2009年11月29日

『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』劇場版

 この映画、まだ上映始まって間もないよね。私にしては珍しい早さで観に行ったな。
 という訳で、『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の劇場版を観て来ましたよ。
 この映画──というよりは、この映画の原作となった話について、私はちょっとした思い入れがあります。
 この作品は2chの『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』スレが原作なのだけど、私がこの作品を知った時にはスレはとうに終わった後で、(映画化の話が持ち上がる前だったように記憶してますが)結構最近の事です。
 私も新卒で就職して5年ほど──厳密に言えばプロジェクトの切れ目の都合で4年11ヶ月間なのだけど、プログラマをやっていました。(今は違うけどな。)当時は、就職超氷河期なのにITバブルの名残は残っている──という時代で、多少難があっても誰でもプログラマになれたのでした。そんな中、私は5年ほどこの職種で働いた訳だけど、まぁ最後の2年は精神的に惨憺たる状態だった。会社はブラックではなかったけれど、単純に向いてなかったのだ、多分。
 とにかく、プログラマが辛い経験を語る──それだけで親近感のある話だったし、加えて、この話を読んだ当時の私の仕事の状態は、ぶっちゃけ微妙な按配だった事もあって非常に心撃たれたのでした。
 もう、まとめwiki読んで泣いたね。そもそもこのハナシが創作かどうかなどという事はどうでも良いのだ。そこを追求したってどうしようもないじゃん、投稿先からして匿名前提の掲示板なんだから。そんなの追求するのも野暮すぎる。とにかく私は藤田さんという存在が羨ましかった。まぁ、年齢的には自分が藤田さんのような立場であるべきなんだけど。
 しかし、誰もが諸葛孔明とはいかないもので。矢張りそこは、人間努力が必要なのだ、きっと。
 私は丁度この作品を読んだ頃に、上司にある事を相談し、その上司の「志穂に判らない事が俺に解かるワケないじゃん(笑)」の一言で、その後上司への相談を一切辞めたのだけれど(誤解のないように書くけど、報告すべき事はしているし、判断を仰ぐべき場所では仰いでいる。)そういった仕事に向き合う覚悟を決めるにあたっても、この作品はとても力になってくれたように思います。そして、その後視えて来たものも沢山あった。そういう点で非常に重要な作品で、私は本まで買って大切にしていたりするのでした。

 で。
 映画の感想なんだけど、結論だけ言うと泣きました。やっぱ元が良いから、映画化にあたってエピソード相当削ってあったものの、やっぱり泣けた。そして笑えた。
 でも、プログラマじゃないと解らないところがばっさり削られていたのは残念だったかな。(どこがどうとか説明するのは野暮なのでしないけど)その辺は誰でも解るようになっていて、だからこそプログラマ故の辛さやら、それが元になって感じる親近感みたいなのは、ちょっと感じ辛くなってたと思う。
 そして、藤田さんの設定がちょっと変わっている。これもひとつの結末なのだろうとも思えたし、この方がすっきりするのだけれど、原作の切なさとはちょっと違う感じが、また何というか……でも、これも良いのかもしれない。判らん。
 因みに竹中の存在は一切カットだ。(笑)微妙な派閥状態になってしまう展開もカット。
 何しろ、映画だと半年間の出来事という事もあって、内容がぎゅっと詰まった感じになっちゃってるからなぁ。あの短時間にエピソードをまとめただけでも凄いといえば凄いんだけど、この辺は原作が出来すぎってくらい面白いだけに難しい。
 マ男が倒れ込む日比谷の交差点、立ち上がった時に背景に浮かぶペニンシュラで「ああ、あんなところで倒れたんか……」とか、関係ないところで違う親近感も湧きつつ、全体的には……どうかな。原作知らなかったり、下手に思い入れない方が娯しめるかも知れない。多分原作知らないで観たら、甚く面白く感じたんじゃないかとも思うんだ。泣ける所はちゃんと泣けるし、ちゃんと笑えるから。社長も素敵に黒いし。
 最後のマ男の台詞も良かった。ネタバレになるから言わないけど。でも、激しく同意。どうあったってそこは変わらないんだよな。

