2006年05月27日

フィギュアスケート - ジャパンオープン2006 雑談

 『ジャパン・オープン2006』特集記事、一気読みはこちらから。

 さて、『キノシタグループカップ JAPAN OPEN 2006』開催に伴い、だらだらと続けてきたこの特集もそろそろ締めようと言う事で、とりあえずガラのTV放映を願いつつ、終わりにひとつ雑談でも。

 今回のこの『ジャパンオープン2006』というイベントに関しては、今までフィギュアスケートを熱心に観て来られた方々は一様に不安だったと思います。勿論、素人観戦ながら、私でさえそうでした。
 通称「ジャパンオープン」と呼ばれていたイベントは以前から冬頃にあった訳ですし、そこに例年なら完全なオフシーズンという時期に、突然降って沸いた「オープン」の名を冠した試合の実施。しかも国際スケート連盟公認と言いつつ、その位置付けも曖昧な上に、団体戦の意義も謎。これはもう日本でのフィギュアスケート人気が絶大なタイミングを逸せず(サッカーワールドカップに話題を掻っ攫われる前に)イベントを開催したいのだな、という主催者側の思惑は誰の眼にも明らかだった訳で。
 更にファンの不安を煽ったのがプロアマ混合という試合形態。特にヤグディンは新採点のプロを持っていない選手ですし、その満身創痍な肉体では、とてもじゃないけど競技に参加できるとも思えない。しかも欧州と日本はプロ選手が1人ずつ入っているのに、北米は全員アマ現役。まぁ、「プロアマ問わず一律新採点方式」のルールを明示している時点で、余程の親日派か、若しくは高額なギャラでも入らない以上、プロなら参加しない方が当然なんですけども。新採点制度が導入されて、まだ2年程というご時勢。本来なら「全てのチームにプロを必ず1人入れて、プロだけは旧採点で点数を競う」くらいのルールにしないと、公平性が保てません。
 しかも、アイスクリスタル(日本スケート連盟協力ファンクラブ)に入会している某嬢曰く、今回のイベントでは「観戦チケットの先行予約もなし」という、以前からフィギュアスケートを応援してきたファンにとっては惨憺たる情況だったそうで。加えて競技会のチケット発売後、脅威のガラ(特別公演)後出し! これらが以前からのファンの不安を更に煽り立て、「今度の大会は運営も不安だしスキップ」という反応があった部分も否めないでしょう。
 それでいて、この大会で何より盛り上がった瞬間は、何とその後出しガラで演じられたヤグディンの『ウィンター』だったのですから(最近フィギュアスケートを観戦するようになった方に解り易く説明するなら、これは日本人にとって「荒川静香が、トリノ五輪のフリーで演じた『トゥーランドット』を、日本で、あの衣装で滑ってくれました」くらいの価値に勝るとも劣らないものだと思います。尤も、これは比較として適切とは言えませんが)、これには主催者側も多少なりとも驚いたでしょう。更に言うなら、そのエキシビションの演出の秀逸さも未だかつてない程で、今まで私が生で観る機会を得たどの公演よりも美しかった訳ですけど……。

 ただ、観衆としては「真央のグランプリファイナル優勝、荒川の五輪金メダルの余韻のままに、お祭りムードで試合を娯しみたい」というのが本音でしたでしょうし、また、来日してくれた選手たちにしても「今度の世界選手権の下準備のつもりで、日本で滑り馴れておこう」というくらいの認識だったと思いますので(勿論、選手たるもの出場するからには勝ちに来るでしょうが)、決して大会そのものの企画が的を外していたとは思いません。
 それに、余程の事がない限り、開催国が優勝するのも予定調和。とは言え、それを八百長などと騒ぎ立てる事には全く意味がないと考えます。現在のこのフィギュアスケートブームに沸く日本で、その優勝や真央の活躍を大仰に騒ぎ立てる事は、フィギュアスケートというスポーツの裾野を広げる要因のひとつになり得るのではないか、と――その可能性を認識する事こそが、ファンとしては肝要なのではないかと。私としてもそれがあるからこそ、温い視線でスポーツニュースを眺める事ができるのですし、そもそもそれがなければ、こんな時期の試合は選手の負担以外の何ものでもなくなってしまいます。
 試合進行も私が知ってる中では一番酷いものでしたが、それもお遊び大会だと思えばご愛嬌。選手たちが本気で滑ってない、と憤る意見も時に拝見しましたが、そもそもこの時期にそれを期待していたとしたら、それはスポーツというものを甘く見ている気がします……。だって、みんな4年に1度しかない五輪に照準合わせてデッドヒートを繰り広げたシーズンの直後、しかも世界選手権もついぞ終わったばかりなんです。そして、例年ならシーズンオフなんです、現在は。
 個人的には、選手全員エキシビションのつもりで滑ってくれれば充分だと思ってましたし、そもそもこんなシーズンオフに来日してくれた事に感謝こそすれ、とてもじゃないけれど選手の滑りにケチをつける気にはなれません。ケチをつけるなら、あの必要以上に選手に負担をかけた進行の悪さです。選手達が本気で試合に臨んでいた場合にあんな進行をされた日には、それこそ選手もファンも怒り心頭でしょう。

 そして私は、そんな五輪に沸く日本の空気を読んで「ソルトレイク五輪金」のプロをぶつけて来てくれたヤグディンに対しては絶大な感謝をしたいと思いましたし、それでも絶対に「トリノ五輪金」の『トゥーランドット』を滑らない荒川の姿勢を非常に評価したいとも思いました。
 彼らはプロなのだ――と。プロであろうとしているのだ、と。
 そんな風に感じました。

 まぁ、何はともあれこの試合、私は非常に娯しめました。この特集の文章を書くのも、ちょっと愉しかったです。普段余り語れる人間が周囲にいないので、想いの丈を吐き出したかった感じ? (笑)
 また、何かタイミングがあったらやろうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。と言う事で。
posted by HOSHINA Shiho at 02:31| Comment(5) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

