フィギュアスケートのステファン・ランビエールが引退を表明した。
tsr.ch(記者会見のニュース映像はこちらで)
五輪プレシーズンにあたるこの年に、ジョニー・ウィアーと同じコーチに師事する事を決め、拠点をアメリカに移したステファン・ランビエール。こういった変化を自らに課した以上、少なくともその時の彼は、今年も現役選手として競技生活を続けるつもりだっただろうし、我々観衆もまた、それを疑ってなどいなかったと思う。
それが。
COIで華麗に滑っていた彼を観たのは、つい1ヶ月程前の事なのに。
そんな彼が、程無くしてグランプリシーズのスキップを表明し、更にはかのCOIから約1ヵ月後にあたる10月17日には現役引退を表明する事になるなんて、誰が想像したと言うのか。
ジェフリー・バトルが世界選手権で金メダルを獲って現役引退を表明した時も、今回のランビエールの引退表明でも、彼らの言葉の端々に浮かび上がるのは『五輪の金』への野望で、それはプルシェンコのファンをやって来た身としては、何だか凄く良く判るというか──解らないけど、分かると言うか。とにかく、「それ」以外の全てを手に入れながら、もう「それ」を手にすることが適わない事を本人が納得した瞬間に、彼らは自らの現役生活に終止符を打つ事を決意した訳だけど。
それはある意味当然な気もするし、記者会見の写真や映像を覧ていると、そういうものなのだろうとも思えるのだけれど。でも。
──ああ、またじゃないか。
──また、前の五輪の表彰台に昇ったふたりが、次の五輪の前に消えてる。
そう気付いた瞬間は、何だか酷く哀しくなった。
フィギュアスケートと言うのは、何とも過酷なスポーツである。
2008年10月21日
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だけど、きのう志穂の、拠点みたいな引退したいです。