2008年09月17日

Champions on Ice 2008 JAPAN TOUR - 新横浜公演

 う〜ん……。どちらかというと、ジェフリー・バトルの現役引退に動転している今日この頃なのですが……。こうなってしまうと、先の世界選手権で金メダルを獲れた事、今となっては良かったのかもしれない──とか思う。最初にあの時の表彰台写真を眼にした瞬間は目が眩む想いだったし、バトルとブライアン・ジュベールの舌戦に関しては、正直、爽快感さえあったんだけど……。
 こういう事書いちゃうと誤解されそうだけど、私は別にジェフリー・バトルが嫌いだったって訳じゃないし、それこそ彼の滑りを生で観た時は本当に吃驚した位で、寧ろ好きな選手の部類だっただけに、今回の引退表明は余りにも急で……今はちょっとまだ呆然気味というか。エントリーしてたスケート・カナダとカップ・オブ・チャイナも白紙みたいだし。
 バトル君の引退については、また……スケート・カナダが終わった辺りで書けると良いな。個人的にはスケカナのエキシビションに期待してるんだけど。ヤグディンの引退の時みたいに、なんかやってくれると良いな、とか……。

 と。
 そんな微妙な心境のまま、腫れまくった目許を押さえつつ(バトル君の引退に泣き腫らした訳ではないのですが。)新横浜プリンスホテルスケートセンターで開催されていたチャンピオンズ・オン・アイスの千秋楽公演に行って参りました。
 今回の公演は『カルメン』がテーマなんだそうで、とにかく事ある毎にカルメンカルメンとナレーションが入っていて、「そこまで強調しなくても群舞で判るって……。」と、やや辟易。とは言え、こういった一貫したテーマを持ったアイスショウなら、PIWよりはCOIの方が好みだし、特に今回は、滑りだけで魅せるといった感じが強かった事もあって、全体的に綺麗にまとまっていて娯しめたように思います。強いて難を言うなら、ちょっと日本人選手が多すぎたというか。
 今回も判る範囲で滑走順に感想。
 オープニングの群舞で一番眼を惹いたのは、何と荒川静香。この人がこんな風に感情豊かな演技をするようになるなんて──と驚愕を禁じ得ず。選手時代はこう……朗読で例えるなら(?)「立て板に水を流すような流暢な棒読み」という感じだったので、新境地開拓と言うか。凄い進化だなぁ、と。
 トップは西野友毬。(TOIををCOIの日本公演とするなら)COIに出るのは二度目かな? ノービス時代とジュニア時代とで共にCOIに出た選手というのは、日本では彼女くらいでしょう。日本の出世頭ですね。
 織田信成は今シーズンのショートプログラム。最初のジャンプでいきなり転んだところを観ると、(記憶違いでなければ)多分アクセルジャンプじゃなかったと思うので、もしかして今年こそ4T入れる調整をしてる……? 
 スルヤ・ボナリーは予想に反して、ちょっと柔らかめのプロ。でも、十八番のバック・フリップは健在。(笑)
 ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザは、ヴァイオリンとのコラボで『ラ・クンパルシータ』。この人達を意識して生で観たのは初めてのはず。いかにもアイスダンス然とした、しっとりした雰囲気が素敵でした。
 本田武史もヴァイオリンとのコラボで『Nyah』。すっかり見慣れたプロですが、ショウ全体の雰囲気に合ってて良かったです。
 井上怜奈&ジョン・ボールドウィンもヴァイオリンとのコラボで『白鳥の湖』……というより『ホワイト・レジェンド』というのかな。コミカルなプロのイメージが強いペアだったので、こういうの観ると印象が変わります。
 村主章枝はDOIと同じく『ウィンナー・ワルツ』。
 荒川の『フローズン』は、衣装がかなり個性的というか。まぁ、この人の衣装はいつも個性的か……。
 一部の取りはジョニー・ウィアー。名前を知らないプロだったのですが、流石の安定感で素敵プロでした。ただ、第二部のプロを見てしまうと、そっちが強烈過ぎて、こっちの印象はやや弱め……。

