2006年10月24日

シェヘラザードは王の殺意を停める事が出来るか。

 去年の12月、それも艶やかなピンク色の衣装だった記憶があるから、多分エキシビション……う〜ん、フリーだったような気もするけど、衣装からしてそれはないか。でもって、グランプリ・ファイナルだったか、五輪代表発表後のメダリスト・オン・アイスだったか――その辺も凄く曖昧なんだけど……多分、MOIだろうな。
 私の中の安藤美姫のイメージは、その時点で最悪だった。
 無表情。
 跳ぶジャンプ跳ぶジャンプ、全て転ぶ。
 普段であれば、ジャンプが成功すれば拍手が沸くし、失敗すれば驚きとも失望ともつかない溜息のような叫びが響く――そんな客席が、完全に沈黙した。
 安藤美姫がジャンプを失敗しても、誰も声を上げない。
 励ましの拍手も響かない。
 彼女がリンクに在る間、観客は何も云わず――ただ、静かに。
 全てのジャンプを失敗する安藤美姫の滑りを観ていた。

 偶の機会に恵まれればとは言え、フィギュアスケートを会場で観戦するようになって数年。試合とは言え、そんなある種の不穏な空気で会場が静まり返ったのを経験したのは、この時が初めてだったように思う。流石に具体的な試合内容までは憶えていないものの、この時の空気だけは、今以て忘れ難い。
 結果として、グランプリ・ファイナルでも全日本でもその成績を上回った中野を差し置いて出場したトリノ五輪で、彼女は15位に終わる。これに追い討ちをかけるように、日本スケート連盟のフィギュアスケート強化部長であった城田氏の辞任も重なり、山田門下ではない安藤は、もう上位陣から外れていってしまうのかな――と、私はぼんやりとそんな風に思っていたのだけれど。
 意外にも、先のドリーム・オン・アイスで復調。そうして今度のキャンベル盃では、彼女は目醒ましいまでにかつての勢いを吹き返して来た。
 絞られた肉体。余裕のあるジャンプと、今までは持っていなかった丁寧な動き。しなやかと云うにはまだ遠いけれど、それでも彼女がここまで取り戻す――否、身につけるまでに、如何程の努力があったのだろう。
 私は、女子はジャンプだけが凡てじゃないと思ってる。
 寧ろ、ジャンプだけに固執して欲しくない。
 けれど、それは一観客である私の主観の問題であり、彼女の目指すところとは全く関係はない。

 果たして。
 安藤美姫という名のシェヘラザードは、我々観客と言う名のシャハリアールの不信を、革める事が出来ますかどうか。
 千夜一夜――そんなに永くは、かからないかな。まずは、今年の全日本まで。
 今シーズン、シェヘラザードの紡ぐ物語のひとつひとつの結末を、愉しみにしたいと思います。
タグ:安藤美姫
posted by HOSHINA Shiho at 03:04| Comment(0) | TrackBack(0) | フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

ジェフリー・バトルがスケート・カナダ棄権……。

Buttle withdraws from 2006 HomeSense Skate Canada International
Buttle Withdraws From Skate Canada Due to Injury, Expected to Make Full Recovery For Nationals

 背中の調子が悪い悪いとは聞いていたけれど、ジェフリー・バトルのスケート・カナダ棄権の報道がとうとう正式に……。四大陸と世界選手権は出る心算みたいだけど、この人の故障の話ってあんまり聞いたことがなかっただけにちょっと衝撃です。早く戦線復帰を願うばかり……。
 スケート・カナダと言えば(別に試合を観られる訳でもないのだけれど)アサイン表を眺めるだにハイレベルな布陣で、私としては非常に垂涎の的であった訳で。勿論、バトルが出なくてもハイレベルには違いないけど(正直な感想を言うと、これでやっと他のグランプリ・シリーズの試合と釣り合う位だとも思う……でも、どちらかといえばまだハイレベルではないかと。)やっぱり国内のスター・スケータ欠場は痛手だろうな。

 とにかく、そんな事より何より。今度の東京世界選手権では、彼の勇姿がまた観られる事を心から願っています。
posted by HOSHINA Shiho at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

『日米対抗フィギュア2006』って何だ?