フィギュアスケート - ジャパンオープン2006 競技会

 『ジャパン・オープン2006』特集記事、一気読みはこちらから。

 珍しく予定も無いのに深夜残業に突入する前に会社を出られたので(笑)、やっと録画したジャパン・オープンの映像を観ました。一応、TVでは放映されなかった部分でちょっと気になった点について、簡単にレポートを。
 まず、TVではいきなりカットされていた出場選手の登場と紹介ですが、意外にも一番盛り上がったのはアレクセイ・ヤグディンでした。今度の大会、客席は最近フィギュアスケートを観るようになった人々が殆どなのだろうと思っていましたが、根強いファンも多くいて、ちょっと安心。
 そして引き続き男子の6分間練習。この時は、滑走そのものまでカットされてしまったサンデュのジャンプが、かなり綺麗に決まってました。彼は手脚が長いので、ジャンプが成功すると眼を惹きます。結構みんなジャンプを跳んでくれて、その度に客席から拍手が起こってました。
 さて、最初はヤグディンの滑走からスタートでしたが、プログラムには『グラディエイター』と書いてあったのにコスチュームはどう観ても『仮面の男』。スタートのポジションも『仮面の男』。そして本当に『仮面の男』が始まって――実は、そこからの記憶が殆どない……。(お陰で映像が新鮮だった。)気が付いたらヤグディンの滑走は終わっていて、入れ替わりに本田武史がリンク入り。すれ違いざま、ふたりがハグしたのは憶えてます……。
 しかし、問題はここからで……ヤグディンの得点が、なかなか出ない。この時は「前回五輪の金メダリストに低い点が出しにくいって事?」くらいに思っていたのですが、結局、得点が出るまで10分くらいかかったでしょうか。得点が出るまで、ヤグディンがオーロラヴィジョンに映し出される度にパフォーマンスをして客席を盛り上げていましたが、リンクで待機していた本田が滑走を始められたのは、ウォーミングアップを始めてから随分と経ってからの事でした。
 本田は異常な待ち時間に加えて、新採点対応プロという点も相まってかなりお疲れだったようで、『トスカ』を滑り終わった時には、オーロラヴィジョンを通して、その唇が「疲れた……」というふうに動いたのが見て取れました。キス・アンド・クライに戻ってからは、しきりに髪の毛を直してましたが……切った方が良いと思います。うん。
 さて、TV放映で何故か! カットされてしまった世界ランク2位のエマニュエル・サンデュの滑走ですが……ジャンプが何回か抜けた記憶はあれど、先のグランプリ・ファイナルの時ほど酷い印象ではなかったです。ああ、もう信じらんないよテレビ東京……。凄いがっかり。というか選手に失礼! 日本女子を紹介するミニドキュメンタリがなければ、全員放映できたと思うんだけど。
 サンデュの時も滑走が始められるまでちょっと時間がかかったのですが、何より彼の場合は滑走を終えて、得点が出るまでが長かった。10分どころか20分くらい待たされたんじゃないでしょうか。その間、テーブルに置いてあったポケモンのぬいぐるみで人形劇を始めたり、そこにヤグディンの(欧州テーブルにあった)ピカチュウが襲い掛かって会場の笑いを誘ったり――と、ふたりして客席を娯しませてくれましたが、しかしその裏では延々とリンク上で待たされ続けるステファン・ランビエールの姿もあった訳で。ランビエールは痺れを切らしてジャッジ席に声をかけたりもしていたようですが、最終的に滑走が始まるまで一度もリンクを降りず、さりとてウィンド・ブレーカーも羽織らず……寒かっただろうなぁ。それにしても、リンクの上で20分近く待たせて、そのまま滑走って……それってフェアな試合なの……?
 流石に、ランビエールの次に滑走順が廻ってきた高橋大輔に至っては、リンクに上がる段階でウィンド・ブレーカー着用したまま。しかし、こうやって選手側が備えるようになってくると、逆に滑走も障りなくスタートできるようになってくるという皮肉な状況。
 結局、男子で滞りなく滑走を開始させる事ができて、必要以上に待たされる事なく得点が出たのは、高橋と最終滑走のジェフリー・バトルだけでした。
 バトルは、滑り終わった後のキス・アンド・クライで唇が「アリガトウ」と動いたのが、オーロラヴィジョンで確認できました。彼はいつも、キス・アンド・クライでさえ穏やかにしてる印象があるなぁ。

 とは言え、この前半の惨憺たる状況も後半に入ってからは解消され、女子については全員滞りなく試合が進みました。ので、特筆する程憶えてる事がありません。最終的に日本の優勝が決まりましたが、これも予定調和なので、やっぱり特筆すべき事がありません。
 しかし、表彰式に入ると、団体で表彰台に載るというのが初めてな所為か、日本勢だけでなく世界一同挙動不審気味で、それがまた面白かったのですが、映像だとその辺りも綺麗にまとまっていて、ちょっと驚きました。表彰式では、欧州勢が始終何か話していて、ヤグディンの挙動が一番面白かったのですが、その辺も放送されず残念。

 う〜ん……。何というか……これ、お昼の試合だけじゃ本当に消化不良起こしてたなぁ、と思います。逆に言えば、お昼がこれだったからこそ、夜のガラが更に面白く感じられたのかも知れません。ライティングも今まで観てきたエキシビションの中では一番綺麗だったし、サンデュが魅せてくれた手脚の長さを活かしたダンスや、ランビエールのあの独特なスピンと手拍子の要求、ヤグディンがアンコールで現れた時の衝撃のスポットライト(会場が広いからライトが消えると場内が限りなく真っ暗になるんだけど、そこにスポットライトに照らされて忽然と現れたヤグディンの『ウィンター』の衣装を目にしたときの衝撃と来たら……もう! 絶叫と言うか、私の場合は殆ど悲鳴だった。人生で驚いた事ランキングの上位に入ると思う)――本当に、色々堪らなかった! バトルも連続してエキシビションとショートプログラムを一気に滑るなんて、一体どういう体力なんだろう、と。かなり素晴らしいガラだったので、チケットの値段も昼夜逆でも良かったんじゃないかと思ったくらいでした。しかし、このままガラの方は放映していただけないのでしょうか……。今度こそサンデュも入れて、きっちり放映してもらえたら良いのに……。

 TV東京さん、是非お願いします!(と、ここで言ってみる)
posted by HOSHINA Shiho at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月20日

誕生日プレゼントが複雑。

Plushenko: For the coming season I have made up my mind to not compete.