 休憩を挟んで第二部は、スルヤ・ボナリーから。またしても柔らかめの曲。パワフルでダイナミックなイメージのボナリーが、こういうタイプの曲でまとめて来るというのは、ちょっと新しい感じ。
 武田奈也はちょっとしっとりした感じのクラシックかな? こういう曲が遜色なく滑れるようになってしまったのだと思うと、なんとも感慨深いというか。DOIやMOIではジュニアの頃から観ていたけれど、ずっと観ている選手がこうやって目を見張るようなプロを見せてくれると、何だか凄く感慨深い想いです。
 井上&ボールドウィン2プロ目。ライティングが凝ってて、余り日本では観ない演出。ライトの方に気を取られてしまった。(笑)
 本田の『ロミオとジュリエット』とマリナ・アニシナ&グウェンダル・ペーゼラの『フラメンコ』は、もう連続で雰囲気が堪らない感じで。観客の心にぐっと来る感じの滑りというのは、日本だとまだ本田が一番って感じがします。こういった演技は元々十八番なイメージですが、改めて再確認。
 安藤美姫の『ボレロ』はまだまだ良くなりそう。今年は何回このプロが拝めるかも楽しみです。
 ウィアーの『白鳥』は、言わずもがなのスタンディングオベーション。やっぱり彼はこういう感じのプロが良いんだよなぁ。名プロなのでエキシ復活は嬉しい限り。
 ステファン・ランビエールの『ポエタ』は、流石真打というか。ヴァイオリンやアントニオ・ナハーロとのコラボも圧巻だったけれど、とにかくプロ全体が締まっていて美しいと言うか。今年も活躍が楽しみです。といっても、この人はシーズンの初めは毎年調整不足なイメージが。今シーズンの彼の最初の試合はスケート・カナダですか……。う〜ん、見どころ多いかも、スケカナ。
 大取りは荒川で、川井郁子の『新世界』より『夕顔』。雰囲気は素晴らしかったのだけれど、和服系のコスチュームは本当に難しいのだなぁと思います。裾が短いからかなぁ。エッジに当たると危ないかもしれないけれど、もう少し和服然とさせるか、あとは中野友加里の『SAYURI』みたいに、衣装に関しては色だけで攻めるか、どっちかな気がします。中途半端な事をすると、「外国人がイメージした日本」みたいで、ちょっと違和感があるというか。
 アンコールではウィアーと本田と荒川が登場してカーテンコール──というか、ご挨拶。特に凝った事はなかったけれど、まだお芝居の続き?って感じで、愉しい雰囲気のまま終了でした。
 今回のCOIは、行ったのが最終公演だった事もあってか、すっごく場内盛り上がって愉しかったので、それだけでも十分満足だったりするのですが、偶々ジェフリー・バトルの引退表明と重なったこともあって、「自分はどうして、そうまでしてアイスショウに脚を運ぶのか」という自身の行動に対する回答も得たところがあるかなぁ、と。尤も回答なんてずっと前から判っていて、それはプルシェンコの時に、精神的に散々痛い眼を見たから──というと語弊があるな。(苦笑)要は、アレだ。眼に焼き付けておきたいんだな、彼らの滑りを。その背筋がしなやかな弧を描ける内に。その脚が、高く速く──宙を舞う事ができる内に。
 その瞬間に立ち会いたいという、一観客のわがままな野望というか。

 もう来月末にはシーズン入りですか。今シーズンはコーチや拠点の変更によって、どの選手がどういった方向性に向かってくのかを眺めるシーズンになるかなぁ、と思ってます。どちらかというと戦々恐々とシーズンインを待ってる感じですが……。
posted by HOSHINA Shiho at 02:59| Comment(1) | TrackBack(0) | フィギュアスケート2008-2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きょう志穂と、調整された。
だけど、調整を朗読ー!
Posted by BlogPetのねりな at 2008年09月18日 13:03
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