TBS「ISU06/07シーズン開幕戦 日米対抗フィギュア2006」:オンエア情報(魚拓)

 半年くらい前に「秋に日米対抗の団体戦が催される」といった内容の報道があったきり放っとかれたと思ったら、案の定というか……。TBSが「日米対抗フィギュア2006」という試合を放送すると言うからサイトを確認してみたら、これってキャンベル国際競技会……。う〜ん、要は「今年はキャンベル国際を団体戦形式にします」という事だったのか。しかし、先のジャパン・オープンと言い、エキシビション・マッチを団体戦形式にするのは流行りなのか? その上、この紹介文を見る限りTBSではペアやアイスダンスは無視するみたいだから、井上怜奈&ジョン・ボールドウィンのペアは放映されないのかな。全米チャンプで、元日本人選手のいるペアなのにね。その上、カナダの存在に至ってはまるっと無視だなんて、バイアス報道もここに極まれりというか。何だかな……。
 男子シングルの出場選手は、日本が高橋大輔と織田信成、それから中庭健介。アメリカはエヴァン・ライサチェックとジョニー・ウィアー、それからスコット・スミス――となると、とりあえず個人的に楽しみなのは、ウィアーとライサチェックの新プロ、それから中庭健介の『アランフェス』かな。中庭が『アランフェス』を演るかどうかは判らないけど……。本田と較べるつもりはないですが、今年は舞もエキシビションに『アランフェス』を使ってるし、中庭がこの曲でどういう味付けをしてくるか興味有りです。
 あとは……このTBSのサイトに関して言うなら、真央や安藤に4回転のプレッシャをかけるのは如何なものかと思うけど……。安藤は体型的にもう4回転は無理だろうし、そもそも4回転やると3回転のタイミングも狂うって聞いた事あるのだが……。真央にガンガン挑戦させるだけさせておいて、体型が変化して行く段階で、気がついたら3回転も4回転も跳べなくなってしまいました――なんて事になったらどうするんだろう。
 勝手に期待して煽るだけ煽って、いざその期待が裏切られたってなった場合に、(本田みたいに)若くしてシニアに挑戦してる十代の子供を叩き放題、なんて事しなければ良いだけなんですけどね、報道関係者の皆様? そもそも、男子でも4回転全盛時代の選手は往々にして満身創痍で引退してるのに、ただでも歳とともに骨の弱くなりがちな女の子に何をさせようと言うんだろうなぁ。

 男子にはダイナミックな4回転を求めながら、女子は安定した3回転を跳べれば充分じゃないか、とだけ思うわがままなスケートファン……。ええ、私がわがままなだけなんです。でもさぁ……だって、ねぇ?
posted by HOSHINA Shiho at 21:52| Comment(3) | TrackBack(0) | フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

スーパーエッシャー展プロローグ スペシャルナイト

「明日だ、明日」と思っていたら実は今日だった――という訳で連休ボケで迎えた昨日10日、渋谷のQ-AXシネマで開催された『スーパーエッシャー展プロローグ スペシャルナイト』に行って参りました。
 スペシャルナイトと言っても、内容は今度のエッシャー展のテーマソング(絵画展のテーマソングって何だ……?)を唄っている JiLL-Decoy association というユニットのミニライブと、エッシャーのドキュメンタリー映像『M.C.エッシャー』の放映と言ったもの。
 会場に着いたら、プレスやら招待者やらが妙にきらびやかで吃驚したのですが、対照的にNTVアナの藤井恒久氏が余りにも地味で(我々が列んでいる横に普通に佇んでいた)そっちにも驚きました。
 今イベントの司会進行は、上記の通りNTVの藤井氏。ミニライブでは JiLL-Decoy association が今度の絵画展のテーマソングをロングバージョンで披露。(と言っても、通常バージョンを知らないので差異については如何とも判らないです。)メインのドキュメンタリー映像に関しては、本当にエッシャーの足取りを辿るドキュメンタリーで、こう……相手がエッシャーだった事もあって、少々奇を衒った内容なのかと期待していただけに、これはこれで逆に拍子抜けと言うか。エッシャーという版画家に興味がある方には、非常に興味深い内容だと思います。結構長くて、1時間くらいはあったかな。この映像に関しては、丁度1ヶ月後にDVDとして発売されるとの事。繰り返すようですが、エッシャーという版画家自体に興味がある方には面白いと思います。

 そうそう、イベント終了後は出入口にTVカメラが待ち構えていて観客に映像の感想を聞いていたのですが、これって一体どんな感想が出たのでしょう。(笑)私は普段TVをつける習慣が殆どないので、この手のプロモ映像を眼にする事はないと思いますが、ちょっと興味あります。
posted by HOSHINA Shiho at 01:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月07日

人生負け組です。

キョーリンプレゼンツ プリンスアイスワールド2006 豊橋公演

 今日のプリンスアイスワールド行く人、激しく勝ち組ですね……って言うか、どうやてチケット取るんですか、この状況……。プルシェンコとクーリックと本田って。もう、何。ここ1ヶ月くらい意味が解らない。
posted by HOSHINA Shiho at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々是雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

とか書いてた(BlogPet)

ほんとうは、志穂は 初日はボナリーとランビエールのペアの近くで観たのですが、トリックとも動きにキレがあってとても素敵。 とか書いてた?