 昨日知りました……。よりによって誕生日にこれを読む羽目になるとは。
 お誕生日おめでとうメッセージくれた皆様、ありがとうございます。忘れられてると思った、色々と。(笑)でも、これでプルシェンコはもう東京世界選手権に来る可能性はないって事か……う〜ん。『星は光りぬ』をBGMに、心境は複雑。プルシェンコがいない方が、試合的にはきっと面白いんだけどね……。

 でも私は、他の誰よりプルシェンコを応援したかったよ。
posted by HOSHINA Shiho at 02:43| Comment(4) | TrackBack(0) | フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

ステファン・ランビエールに関するよもやま話。(BlogPet)

元記事はこちら。


きょうねりなはビールは回転しなかったー。 ところでスケーターとトリノにスケーターはイメージしたかったの♪ でもきのうねりなが、イメージするはずだったみたい。 *このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ねりな」が書きました。
posted by HOSHINA Shiho at 09:03| Comment(7) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

フィギュアスケート - ジャパンオープン2006 パンフレット

 『ジャパン・オープン2006』特集記事、一気読みはこちらから。

 う〜んと、まだ録画したビデオを観てないのだけど、TVで判る事を書いても面白くないと思うので(笑)とりあえず、パンフレットの事に触れてみる。(そんな事してる内に、内容忘れちゃうんだけどな。既にヤグディンに感動しすぎて、何か忘れてる気がする……。)
 パンフレットは、サイズがちょっと大きすぎるというか……「こんなに大きなパンフ、どこに仕舞えば良いんだ」というサイズです。書類ケースのサイズ。
 開くと、一応昼の部の滑走選手の使用楽曲リストが出てるんだけど、昨日ちらっと書いたとおり、ヤグディンは『グラディエイター』ではなく『仮面の男』でした。女子は詳しくないのですが、男子はヤグディン以外、パンフレットに書いてある通りの曲で滑ってますね。みんな去年のプロです。
 このパンフレットで私がちょっと感動したのは、各選手の受賞歴がかなり網羅されている事かな。(カナダ男子はちょっと微妙? ですが)男子選手に関しては、最近のものだけでなく割と以前のものからきちんと載っています。何かこう……ヤグディン「優勝」って文字ばっかりだなぁ、とか。(笑)本田やランビエールなんかも結構圧巻。各選手紹介のスクリプトも良い感じ。写真もパンフレットサイズに合わせて大きくて、この辺はちょっとお得感有りかも。
 あと、選手紹介の後に、何故か草刈民代のインタビューがあります。そして、後半にちょっとページを使ってジャンプや技の説明が載ってて……なんか入門書っぽい。こういうパンフレットは初めてかも。「初めてのフィギュアスケート観戦」みたいな感じの方対象かな。寧ろ、ファミリー向け?
 最後に荒川のインタビューがあります。これも、プロ転向発表前のもののようですが、書いてある内容がちょっと面白い。短いのですが、大学時代の論文の事とか、凱旋公演での片手ビールマンの事、本田のプロ転向に対する意見とか尋いてます。他が一般向けに終始してるだけに、ここだけ、ちょっと異質に感じます。

 さて。私はお昼はジャッジ側、解説席の真後ろにいたので、スタンバイ中の選手達は殆ど観えてないんですね。だから、競技中の事も、これと言って面白い事は語れないと思うのですが、流石にあの進行にはちょっとケチをつけたいので(笑)あと1回くらい、この特集やります。
posted by HOSHINA Shiho at 02:34| Comment(0) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

フィギュアスケート - ジャパンオープン2006 ガラ

 『ジャパン・オープン2006』特集記事、一気読みはこちらから。

 帰ってきたばかりなのですが、速報で。(笑)
 TV放映予定の無いガラについてのみ、憶えている限り各選手の滑走順と曲を列挙しておきたいと思います。(あんまり憶えてない上に、曲名を知らない場合も多いけど……。)感想は簡単に。
 オープニングを経て、スタートはゲストの浅田舞から『アランフェス』を。今回はジャンプ全て成功。同じくゲストの渡辺心・木戸章之組のアイスダンスと続き、出場選手のエキシビションはここからスタートです。
 最初はアリッサ・シズニーから。曲はちょっと判りません、ごめんなさい。ところで彼女の衣装、お昼のサラ・マイヤーの衣装にかなり似ていたような……気の所為?
 エマニュエル・サンデュは『ライク・アイ・ラヴ・ユー』という曲なのかな? 済みません、確証なし。しっかり盛り上がってアンコールもあったのですが、アンコールの方も知らない曲で……。でも、やっぱりこの人、エキシビション強いなぁ。凄く娯しかった。手足が長いからポーズとか綺麗なんだよね。こういうポーズの美しさ、織田に見習って欲しいな……なんて。
 キーラ・コルピは何と宇多田ヒカルの『Final Distance』! 多分わざわざ今回の為に用意してくれたのでしょうね。嬉しいな。
 高橋大輔はヴォーカル入り『ロクサーヌ』と、アンコールで『ノクターン』。『ロクサーヌ』の予想は当たったな。(笑)しかし、やっぱり転ぶ……。
 安藤美姫の滑った曲も、よく聴く音楽だとは思ったのですが、やっぱり判らない……ヴォーカル入りの日本の曲です。初披露だったのではないかと。彼女もアンコール有りでした。
 ジェフリー・バトルは『High』とアンコールで『シング・シング・シング』。アンコールも殆どフルで滑ってくれました。びっくり! 会場、かなりスタンディングオベーション。

