルにもあるとおりラファエロの《一角獣を抱く貴婦人》が核となっていて、この絵に就ては、修復前の状態の解説などもあったのですが、見どころはそれだけではありません。
 個人的に印象的だったのは、ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオという画家の《レダ》と《ルクレツィア》。2枚で対になっています。男性を受け容れたレダは白鳥とともに柔和な表情で、男性を拒んだルクレツィアは凛々しく、また対になったレダを軽蔑するような視線で描かれているのが象徴的。
 レダはダ・ヴィンチの模写も展示されていて、今度の展覧会、私の中で一番印象に残ったのは、この2枚のレダの絵かも知れません。
 キリスト教の題材としてメジャーな《放蕩息子》もアントニオ・パルマとグエルチーノという画家のものがあって、こちらもかなり作風の異なる2枚でした。
 宗教画で感動したのはヴェロネーゼの《魚に説教する聖アントニオ》。アントニオが人々に説教しているところに、魚達が集まってくるのです。こういう映画のワンシーンのような絵には心奪われます。涙出てきました。
 宗教画に関してはボッティチェリ(工房)の作品もあったのですが、こちらは《聖母子、洗礼者ヨハネと天使》という1488年頃の作で……一応まだロレンツォ・デ・メディチが生きている頃の作品なのですが、やっぱりどうにも彼の宗教画はちょっと硬い感じ。う〜ん。

 今回は名前を知らなかった画家の作品に心奪われる事が多かったです。ラファエロもボッティチェリも当然ながら素晴らしい。でも、それだけでなく、バッティステッロの《ゴリアテの首を持つダヴィデ》も凛々しくて格好良かったし、最後の絵がジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリの《巫女シビラ》なのも良かったな。

 都美術館はこの展覧会を最後に改装期間に入ってしまうので、これから暫くは脚を運ぶ事もなくなりますが、今までよく通ってきた美術館なので、改装後の展覧会も愉しみです。
posted by HOSHINA Shiho at 23:17| Comment(1) | TrackBack(1) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
志穂が解説するの?
Posted by BlogPetのねりな at 2010年04月13日 14:51
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Excerpt: 1/16から4/4まで、東京・上野の東京都美術館で開催中。 この展示のあと、東京都美術館はリニューアル工事の為2年間閉鎖されてしまうので、今がチャンス(何の?)かも知れません。 展覧会自体は、..
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