COACHの眼鏡フレーム(セル)を購入したら、余りにも鼻が低すぎて鼻盛加工が必要だった……。ま、ヨーロッパのフレームなんてそんなもんよね。日本人には良くある話……きっと!
さて。先日、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている『英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」』に行って参りました。実はこれ、今年開催の展覧会で一番期待していた展覧会だったりして。
今回の展覧会では、ミレイの作品約70点強がずらり。メインは勿論、公式サイトでもトップにあしらわれている『オフィーリア』なのですが、実は私、この絵が以前から大好きで……。オフィーリアを題材にした絵は、今までにも幾つか観ていると思うのですが、自分の中で「オフィーリア」といって一番最初に思い出すのがこの絵です。
『オフィーリア』と言えば、1998年に開催された『英国ロマン派展』で展示されていたジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの同名の作品も忘れ難い美しさでしたが、確か、このロマン派展の際に、参考作品として、今回展示されているミレイの『オフィーリア』についても言及されていた記憶があり、そこでこの絵の存在を知って以来、その美しさに「本物が観たい!」とずっと思っていたのでした。
結局、10年越しで本物を覧る機会に恵まれた訳ですが、第一印象としては「静かな絵」だな、と。変な主張がないというか。もしかしたら、自分の中で余りにも咀嚼しているが故に、驚きがないだけかもしれませんが……。
他にも、幾つか眼を惹いた絵に付いて。
『ローリーの少年時代』という絵には、かなり心を撃たれました。ローリーのモデルはミレイの長男だそうですが、とにかく眼に力があって、それこそ将来何かしでかしそうな、ワクワク感を感じる絵で。実際、ミレイの絵はどれも眼にすごく力があって、『きらきらした瞳』(原題は『Bright Eyes』)なんて、ただ正面から少女を捉えてるだけの絵なのに、妙に印象的なんですね。絵の中の人物が、「絵を見ている我々の視線」を意識しているというか──現代絵画のようなわざとらしさは微塵もないのに、「視られてる」感じのする絵が多いと言うか。特にメッセージ性のない(というと語弊もあるけれど)単なる肖像やファンシー・ピクチャーに、ここまでインパクトがあるとというのも、ちょっと驚き。
ミレイといえばラファエル前派、といったイメージが強くもありますが、レンブラント等に影響を受けた作品もなどもあり、『使徒』なんかも、何か旧い絵の一場面を引っ張ってきたような感じで、印象に残りました。多分、こういう古典的な雰囲気の絵が好きなんだな、そもそも……。
『使徒』に関しては、ポストカードも欲しかったのですが、これについては取り扱いがなく残念。
それにしても何がびっくりって、「ミレイ展」って本場イギリスでも100年以上開催されてなかったのだそうで。この人は存命中にその才能を認められて、権威も得ていただけに意外。もっとも、時代的にはほぼ印象派と被ってるだけに、世界的には注目度が低いのかな。個人的にはこういった雰囲気の方が好みなんだけど。
この回顧展は来月まで開催されていますので、興味がある方は、是非。
2008年09月23日
この記事へのトラックバック
「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」
Excerpt: Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の 英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠「 ジョン・エヴァレット・ミレイ展」プレスプレビュー及び内覧会にお邪魔して来ました。 掲載している写真は主催者の許可を..
Weblog: 弐代目・青い日記帳
Tracked: 2008-09-29 10:10
Bunkamuraザ・ミュージアムで「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」を観た!
Excerpt: 渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」を観てきました。チラシにも図録の表紙にも「オフィーリア」が載っています。なんと言っても、今回の展覧会の「目玉作..
Weblog: とんとん・にっき
Tracked: 2008-09-29 11:17
「ジョン・エヴァレット・ミレイ」展
Excerpt:  Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催中の「ジョン・エヴァレット・ミレイ」展へ行ってきました。UK-JAPAN 2008公認イベントになっているミレイ展。すごくすごく楽しみでし..
Weblog: meg+art
Tracked: 2008-10-08 00:43
ジョン・エヴァレット・ミレイ展
Excerpt: '08.10.25 ジョン・エヴァレット・ミレイ展@Bunkamuraザ・ミュージアム ずっと見たくて、でも何故か行こうとすると予定が入ってしまって行けなかった。10月に入ってL'la Pado..
Weblog: ・*・ etoile ・*・
Tracked: 2008-11-09 04:47





印象派と時期が重なってしまったこともあり
ミレイの存在中々取り上げられなかったのでしょう。
体制派でもありましたし。
しかし今こうして日本で
観られることができ幸せいっぱいです。
ご来訪ありがとうございます。大変恐縮です。
本当に、今になってミレイがこういった形で見られて、かなり感激しています。余り日本ではメジャーとは言えない画家だと思っていたので、こういった企画展が開催されるとは思ってもみませんでした。
確かに、ラファエル前派の結束はミレイによって崩壊してしまったようなものですし、当のミレイはどんどん古典回帰していく気配さえありましたから、絵画史的には取り上げるところもない画家なのかもしれませんが、やっぱりこの注目度の低さは惜しいなぁ……。