 ここで前半終了して製氷タイム。どうでも良いけど、五輪銅メダリストが前半の取りって、一体どう言うレベルのエキシビションなんだ……。「これはもう二度と日本ではお眼にかかれないかもしれない」と、頭がクラクラしました。しかし、この後も脅威の時間はまだ続く……。

 後半のスタートはジョアニー・ロシェット。曲はやっぱり判りません……。でも、この人本当に腕使いとか綺麗だし、演技が丁寧! まだ若いんだよね。これから楽しみ!
 本田武史は予想が外れて『L.O.V.E.』と、アンコールで少しだけ『レイエンダ』。この組み合わせは先のFOIと同じですね。まぁ浅田舞が『アランフェス』を演る以上、被る曲は滑らないか。読みが甘かったな。
 サラ・マイヤーは、手足が長くて本当に綺麗。まるでモデルみたい。曲はやっぱり判らないんだけど、この人はリンクの上で、物凄く見栄えするなぁ。
 ステファン・ランビエールは『ユア・ビューティホー』でした。アンコールの方は何だったかな? 憶えてないや。でも、スピンが調子戻してて高速回転! 客席を盛り上げたりと貫禄も着いて来た感じだし、これからも頑張って欲しいな。
 浅田真央は『カルメン』。アンコールでも少しだけ『カルメン』を。
 そして、アレクセイ・ヤグディンは『Sway』……を滑り終わった後のアンコールで衣装を替えて出てきた瞬間に、場内絶叫の嵐。なんと『ウィンター』の衣装…………。
 幾ら、当時とは速度も難度も落ちているとは言え、1日で『仮面の男』と『ウィンター』を同時に生で観る事ができるとは。『ウィンター』は、ソルトレイクシティ五輪で金メダルを獲得した時のショートプログラム、『仮面の男』は、同フリースケーティングのプログラムです。お昼の競技のプログラム、滑走リストには『グラディエイター』と書いてあったのに、『仮面の男』に変更になっていた理由がここで解った……。流石に『ウィンター』はちょっと編集されていて短かったようだけど、でも、あのステップはまだ健在だったし、氷を雪に見立てて投げる様も素敵で……生で観られて、もうホントに幸せ! 勿論、会場殆どスタンディングオベーションです。
 取りは当然荒川静香で『ユー・レイズ・ミー・アップ』。そして、アンコールで少しだけ『アヴェ・マリア』を。お昼のエキシビションでも『ユー・レイズ・ミー・アップ』を滑っていましたが、こっちは珍しくジャンプでステップアウトしていたようなので、夜の方が仕上がりは良かった感じ。
 フィナーレも、流石に昨日の今日では振りが完全には合わなかったようですけど、顔触れが豪華すぎてもう……。すごーい……。
 全体的に、男子シングルに人気が集中? という感じでしょうか。アンコールも男子は全員ありましたし。ちょっと意外。こういうのって見栄え重視で女子を優先させると思ってたので。勿論、私は物凄く嬉しかったけれど……。

 さて。
 お昼の競技の方は、進行がちょっと……という感じでした。多分、TV放映ではカットされていると思うのですが、得点算出の機材に問題があったのか、選手滑走後、得点が出るまでに異常に時間がかかってしまって……。特にヤグディンの後に滑走した本田と、サンデュの後に滑走したランビエールは、リンク上でのスタンバイ時間が10分前後もあった為、本当に辛そうでした。特にランビエール……。いつ滑走が始められるか判らないから、途中でリンクを降りる訳にも行かなかったし。あれじゃ体も冷えるし、モチベーション乱れちゃうよなぁってくらい待たされてました。基本的にお昼はお遊び大会でしたし、それでも前季のフリースケーティングのプロを通しで滑ってくれた選手達には、本当に感謝です。また、得点待ちの席や表彰台などで、ヤグディンや本田、サンデュが、進行の不味さをフォローして盛り上げてくれたのが好感触でした。
 それにしても、出場メンバのこの豪華な顔触れは、来年に東京での世界選手権を控えているからなのでしょうね。選手達も日本で顔を憶えてもらいたいでしょうし。アウェイでの試合は、ファンの感触とかって結構重要だし。それにしても、夜のガラは本当に愉しかった!

 ああ、でもヤグディンを新採点で採点というのは、今後はナシの方向でお願いします。お願いだから。
posted by HOSHINA Shiho at 01:55| Comment(6) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

アレクセイ・ヤグディンに関するよもやま話。

『JAPAN OPEN 2006』公式サイトの紹介文より
 『トレードマークのステップと情熱的な演技で世界を魅了するソルトレークの金メダリスト』

 アレクセイ・ヤグディンは、割と来日回数が多い人だと思う。でも、このジャパン・オープンの発表があった際、(流石に来日が信じられず)この人のスケジュールをウェブで確認した時、私は愕然とした。殆どの月に於いて、その半分以上がアイスショウの日程で埋まっていたのである。そしてその合間を縫うように5月14日にジャパン・オープンがある。しかも、その日も元は他のアイスショウで埋まっていたと思しく……。実際問題、試合の日だけそこにいれば良いってものでもないし、ショウの無い日は移動やリハーサルで埋まっているのだろうと気付いた瞬間に、この人は本当に――もうすぐ滑れなくなるのだ、と。そう、痛感した。
 ここを観に来てくださってる方でアレクセイ・ヤグディンを知らない人は余りいないと思うのだけど、一応説明しておくと、ヤグディンというのはソルトレイク五輪の金メダリストであり、2002年に長野で行われた世界選手権の金メダリストでもある。
 その体力的にも技術的にも絶頂期にあった年の秋のグランプリシリーズで、彼は脚の痛みを訴えて試合を途中棄権する。そして二度と、競技場としてのリンクに戻る事はなかった。
 股関節の先天性疾患だったのだと云う。旧採点当時、表彰台に昇るには絶対に必要だった4回転ジャンプを禁じられ、彼はそのまま引退を余儀なくされた。
 実を言うと、私は当時ヤグディンに対しては特に好意的な感情を持っていなかった事もあって、この時期の彼に対する記憶が殆どない。
 ただ、今になって思う事は沢山あって……でも、それは全部プルシェンコと絡んでくる事だから、言葉にする事もまだままなないと言うか……こうして書き始めたは良いものの、何を書けば良いのか、実は判っていません。
 ただ、ヤグディンとプルシェンコが争っていたあの数年間、ファンとしてはとても幸せだったのだと思います。トリノのプルシェンコって、凄かったでしょう。けれど、ヤグディンは当時もっと、凄かったんです。ソルトレイク五輪は、ヤグディンもプルシェンコも、本気でベストを尽くして、そうしないと金メダルなんて、絶対に無理だったから。だから今でも、私はプルシェンコのあの『カルメン』が忘れられないし、ヤグディンの『ウィンター』も好き。
 本当に、彼等の戦いは凄かった。
 当時はその裏の確執や、国の事情なんかも、何も知らなかったけれど。ただ、素人目にも、現在とはレベルが違うのだと判ってしまうほどに、壮絶な時代でした。