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ねりな」が書きました。
posted by HOSHINA Shiho at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月03日

Champions on Ice 2006 仙台公演 - プログラム

 エフゲニー・プルシェンコが韓国に行ってしまって非常に残念な想いをしつつも、日本勢は本田武史、中野友加里と、好きな選手がしっかり網羅されていたCOI仙台公演。
 不安だったイリーナ・スルツカヤも来てくれたし、サーシャ・コーエンも観る事ができたので、これはこれで満足ではあるのですが……チケット発売後の選手の入れ替わりに関しては、ちょっと不信感を禁じ得ないというか。最初に予告していた選手の半分も来てませんし。そうそう、楽しみにしていたTV放送も物凄い勢いでカットされまくっててがっかりでした。
 とりあえず憶えている限りで滑走順に感想を……。でももう半月も前だから結構忘れちゃってるなぁ。

 ステファン・ランビエールのソロパートが印象的だったオープニング。物凄く失礼だけど、もしプルシェンコが来てたら、ここはプルシェンコが演ったんだろうなぁ……等と思ったりしつつ始まったCOIでしたが。
 前半のスタートは本田から。彼は前半と後半で2プロ滑ってくれました。前半は『アランフェス』。ボーカル入りで、ワインレッドの衣装。ソルトレイクシーズン着用のものかな? 肉体的にもかなり絞っていて、トリプルアクセルも含め、ジャンプがバンバン決まるのを観るにつけ、「この人まだ現役で行けたんじゃないかなぁ」と残念に思ったりも。ジャンプに入る体勢や、着氷時のエッジの重厚な音に、まだ競技者としての印象を受けます。観ていて興奮するというか。
 スルツカヤは『ビッグ・スプレンダ』というのかな。彼女は静岡公演の後一度ロシアに帰国したり、韓国でのアイスショウの事等もあって当日本当に出るのかハラハラだったので、出てくれただけで嬉しいと言うか。シーズン中と比べると、かなりふっくらした印象でした。今年はグランプリ・シリーズのエントリもないようだし、彼女は今シーズンは完全にお休みなのかな。
 ビクトール・ペトレンコは、3月のTOIと同じコスチュームだったと思います。ステッキはなかったですが。しかし、この人は歳を取ってもこの安定感。(体型含む。)素晴らしいです。
 ウラジミール・ベセディン&アレクセイ・ポーリシュクのアクロバット・ペア。(ペアなのか?)こう言うタイプの出し物が、所謂一番解り易い「アイスショウっぽい演目」なのだと思います。彼らも前半と後半で2プロ披露してくれたのですが、3月のTOIも含めて、日本でのアイスショウの度に違うプロを演じていて流石です。
 エレナ・ベレズナヤ&アントン・シハルリドゼのペアは、『ユー・アー・ソ・ビューティフル』。彼らに関しては、ソルトレイクの時の何とも壮絶なイメージがあって(反面、長野五輪での彼らの記憶は全くない……。)、印象深いペアです。本当に綺麗で視入ってしまいます。でも、このペアって、私の生半な知識でもCOIというよりはSOIのような?
 マリナ・アニシナ&グウェンダル・ペーゼラは、スター・ウォーズの『ダース・ベイダー』。初めて観たプロでした。TV放映時の解説の方曰く、このプロで使用されたライト・セイバは日本で買ったのだそうで。個人的には剣技に関しては、後半に滑るドロビアツコ&バナガスの『パイレーツ・オブ・カリビアン』の方が好みでした。
 荒川静香は『アヴェ・マリア』。5月のFOIと比べて、随分印象が変わったなぁ――と。以前の彼女は全く客席を観ない印象があったので、表情が付いた事と、客席の方に顔を向けるようになっただけでも随分と違うものなのだな、と。
 ランビエールの前半のプロは『四季』。仙台公演では初日、千秋楽共にジャンプで転倒してましたが、こちらはシーズン・オフ故のご愛嬌でしょう。今年も前半は『四季』続行との噂ですが、先のグランプリ・ファイナル、ジャパン・オープンと続き、このプロももう既に4回は生観戦してる勘定です。好きですが。
 前半の取りは中野友加里。演じるはご存知『サユリ(メモワーズ・オブ・ゲイシャ)』です。因みに私、彼女のプロの中ではこれが一番のお気に入り。このプロ、彼女の応援ブログに拠るとマリーナ・ズエワという方の振付との事。寡聞にして、この方の振付けた他のプロは存じ上げないのですが、この『サユリ』に関しては物凄くセンスが良いと思います。彼女の氷上での所作の美しさを引き立てていると言うか。このプロ、海外で演じたらとても受けるのではないでしょうか。ロシア人男性が米国で欧州の王子を演じたり、日本人女性がイタリアで東洋の女王を演じたりすると五輪の女神に愛されるように、これと同様の効果が期待できるのではないかと思います。将来的に、これは彼女の代表プロのひとつになるはず……。