 しかしマ男、これで本格的に関係者に状況がバレるんじゃ。設定ちょっと変わってはいたけど、でも大丈夫なんだろうか……。
posted by HOSHINA Shiho at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

THE OUTLINE 見えていない輪郭 展 深澤直人 藤井保(BlogPet)

志穂の「THE OUTLINE 見えていない輪郭 展 深澤直人 藤井保」のまねしてかいてみるね

21-21DESIGNSIGHTも不思議な雰囲気で開催されている感じでしたのです。
私の場合はまず選ばない類のものが良いものも解るして絵画を知る事で品質が(要は「善い物は好い」という…。

*このエントリは、ブログペットの「ねりな」が書きました。
posted by HOSHINA Shiho at 07:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月24日

THE OUTLINE 見えていない輪郭 展 深澤直人 藤井保

 21_21 DESIGN SIGHT で開催されているTHE OUTLINEに行って参りました。
 この展覧会、インダストリアルデザインに興味がある方はまず確実に愉しめると思います。私の場合は往々にして絵画を観に行く事が多いので、今回はちょっと不思議な感じでしたが。深澤直人デザインの家具の思想みたいなものも解るし、それを撮った写真も不思議な雰囲気で、ひとつの独特な世界が形成されている感じでした。
 個人的に、身の回りのものは、ホテルにある家具のようにシンプルで品質が良いものも好きだし、無駄にデコラティヴなものも好きなのですが(要は「善い物は好い」という……。)、深澤作品はまず選ばない類のものが多いので、改めてその思想を知る事ができたのは収穫だったかな、と。
 また、場所柄六本木ミッドタウンのイルミネーションも娯しめて良かったです。21-21 DESIGN SIGHT も20時まで開いている貴重なギャラリーという事で、これから面白い展覧会があればまた足を運びたいところです。
posted by HOSHINA Shiho at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

ニッポン放送 presents TOKYO VISUAL FESTIVAL "+1"

 22日のTVFに行って参りました。勿論お目当ては ALI PROJECT ですが、Alice Nine も観たかったし、開場も渋谷のC.C.Lemonホールで遠くもなかったので何となく遊びに行った──というのが一番近いでしょうか。
 アリプロのセットリストは以下の通り。(多分)
 『愛と誠』『墮天國宣戦』『阿芙蓉寝台』『Poisoner』『亡國覚醒カタルシス』『跪いて足をお嘗め』『お毒味LADY』『暗黒サイケデリック』『裸々イヴ新世紀』
 個人的には、今年聴いた一連のイベントの中で、一番アリカ様の声の調子が良さそうだったな、と。ただ、今回のイベントはアーティスト数少ない上に、興味ないアーティストの時には席を立っちゃう子も多かったから、先のV-ROCKの時にこの声で唄ってもらえた方が、ファンとしては嬉しかったかな、と。何故なら、V-ROCKの時は1日中常に2組以上が唄ってた訳で、アリプロのステージを観に来た人は、やっぱりアリプロが好きだったり興味があったりする人だったのですね。あのイベントはトイレとか列んじゃうと30分くらいは潰れちゃってたし、そういう状況の中で特定のアーティストを観に来ている人というのは、やっぱりあんまり厭な態度取らない。でも、今回はホント、グッズ列でも厭な中傷も聞いたし、(ファンとは判らない状態とは言え、そのイベントに来ていたアーティストの批判をイベント会場で繰り広げるのはどうよ?と思うが、そこはやっぱり若者だから仕方がない。歳行って同じ事やってたら人としてマズイけど。)元々アリプロのコンサートは当然のように着席スタイルなので、全体的に浮いていて微妙な印象でした。もっとも、今回かなり良席で観ていたので、どのアーティストもそれなりに愉しめましたが。
 でもってMCの方は歌詞の紹介(アリプロの歌詞難しいから……。)、あと来年ランティスから出るベストアルバムの話とその初回限定のPV映像の話、それからメンバ紹介。
 特に皆さん興味があるのはベストアルバムのPVの話だと思いますが、『跪いて足をお嘗め』のPV映像を撮りなおしたのだそうで、その映像がかなり濃厚なのだとか。といっても18禁にはできないからその(濃厚な)映像使われないかも、とも仰ってました。
 ライヴ終了後のトークタイムでは、特にこれといって面白い話はなかったかと思うのですが、会場で販売されていた限定ペーパー(通常のイベントではパンフレットにあたるもの)を読んだところ、ご両親が画家だとか、現在のお部屋の様子とか、今まで知らなかった事も書いてあったので、こっちの方が面白かったかな、と。