 ヤグディンの持つ先天性疾患は比較的一般的なもので、実はかなり多くの人が抱えているそうです。(遺伝的な事を鑑みると)多分私もそうだと思います。でも、基本的に20代で発露するものではない。普通に生活してれば50代くらいで発現するもので、でも、一度出てしまったら20年に一度くらいは手術が必要になるのだとか。
 一度露呈したら、普通に生活していても20年に一度の手術が必要になるというのに。
 彼は未だに、プロとして世界中を飛び回ってショウをしている。それも、物凄い密度のスケジュールで――。
 その、不完全だった脚。
 それが元で、壊れてしまった臀。
 世界一美しいと謳われたトリプルアクセルを、彼は多分、もう跳ぶ事ができない。
 そしてこれが、彼の滑りを直接この眼で観る事ができる、最後になるかも知れない。
 だから、今日の彼がどんな滑りであったとしても、私はスタンディングオベーションをしたい。例えそれが、私独りだけだったとしても。
 たった数年の間に世界の頂点と大いなる挫折を経験し、それでも起ち上がったソルトレイクの覇者。
 ウルマノフ、クーリックを経て、プルシェンコと共にロシアの栄華を築き上げた天才スケーター、アレクセイ・ヤグディン。
 今日はこのフィギュアスケートブームに沸く日本に、こんなシーズン外れのコンペティションの為に来日してくれたヤグディンを始めとする海外選手達と、我らが日本を代表して滑る選手達を観る為に、さいたまスーパーアリーナへ行って来ます。


【サイト内関連リンク】
 ■フィギュアスケート - 全日本メダリストオンアイス
 ■今思い知る、GPFの違和感 - クワドラプルのないフィギュア。
 ■トリノ五輪の季節を、過去に向かって走る。
 ■クワドラプル・ジャンパに賛辞を。
 ■もう在ない『史上最高最強の王者』の幻影。
 ■メダルの先に、孤高の途はまだ続く。
 ■現在、そこにいる王者に。
 ■「天才の『何某(なにがし)』」。
 ■傷ついた白鳥は、クワドラプルの夢を視たか。
 ■プリンセス&プリンス・オン・ジ・アイス 2
 ■Alexei Yagudinの『Overcome』

 関連リンクって言うか、プルシェンコの話をすると必ず触れてるってだけだな……。
 ところで、この大会は新採点だと聞いているけど、ヤグディンは何を滑るのかな……。できればヤグディンだけ旧採点適用して欲しいんだけど。まぁそれは……本田も一緒か。
posted by HOSHINA Shiho at 01:07| Comment(4) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

本田武史に関するよもやま話。

『JAPAN OPEN 2006』公式サイトの紹介文より
 『史上最年少で全日本王者に輝き、長く日本の第一人者として君臨』

 今日の『JAPAN OPEN 2006』特集は本田武史です。しかしこの特集って、最初に計画した時点では、1日にひとり分ずつちゃんと書いてけば、全然楽勝ムードだったんだけどなぁ……既に13日か。色々な意味でギリギリだ。
 さて。本田については、今更何を語れば良いのやら、というくらい書いてる気がするので、割とすっきりしたものです。先の Shizuka Arakawa フレンズ オン アイスでも、『レイエンダ』を観る事ができたし、調子も上げてきてるようなので、今回もそこそこ魅せてくれるのではないかと期待しています。尤も今回はプロアマ混合のお遊び大会だし、いい加減に故障した脚を治して欲しいので、「4回転を跳べ」とは言いませんし、言いたくない。彼はもう、グランプリシリーズに出場する事もないのだし、世界の頂点を目指してプルシェンコに挑んでゆく必要もないのだしね……。
 まぁでも、本田が現役の頃は「何故そこまで本番に弱い! 漢なら泣くな!」とか、厳しく観てたよなぁ。報道も煽ってたというか、叩いてたし。14歳、史上最年少の全日本選手権優勝者って事で、過剰な期待かけられちゃったところはあるよな。当時の浅田真央みたいなもんだ。とは言え、ソルトレイク五輪はヤグディンとプルシェンコが共に現役の時代に4位だし、世界選手権では2年連続銅メダル獲得してるし(そもそも世界選手権のメダル自体、日本の男子では25年振りだった訳で)――これってやっぱり、凄い事だよね……。
 ジュニア時代にはプルシェンコに勝った事さえあったのだし、4回転ジャンプの制覇率だって、完成度はともかくプルシェンコに勝るとも劣らずだったもんなぁ。それがまた私にとっては気に食わない要因のひとつにもなってたんだけど。そもそも、プルシェンコと本田じゃ格が違うって、ずっと思って来たし。
 でも、引退されると惜しくなる。
 だって、あの露西亜の天才ふたりが金メダル争いに凌ぎを削ってるって時代に、ノーミスで滑れれば(本田の場合はこれが難しいんだけど・笑)何とか彼らと一緒の表彰台に立てるって位置に、日本人が独りポンと存在してたんだよ? 露西亜はともかくとして、本田がいた日本と、ゲーブルのいた米国のファンは、他のどの国のファンより、あの時代を愉しむ事ができてたんじゃないかなって、今は思う。