 後半はロドリゲスとヨーヨーの唄を挟んで、マルガリータ・ドロビアツコ&ポビラス・バナガスの『パイレーツ・オブ・カリビアン』からスタート。先の世界選手権のエキシビションと同じプロです。凄く綺麗……。曲の前半の剣技も然ることながら、後半の白いドレスのドロビアツコが非常に美しいです。このカップル、TV放映時はダイジェストになっていてとても残念でした。
 本田の2プロ目は『レイエンダ』。ジャンプは明らかに初日の方が良かったですが、調子の良し悪しに関わらずステップは壮観。独特の流れのあるステップと強調されたジャンプ――う〜ん、こうして改めて観ると、『レイエンダ』って如何にも旧採点のプロといった印象。「ただ滑っているだけ」の時間が長いというか。(笑)でも、得意な技術がバンと活かせるように創ってあるので、インパクトが有ります。
 スルヤ・ボナリーのプロは『コパカバーナ』と言うのでしょうか。こういうタイプの選手、最近余り出てきませんね。未だにバック・フリップも健在だし、独特な立ち位置の選手だと思います。私、ボナリーは(幕張世界選手権の印象が強くて)余り日本は好きではないのだろうな、と思っていたのですが、初日の公演が終わった後、バスに乗り込む前にわざわざ我々の前に出て来て、サインに応じてくれました。サインを貰ったノートは宝物です。
 ペトレンコの『FLIGHT』は、千秋楽では何だか随分とシャツがはだけてしまって吃驚しましたが。雰囲気と言いジャンプの安定感と言い、この人もまた無二の存在。あれだけバンバンジャンプを跳んでいるのに、転ぶ姿が全く想像できない人。
 アニシナ&ペーゼラは『ピエンサ・エン・ミ(PIENSA EN MI)』。3月のTOI、7月のDOIに引き続きお馴染みのナンバーです。同僚嬢に「これ観るの3回目だよね」と言ったら「もっと観てる気がする」とのお答え。TVを除けば3回だけのはずなんだけどなぁ。(笑)
 ベセディン&ポーリシュクはスポーツのメドレー? 幾重にもコスチュームやら鬘やらを着けてて、何度も早変わりがあって面白かったです。
 スルツカヤの2プロ目は『ユー・プロミストゥ・ミー(You promised me)』。これはすっごく可愛い! 凄く彼女の持ち味が活きるプロだと思います。動きのセクシィさとか、キュートさが際立つ感じ。
 ベレズナヤ&シハルリドゼの2プロ目はチャップリン。会場で予備知識なしで観ても面白いプロだったのですが、これだけは唯一TV放送の解説に感謝しました。曲の出典となる映画を全部述べてくれたのには感激。こういう解説なら、演技中喋ってても構わないのに。
 コーエンは『黒い瞳(DARK EYES)』。コーエン、初めて生で観ました。くるくる動いて、物凄く可愛い……しかもしなやか。どうでも良いですが、あの独特の衣装もまた、コーエンでなければちょっと可愛く見えない気がします。着こなすのが難しそうです。
 ランビエールの2プロ目は『フィクス・ユー』でしたが、初日は珍しく見せ場のスピンに入る直前に転倒してました。それでも千秋楽では思い切り高速のアップライト・スピン。曲に合わせてポジションが二転三転してゆく様は観ていて壮観です。
 さて、大取りの荒川は『ユー・レイズ・ミー・アップ』でした。これに関しては既に去年からこっち10回前後は生で観ている勘定になるので(笑)きちんと椅子に座って落ち着いて観ていたのですが、彼女の場合はちゃんとアンコールがあって、何より吃驚したのが、このアンコールで『トゥーランドット』が流れてきた事。勿論フルではなかったし、衣装も『ユー・レイズ・ミー・アップ』の時のままでしたが、日本でもう一度この曲で滑る荒川を観る事ができる事を、誰が想像したでしょう。初日は余りにも吃驚して、曲が流れてきた瞬間に立ち上がってしまいました。(アリーナとは言え、一番後ろの席だったからできた事ですが)
 もう二度と、それこそ荒川静香というフィギュアスケーターがプロを引退するまで観る事もないだろうと思っていた『トゥーランドット』。この人、本当に世界一の勲章を得て、コーエンとスルツカヤまで従えて、仙台の地に還って来たのだなぁ……。

