ということで、行って来ました! フィギュアスケートグランプリファイナル。今回は2日目のフリーと、3日目のエキシビションを会場で観覧して来ました。今日はその素人レポートになります。詳細なレポートや競技結果等は、公式サイトやもっと詳しいブログさんを参考にしてください。
さて、2日目フリーの滑走順は前日のプログラムの得点が反映される為、初日エントリ順とは違って来ます。具体的には、前日プログラム終了時点で得点が低い選手からのスタートとなり、実際の順序は以下のとおり。(本当はこんなの公式サイトをどうぞ、と言いたいところなんだけど、なんと今大会公式サイトには滑走順が掲出されていないのであった! 役に立たねぇ!)一番最後に滑走する選手が、前日の1位ですね。
【アイスダンス】
1. イザベル・デロベル / オリビエ・シェーンフェルダー(フランス)
2. オクサナ・ドムニナ / マキシム・シャバリン(ロシア)
3. ガリト・チャイト / セルゲイ・サフノフスキー(イスラエル)
4. マリーフランス・デュブリュイル / パトリス・ローゾン(カナダ)
5. エレーナ・グルシナ / ルスラン・ゴンチャロフ(ウクライナ)
6. タチアナ・ナフカ / ロマン・コストマロフ(ロシア)
【男子シングル】
1. エマニュエル・サンデュ(カナダ)
2. 織田信成(日本)
3. 高橋大輔(日本)
4. ジェフリー・バトル(カナダ)
5. ステファン・ランビール(スイス)
※アイスダンス・男子シングル表彰式
【ペア】
1. クィン・パン / ジァン・トン(中国)
2. ユリア・オベルタス / セルゲイ・スラフノフ(ロシア)
3. ダン・ザン / ハオ・ザン(中国)
4. アリオナ・サブチェンコ / ロビン・ショルコビー(ドイツ)
5. マリア・ペトロワ / アレクセイ・ティホノフ(ロシア)
6. タチアナ・トトミアニナ / マキシム・マリニン(ロシア)
【女子シングル】
1. アリシャ・シスニー(アメリカ)
2. エレーナ・ソコロワ(ロシア)
3. 安藤美姫(日本)
4. 中野友加里(日本)
5. イリーナ・スルツカヤ(ロシア)
6. 浅田真央(日本)
※ペア・女子シングル表彰式
まず、アイスダンスから。チャイト・サフノフスキー組がボレロを楽曲に選んでいて、ボレロ好きな私としてはそこそこ注目株でした。といっても曲自体は繋ぎ方が結構乱暴で(ボレロ自体は通しで20分もあるので、途中を端折らざるを得ない)極端な変調が気になったなぁ。でも、このカップルは荒いけれど勢いがあって、これからが楽しみかも知れません。会場はかなり盛り上がっていました。
アイスダンス全体としては、何と言っても優勝のナフカ・コストマロフ組が吃驚するくらい最高! 2位のグルシナ・ゴンチャロフ組が、安定感の割に可もなく不可もなく――といった演技なのに対して、ナフカ・コストマロフ組はパワフルで独特。ダイナミック。彼等が滑り始めると、もうリンクから目が離せません。「もう一度観たい!」と思わせる、素晴らしい演技でした。
男子シングルは、怪我とインフルエンザで辞退が相次ぎ、出場選手は5人だけ。しかし、これ程「矢張り勝利は時の運」と思わせるエントリもないだろうとも思いました。実際、今回出場辞退の選手にエフゲニー・プルシェンコがいるのですが、プルシェンコは立場的にはスタンバイ選手の2位なのですね。でも、実際にプルシェンコの演技を観た事がある人なら、プルシェンコと織田のレベルって……ねぇ? と思ってしまうでしょう。まぁどんな選手だってコンディションには波があるとは思うのですが、ちょっとこれは意外な采配。
実際の滑走ですが、男子はサンデュ、織田、高橋と3人続けて最初のジャンプで転んだので、何となく会場がハラハラした雰囲気に包まれました。特にサンデュについては、最初のジャンプで転んだのがかなり響いたようで、全体的にボロボロ……。「本当に彼は、他の大会で優勝してるの?」なんてひそひそ話が耳に入って来て切なくなってしまいました。