 折角だから、明日のプロの予想でもしておこう。一応、新採点での評価になるそうなので、コンペの方は『トスカ』かな。夜のガラはヴォーカル入りの『アランフェス』で。ヴォーカル入りで思い出したけど、高橋大輔にはヴォーカル入りの『ロクサーヌ』を滑ってもらえたら嬉しいな。きっと観たい人が沢山いるはず。今度は転倒なしで、最後までしっかり酔わせてくれるとありがたい。
 ところで今日はジャパンオープンのトークショウがあるらしいけど、これって整理券とか要るのかな? 行くだけ行って観られなかったら切ないし、コルピが来るって事は、お客さんは男性が殆どなのだろうか。それにしてもコルピと本田って何語でトークするつもりなんだろう……英語か……? そして本田はやっぱり、通訳が要らないから駆出されてるクチなのだろうか……。


【サイト内関連リンク】
 ■フィギュアスケート - 全日本メダリストオンアイス
 ■最後のアランフェス協奏曲。
 ■今思い知る、GPFの違和感 - クワドラプルのないフィギュア。
 ■クワドラプル・ジャンパに賛辞を。
 ■フィギュアスケート - Theater on Ice 2006
 ■「天才の『何某(なにがし)』」。
 ■時代のニーズに水を差す。
 ■ホセ・カレーラスの『アランフェス協奏曲』

 流石にこれだけ関連リンクがあれば、今更話す事も余り無いよね。(笑)明日の大取りはアレクセイ・ヤグディンの予定。
posted by HOSHINA Shiho at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月12日

ジェフリー・バトルに関するよもやま話。

『JAPAN OPEN 2006』公式サイトの紹介文より
『トリノの銅メダリストで正確なエッジワークで魅せる技巧派』

 ジェフリー・バトルは、息の長い選手なイメージがある。それこそ順位を上げてきたのは新採点になってから――なのだろうけれど、本田と表彰台に並んでるイメージが明瞭に残ってるし、外見に騙されそうだが彼はプルシェンコと同い年だ。
 と言う事で、NHK杯なんかで日本でもおなじみのジェフリー・バトルだけど、私が彼の滑りを生で初めて観たのは、やっぱり2005-06年のグランプリ・ファイナルである。そして、スケーティングの美しさには元々定評のある選手だったとは言え、あの日ほど、その事実を痛感した事はなかった。
 グランプリ・ファイナル2日目。フリースケーティングの滑走直前、彼はブレードの緩みを訴えて、リンクの上で螺子を留め直した。その、微妙な間。そして、足慣らしのウォーミングアップ。それらを経て、やっと彼は滑り出したのだけれど、靴を履いたままで無理やり留め直したブレードの調子が悪かったのか、ジャンプは軒並み不調に終わり、キス・アンド・クライで得点を待つバトルは「う〜ん」といった感じの表情で、少し首を傾げた。
 けれど、私がその日のバトルのジャンプの不安定さを認識したのは、それこそ試合終了後にその「映像」を観てからの事で、少なくとも会場では、それは然程は気にならなかったのである。まぁ、元々ジャンプの得意な選手じゃない、という先入観もあったのだろうけど……。
 とにかく私は、そんなベストとは言い難い滑走であっても、それこそ氷の上を流れるように滑るバトルのスケーティングの美しさに、純粋に驚いたのである。
 代々木競技場第一体育館、織田と高橋の滑走が終わり、静かに息を呑む観衆の前で滑り始めたバトルのその流麗なまでのエッジ運びは、まるで日本勢ふたりの比ではなかった。「全然違うんだ」と――「ブレードの歪みくらいじゃ、高橋や織田に勝ち目なんかないんだな」と。そんな事を、強く感じた。

 そして帰宅してからこの時の映像を改めて観て、思った以上に不安定だったジャンプと、その実況解説の余りのウザさに吃驚するのだがな!!

 こういう時、TV観戦だとどうしても……自分でも驚くくらい、実況や解説に惑わされ、気を取られてしまっている事を思い知る。バトルのこの時のフリースケーティングは、本当にその好例だ。会場で、他人の雑音のない滑りをちゃんと自分の眼で視れば、そのスケーティング技術の差は歴然としているのに、解説の要らない一言が、まるで接戦であるかのような誤解を視聴者に与える事ができるのである。勿論、カメラの位置なんかも関連しているのだろうけれど――でも、とにかく「これは酷い」と、思った。
 そしてこんな事がある度に、フィギュアスケートの会場観戦をお薦めしたくなってしまうのだ。
 会場観戦に於いては、オペラグラスや双眼鏡なんかは大して必要ないと思ってます。彼らの滑りを細部までじっくりと眺めるのなら、やっぱり帰宅してからビデオを観る方が良いのです。だって一番前の席で観たって、逆サイドで滑っている選手は結局遠いもの。
 そりゃあ勿論、席は良いに越したことはないけれど。
 でも、会場にはもっと違うものがある。
 張り詰めた空気と、選手が氷の上に創り上げる世界。それらを、無駄に語彙を羅列するだけの実況に邪魔される事なく、肌で感じ取る事ができる至福の瞬間。
 選手によって表情を変えるその世界が、きっと判る。

 バトルのスケーティングの美しさは、一見の価値有りです。この人、いつか引退する前に、一度アイスダンスに転向して大きな大会に出てくれないかな……って、時々思うんだけど。でも、それはないかな。今回オリンピックに出られなかったタニス・ベルビンを思うと、その判断はちょっと――という気もするし。(ベルビンはカナダのアイスダンスの選手なんだけど、カナダではパートナに恵まれず、オリンピックに出るために、現在アメリカ国籍を取得中なのだ)