 フィナーレは、『エル・タンゴ・ド・ロクサーヌ』をベースに、チェアを中心に男性と女性の位置が瞬時に入れ替わる独特の振りでスタート。日本じゃ余り観ない演出かなぁ、と。
 初日はボナリーとランビエールのペアの近くで観たのですが、ふたりとも動きにキレがあってとても素敵。これぞタンゴって感じの動きをするんだ、ふたりとも! ボナリーにしてもランビエールにしても、どういう動きが一番自分に似合っているのか、物凄く研究してるんだろうと思います。
 千秋楽は本田と中野のペア近くで観たのですが、こちらもふたりとも小振りながら、安定した動き。よく考えれば、本田も中野も「踊れる」タイプの選手だもんなぁ。
 フィナーレはとても素敵だったので、TV放映を物凄く楽しみにしていたのですが、この辺りは流石空気読めないフジテレビ♪ あっさりカットで、ラストのランビエールと荒川が抱き合うシーンだけクローズアップ。面白くないし、意味が解らないってば……。
 フィナーレでソロパートがあったのは意外にもサーシャ・コーエン。勿論、ロクサーヌの演目として荒川の立ち位置もあったと思うのですが、これもちょっと吃驚でした。

 今回のCOIについては、それこそギリギリまでスルツカヤとコーエンが本当に来るのか、不安で不安で仕方なかったのですが、とにかく凱旋公演が成功した事に安心。特にランビエールはあと1ヶ月でスケート・カナダも待ってますし、こんな逼迫した時期に来日してくれて本当に感謝です。
 もうすぐシーズンも本格的に始まりますが……今年は本当に、試合やらアイスショウやら、シーズン・オフでも何だか色々多かったなぁ。ランビエールを沢山観ました。(笑)

Champions on Ice 2006 仙台公演 - 旅程

 大変遅くなった上に、韓国のスーパーマッチでの出来事に激しく衝撃を受けつつも、とにかく『Champions on Ice 2006 仙台公演』のレポートを上げてみようと思います。もう既に完全にタイミング逸してるけど。(笑)
 日本初上陸と謳われた『Champions on Ice』ですが、ご存知の方も沢山いらっしゃる通り……3月のTOI、COIの日本公演としてCOI公式サイトにスケジュール出てましたよね。(笑)と、そんな興醒めな事はさて置き、結局行って参りました『Champions on Ice 2006 仙台公演』。
 今回のCOIに関しては静岡と仙台で公演があって、実は私の居住地では静岡の方が交通の利便性は高かったんですね。が、そこは今回もご一緒させて戴いた同僚嬢のこの一言。
「本田君と、しぃちゃんを見るなら、仙台です。絶対。」(原文ママ)
 という事で、これに肯いて仙台公演を選択。実際、私はチケット発売の時点ではプルシェンコと本田が観られれば良かったので、反対する理由はありませんでした。
 さて。実際のCOI公演ですが、15日は既に韓国入りしているプルシェンコのニュースに涙しつつ、観光するつもりで昼過ぎには独りで仙台入り。ホテルのチェックインを済ませて昼食を摂った後、チケットを持ってない癖に何故かそのままふらふらとシャトルバスに乗り込み、グランディ・21 宮城県総合運動公園総合体育館へ。(笑)
 結局、そのまま仙台公演初日を観覧しました。
 席はアリーナの最後列だったのですが、段差が殆どなくて物凄く観難い……。仕方なく途中で立膝になり、最後は立って観てました。どうでも良いですが、アリーナという良席に恵まれたのにも関わらず、会場に出たり入ったりを繰り返す赤ちゃん連れのファミリー層って一体何。どうせまともに観てない上に赤ちゃんも泣き叫んでるし、選手や他の観客の為にも、せめて後ろの方の席で観るとかすれば良いのになぁ。これって毎回気になります。もっと近くで応援したいファンは沢山いるのに……。まぁ、後ろは後ろで赤ん坊に頭蹴っ飛ばされたりするから、それもちょっと……という感じではありますが。(笑)どちらにしても、ショウの時はともかく、ガチ勝負の時に赤ん坊の泣き声が響き渡るのだけは戴けません。
 また、今回はお隣の席になったお姉さんと公演終了後に夕食をご一緒する機会に恵まれたのですが、このお姉さん、何と静岡公演も全公演制覇してらっしゃいました。お姉さん曰くところ、静岡はどの回も全般的に観客が静かだったとか。仙台の方は誰が何をやっても盛り上がったので(勿論荒川が一番盛り上がる訳だけど)、仙台の公演を観てやっと満足した――と。
 う〜ん、やっぱり観覧地に仙台を選んだのは正解だった模様。
 そんなこんなで初日は公演終了後、シャトルバスで仙台駅まで戻ったのが23時ちょっと前だったでしょうか。件のお姉さんと1時頃まで軽くお食事をご一緒して解散しました。どうでも良いけど、スパ付きのホテルを予約したのに、スパの営業時間内にホテルに帰れず、ちょっと残念でした。こんな事ならスパはなくても朝食が無料のホテルにすれば良かった。(笑)