 イベント全体的には微妙な印象でしたが、まぁアリプロライヴという意味では愉しかったかな。因みに殿は相変わらず喋りませんでした。残念。
posted by HOSHINA Shiho at 23:52| Comment(2) | TrackBack(0) | ALI PROJECT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝

 最初に開催告知を覧たのは5月だったかな。その時からずっと行きたかった『聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝』に行って参りました。場所は上野の森美術館。
 因みにこの展覧会に関しては、こういうサイトもあって。
 3日に私が出向いた際も、美術館前には旗を振る人々が幾人かおられました。このあたりは難しい問題ですし、ここでは如何とも言い難いのですが……。ただ、こういう展覧会が開催される事でチベットに対して関心を持つ人も出てくるだろうし、展覧会そのものの是非についてはちょっと別問題というか。私はすっごくすっごく正直に言ってしまえば、やっぱりチベット密教に関して興味があったから、それに関するものが間近に覧られるという事で(その出品者が誰であろうと)単純にありがたい事だと思ってしまうし。勿論、それとは全く別ベクトルで、今チベットに対して中国が行っている行為というのはちゃんと──否、それなりには耳に届いているし、時に話題になったりもするのだけれど。
 言及し辛い。

 で、実際の展覧会の感想ですが、なんかやっぱ……語彙少なくて残念な表現だけど、とにかく凄いなぁ、と。もうね、ものによっては直視できないのです。畏怖というか、仏像に対して「ジロジロ視てすみません」とか言いたくなるというか。目を伏せてしまう。特に「うわ、駄目」と思ったのが《ダマルパ坐像》とか、《薬師マンダラ》の中で薬容れを持っている像とか……。他にもあるんだけど、とにかく時に「あ、すみません」みたいな感じでまともに観られなかった像が幾つか。勿論、殆どはジロジロ観ちゃってるんだけど。
 それにチベット密教の仏像ってちょっとエロいところもあるんだけど、それもまた妖艶な魅力で……例えば、館内で二階に上がった瞬間に唐突に現れる《緑ターラー立像》なんかも凄く惹きつけられるものがあったし、《カーラチャクラ父母仏立像》も、以前から思い描いて来た密教像そのもの。《ダーキニー像》もその姿が艶かしくて、それでいて「ああ、神だ」と思わせるものがあって。《ペルデンラモ騎騾像》も密教独特のエグさに感激だったし。
 チベット密教の仏像って不思議です。ただ立っている、ただ坐している──それだけで世界がひとつ出来上がっている感じがするのです。
 それと今回、一度観てみたかった《カパーラ》を視る事ができたのも大きな収穫。カパーラというのは、人間の頭蓋骨から造った杯なのですが、これ小学生の頃から一度視たいと思っていたので、やっと視られたなぁ、と。
 他にも色々と心動かされたものがあって、この展覧会は個人的にはすっごくお勧めです。
 勿論、近現代の政治的な動きについては、ほぼ何も言及されてはいない展覧会ではありますから、そういった面を声高に叫ぶ方々にとっては面白くはないかも知れない。でも、チベット密教というものに純然たる興味を持って脚を運ぶのであれば、その片鱗を視る事はできると思います。そういった点からなら、この展覧会は非常に満足度の高いものになるであろうと。

 それにしても、濃艶な像の数々を眺めていたら、『幻獣の星座』も連載誌がなくならなければ、こういう格好したアティーシャや風斗とかも覧られたんだろうな──なんて事も思ってしまって、改めて、そういった事がちょっと残念に思いました。あの作品こそ、もう少し踏み込めば現在のチベットの状況を映し出す鏡のような作品になったかもしれなかったのに。秋乃先生そういうの得意だし。
posted by HOSHINA Shiho at 23:56| Comment(1) | TrackBack(1) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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