 ……しっかし、とにかく日本の報道は実況が煩い。選手の滑走中くらいは黙ってなさいよ、と。


【サイト内関連リンク】
 ■時代のニーズに水を差す。

【訂正】
 コメント欄でご指摘いただいたとおり、ベルビンは米国籍取得が間に合い、トリノ五輪で銀メダルを獲得しています。(2006年05月20日)
posted by HOSHINA Shiho at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ステファン・ランビエールに関するよもやま話。

『JAPAN OPEN 2006』公式サイトの紹介文より
 『現在、世界で最も安定した男子スケーター』

 日本では「ランビール」なのか「ランビール」なのか呼ばれ方のはっきりしない彼。このブログでの初出時(多分、去年のグランプリ・ファイナル)には、イベントパンフに則って「ランビール」と表記してみたものの、各種報道機関による呼び方が統一される気配が一向にないので、もう最近では、今までで一番耳慣れていた「ランビエール」という呼び方で通す事にしている訳ですが。
 因みに、ブライアン・ジュベールの「ブライアン」も、本国じゃ「ブリアン」という発音の方が近いようですけど、こっちは日本じゃ総じて「ブライアン」で統一されてますね。更に関係ないけど、以前、中国に陳露という女子選手がいましたが、この人、ある時から突然呼ばれ方が変わった記憶があります。確か、ルー・チェンからジン・ロになったんだったかな。当時まだ小学生くらいだったから、結構混乱したような……。

 ところで、このステファン・ランビエール。私にとっては、かなり唐突に出てきたイメージのある選手です。ソルトレイク五輪終了直後の私に「次の五輪でプルシェンコを猛追してくるのは、ヤグディンでも本田でもなくランビエールだよ」と教えてあげても、多分絶対信じなかったと思う。だって、当時の私はランビエールのラの字も覚えてなかったから。そんな選手が、次の五輪でプルシェンコと一緒に表彰台に並ぶなんて、あの頃に想像できたはずもなく……。
 ランビエールの名前を初めて憶えた頃、彼の特徴と言えば、そのポジション取りの複雑な高速スピンだったように思います。スピンと言えば、男子ではプルシェンコが女性的な種類のスピンを幾つか持っているけれど(正しくは「持っていた」なのかな……。)、彼の場合は複雑な変化をするスピンのイメージがあんまりなくて……。その辺りになると矢張り、ランビエールかバトル辺りの名前を挙げるのが一般的なのではないかと思います。
 ――そう。ちょっと前まで、「スピンが得意なだけの選手」くらいのイメージだったのですよ、彼。
 が。
 先のグランプリ・ファイナルで本物を観たら、意外にもスケーティングに重厚感。更に更に、トリノ五輪では4回転3回転2回転のコンビネーションジャンプを成功させ、続く世界選手権でもばっちり4回転を成功させてなんとディフェンディング・チャンピオンに……。去年の世界選手権は、本田もプルシェンコも棄権してしまっていたからこんな事になったのよね――と思っていたのに、もしかしてこの人、今や名実共に『ホンモノ』なのね……。
 ……。
 信じられん。
 あのランビエールが。
 今やプルシェンコを追い駆ける一番手。
 ジュベールを抜き去って、世界選手権連続優勝。
 これはもう、認めないわけにはいかない世界の実力者……。

 良いとか悪いとかではなく、今、新鮮に驚きが……。(ここまで書いておいて、何を今更。)

 う〜ん、こうやって文章にすると、何か気付くものがありますね。ランビエール……怪我が多いイメージがあるし、ジャンプの着氷が荒いイメージがあるので、そういう意味では「最も安定した」という表現には微妙に賛同しかねるものがありますが……。でも、やっぱり彼、現在最も旬な男子スケーターなんだろうなぁ。
 少なくとも、今大会に出場する選手の中では、一番の注目株なのは間違いないと思います。
posted by HOSHINA Shiho at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

エマニュエル・サンデュに関するよもやま話。

『JAPAN OPEN 2006』公式サイトの紹介文より
 『バレエ出身のエキゾチックなダンスで翻弄』

 ということで、『JAPAN OPEN 2006』特集、今日はエマニュエル・サンデュです。
 先の世界選手権の時に、解説で本田が「良いサンデュと悪いサンデュがいる」という話をしていたので、良いサンデュが出現した代表的な試合を某所で教えてもらったのですが……私ってばそれらの試合、ひとっつも観た事がありませんでした……。それで彼の何を語ろうと言うのだ、私。とりあえず彼を初めて生で観たのは、去年末のグランプリファイナルのフリーとエキシビション――と言う事で、私の中の彼のイメージは、「試合に弱く、エキシビションに強い」。プルシェンコに勝った事があるという謳い文句も耳にするけれど、それはその時プルシェンコが、苦手なジャンプを抜いたから……だったような気がするし……。
 まぁとにかく彼については、「ホントにそこまで凄いのか?」と、疑問符が沸いてしまうのが現状……。
 でも、写真とか観ると物凄く格好良いんだよな、この人。モデルみたいに長い手足。独特のエキゾチックな容貌。生来の容姿は酷く恵まれていて、でも目に視えない素質も凄いのだと謂う。何だかんだ言いつつ、結局私が観た事ないだけで、「良いサンデュ」は素晴らしく魅惑的なのかも知れず。
 他選手のインタビュー記事とかも、興味深いものが多いんだよね。今回は欠席になってしまったブライアン・ジュベールも、"I believe that if Sandhu skates a perfect clean program, then he is the next world champion." なんて言ってるし。アバウトに訳すと、「サンデュがノーミスで滑れば、次の世界チャンピオンになると思う」って感じ?
 ――それは観たい。一度「良いサンデュ」を観てみたいぞ!