注目の織田は、矢張り体型がまだ発育中と言った感じ。演技云々も然る事ながら、身長が低いのですね。でも、腕脚は長いので、もっと腕や脚がパキッと伸ばせるようになったら、ずっと綺麗に見えるようになるのではないかと思います。
高橋は最初の転倒以外は綺麗に決まりました。セクシィさはかなり良い線行ってると思うので、後は仕上がりの問題なのかなぁ。美しさや華麗さではバトルに到底敵わないし、重厚さではランビールに全く敵いません。どちらにしても高橋の3位は、エントリ選手が5人だったお陰の儲けものって感じ。全然関係ないけど、表彰式の花束贈呈時に、高橋が同じ日本人相手に恐縮する様は何とも微笑ましいものがありました。(明らかに日本人同士じゃないと出ないようなリアクションに思わず笑ってしまった。)
ペアは、サブチェンコ・ショルコビー組が結構素敵だと思えたのですが、実際にはザン組が大躍進。優勝のトトミアニナ・マリニン組も完成度が高く、スタンディング・オベーションと相成りました。
女子シングルについては、シスニーのジャンプの失敗が非常に痛かった……。というのもシスニーの場合、思いっきり体を氷上に叩き付けるような転び方をしてしまった為に、数秒間立ち上がれず、体勢を立て直すのに時間がかかってしまったのね。演技全体は悪くなかっただけに、これは残念でした。ソコロワもミスが多く、ちょっと残念な結果に。でも、彼女は表情がとびきり可愛くて、演技終了時の困った笑顔とちょっとだけ首を傾げた感じがもう萌え萌え。ジャンプの失敗はまぁ仕方ない部分もあると思うのだけど、それより細かいミスが気になったかなぁ。
さて、前日の結果が反映されて、日本人の先陣を斬った中野友加里。中野は表現力なら、安藤や真央よりずっとハイレベルですが、今回はジャンプも完成度が高く、これまたスタンディング・オベーション。安藤は報道の通り3回転倒。プレッシャに負けちゃったかな。
スルツカヤは相変わらず不安を感じさせない安定感のある滑り。表現力も最高峰。文句無しの世界女王です。今回彼女が2位に甘んじた理由は、コンビネーションで壁に接触した事有りきでしょう。
そして浅田真央。真央については、今更何も言う事は……あちこちで報道されてるし。(笑)ジャンプは全て完璧、それでも更に余裕を感じさせるようなしなやかな動き。勿論、表現力や全体的ななめらかさはまだまだと言った感じだし、体型は発育途中と言った感じで、大人になってからも同じ動きができるとは思えない部分も不安材料ではあるけれど、今回は今回でベストだったと思います。
そんな訳で、今回の真央の優勝については、儲けものって感じが否めないかな。スルツカヤが壁に接触――なんてアクシデントがなければ、いくらミスがなくても表現力では如何ともし難い差があった事は間違いないし、真央がスルツカヤを抜いてトップに立つ、なんて有り得なかったと思います。「真央を特例でトリノ五輪へ」という論調が盛り上がっている件についても、私としては「う〜ん、どうかしら?」と言った感じ。御存知の方は御存知かと思いますが、フィギュアに関しては、以前この手の特例を赦した事で起きてしまった、とある悪しき前例があるのですね。どうもそれを御存知でないのか、某スポーツ新聞の記者が頓珍漢な事を書いていて驚きましたが……フィギュアは体操とは違うのよ。とにかく、真央の場合は身体的にも子供だからこそのあのジャンプ――という感じがします。素人見でも表現力は中野友加里の方が抜群に上だし、五輪出場はこの次でも良いんじゃないかと。まぁ単純な日本人の、マスコミに踊らされての大騒ぎ……生温く見守るとしましょう。
エキシビション編へと続きます。
2005年12月19日
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