 16日の千秋楽公演は9時半に同僚嬢と合流して、やはりシャトルバスで会場へ。
 こちらはスタンド席での観戦となりましたが、逆にきちんと段差があって観易かったです。勿論アリーナと比べればリンクは遠かったけど。席の周囲も落ち着いた方が多く、おだやかに観る事ができました。仙台公演は初日、千秋楽とも全般的に盛り上がり、良い雰囲気だったのですが、聞くところによると、静岡というのはコンサートなども大体盛り上がらない土地柄なのだそうで。逆に仙台は日本でもかなり盛り上がるのだとか。これは地理の問題らしいですけれど、確かに大都市の中間点に位置する為に人が集まり難い静岡と、往々にして(北海道での公演がなければ)日本最北端の公演会場になってしまう仙台では、仙台の方が盛り上がるだろうな、という気はします。
 尤も、今回の公演に関しては本田にしても荒川にしても地元への凱旋公演なので、どの土地より盛り上がるに決まってるんですがね……。
 千秋楽公演終了後は、同僚嬢に教えてもらって、かまぼこや牛タンを食べに行ったりと愉しくご当地観光。素敵なものを観て、お腹いっぱい食べて、これこそ旅行よね! といった感じでした。
 同僚嬢は16日の内に帰って行きましたが、私は更にもう一泊。

 17日は朝から仙台の市内観光バスに乗り込み、とりあえず青葉城跡へ。しかし観光も然る事ながら、新幹線の発車時刻までにお土産も買わなくてはなりませんし、ランチもそこそこのお店で食べたいだけに、スケジュールはタイト。一通り青葉城跡を見学した後は、仙台市博物館までずんだシェイク片手に徒歩で移動。お天気がそこまで良くなかった所為か、人と殆どすれ違わず微妙に不安になりつつも、無事博物館前の五色沼へ。
日本フィギュアスケート発祥の地碑  で、とりあえずフィギュアスケートを観に来た訳だから――と、この写真。(笑)日本に於けるフィギュアスケート発祥の地はここだったのですね、という事で。博物館では伊達政宗公関連の書面や、興味のあった江戸末期の資料(林子平が仙台出身なので、その辺りの資料が見たかった)をピンポイントで見学。昼過ぎには市街に戻り、もう一度阿部蒲鉾店でかまぼこを食べて、玉澤総本店で昼食を戴いてからお土産の購入を済ませて帰路へ。

 今回はひたすらアイスショウにちょっとだけ観光という、私にとってはかなり変則的な旅行でした。そもそもアイスショウや試合を観る為に遠征というのはした事がなかったので、ある意味一線踏み越えた感じです。
 COI仙台公演の詳細については次の記事にて。ああ、何だか肝心な事が書けないまま時だけが過ぎてゆく……。
posted by HOSHINA Shiho at 01:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々是雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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