 と言う事で、今回のジャパンオープン、私は「良いサンデュ」の登場を心待ちにしています。是非、良いサンデュが来日してくれますように!
posted by HOSHINA Shiho at 02:28| Comment(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月09日

Shizuka Arakawa フレンズ オン アイス

『Shizuka Arakawa フレンズ オン アイス』、FOIに行って参りました。報道が結構来ていた印象があるのですが、通しで放映してくれる局はなさそうなので、毎度お馴染みの素人レポでもやってみます。
 今回のアイスショウはパンフレット等一切なし。(驚いて会場のスタッフに問い合わせてしまった……。)1000円以上募金してくれた人にストラップの全プレがあっただけです。笑いどころは、スポンサーに『金芽米』が入ってた事でしょうか。全体的に手作り感溢れるイベントで、セットと演出は『プリンスアイスワールド2006』、PIW2006公演の使い回しだったようです。
 オープニングはまず、幕の内側からかけ声が聞こえて来て、そこで客席がすかさず拍手。(この時点で誰も出てきてないんですが・笑)
 登場は『ユー・レイズ・ミー・アップ』に乗って荒川静香から。そのまま選手紹介へ突入して、有川梨絵・宮本賢二、田村岳斗、恩田美栄、高橋大輔、中野友加里、本田武史の順に登場でした。
 前半はたどたどしい荒川の選手紹介で、各選手達がエキシビションナンバーを披露です。
 当然、スタートは荒川から。何といきなり『トゥーランドット』……。これは……今後もう一生観る事もないのだろうと思っていたプロだったので、生で観る機会に恵まれて、冗談抜きで驚きました。素直に感動。会場も全体的に、ちょっと悲鳴がかっていたような気がします。それにしても、こう言う事は本当は口にしてはいけないのでしょうが……この曲で滑る荒川を観ていたら、「貴方はこれからも、貴方が得たものを欲して欲して、終に得る事ができなかったクワンやスルツカヤの分まで、その威光を以って滑っていくのが義務だと思う」等と――感じてしまいました。色々な意味で失礼な思い込みなのですが、率直な感想だったので。ごめんなさい。
 有川・宮本ペアは、既に有川が引退済みということで、曲に乗ってふたり殆どソロで滑って、リフトして終了でした。今回のショウでは、各選手から荒川についてのエピソードを述べるコメントタイムがあって、この二人は荒川について「前菜がアメリカンクッキーだった……」と揃って語ってました。
 田村は、先のプリンスアイスワールド(PIW)と同じナンバーかな。振りは若干違ったかも。西側の客席が盛り上がっていたので、そちらに向けて大サービスでした。西側で良かったと思った一瞬。
 恩田は『ハートバーン』を披露。高橋は『シークレット・ガーデン』で、荒川については「眠る前に、(荒川特有の)『寝る体勢』に入るので、眠いのがすぐに判る」といった事を話してました。
 ここで露西亜のアレクサンドル・アブト登場。こちらはPIWと同じナンバーでした。いつも思うけど、この人はジャンプの助走がちょっと長い気がします。でもやっぱり盛り上がる。プロはこうでないとね。荒川については「スケーティングが綺麗」と、他にももっと色々言ってたんだけど字幕だったので憶えてません。申し訳ない。
 中野は『アメージング・グレイス』。彼女のブレードを抱え込むスピンって何て名前なのでしょう。とても綺麗でした。
 前半の取りは本田で『L.O.V.E.』を披露。3月のTOIの時よりちょっとシャープになった印象。荒川については「練習で腕を骨折しても、平気な顔でアクセルジャンプを跳んでいて驚いた。コーチが怖かったんだけど」といった内容を。
 本田の演技終了後は、そのまま本田と荒川で抽選会に突入。抽選のプレゼントはトリノ土産のマウスパッドと、今イベントの特製Tシャツ。共に荒川のサイン入りのようでした。抽選はなかなか西側席が当たらず、本田が頑張って抽選箱をシャッフルして西側のクジを引き当てたのですが、その際ふんぞり返っていた本田に、荒川が冷静に「何威張ってんの」と突っ込んでいて笑えました。

 後半はノービスの女の子からスタート。本郷理華ちゃんが『キューティ・ハニー』、中村愛音ちゃんが『さくらさくら』を披露。
 田村は『座頭市』。生で観たのは初めてでした。「久し振りにアマの選手達と滑れてとても楽しい」との談話。荒川については「高校に入る前から知ってたけれど、ずっと優勝しても喜ばない選手だと思ってたのに、最近は楽しそうに滑っていて、人って変わるんだと思った」等と語ってました……。
 中野は先のPIW初お披露目の『サユリ』。緋いコスチュームがとても似合います。そうそう、黄色人種だからって下手な中間色ばっかり使わず、こういうパキッとした原色の衣装も使ってみれば良いと思うのよ? ボナリーが現役の頃も、いつも思ってたのよね。荒川については「セロリが嫌い。高橋に酢豚が似合うと言われて激怒していた事があった」と。(笑)
 高橋は『ロクサーヌ』。ヴォーカル入りでした。かなり良い雰囲気で滑っていたので、最後の転倒が本ッ当に勿体無かったな、うん……。今回出場した選手の中で転倒したのは彼だけだったような。
 ここで露西亜のエレナ・レオーノワ、アンドレ・コワルコのペアが登場。矢張りPIWと同じナンバーを披露。こちらも流石プロ。あれだけの安定感は、流石露西亜ペア――といった印象。荒川については「このようなチャリティをする事は素晴らしい」といった内容でした。もっと色々言ってたんだけどやっぱり字幕だったので憶えてません。ごめんなさい。
 恩田は『ラブ・イン・スローモーション』で、会心の出来だったのではないかと。恩田が笑顔で滑ってる時って、観てても嬉しい。荒川については「お互いO型でマイペースなので、四大陸で初めて同室になった時に3日くらい口をきかなかったけど徐々に仲良くなった。そして今は尊敬する先輩になってしまった」といった内容でした。
 そして注目の本田は『レイエンダ』……。「銅メダルを獲得した2003年世界選手権ショートプログラム...」のナレーションが入った時には、驚きで喉から声が漏れましたとも。これも、もう生で観る事は叶うまいと思っていたので……。本田は3月と較べると、随分キレが戻って来たようです。ジャンプも手が着いたとはいえトリプル・アクセルも入ってましたし。速度もあったので、来週のジャパンオープンが楽しみです。
 大取りは勿論荒川で『アヴェ・マリア』。これは新プロですね。滑り込みがまだまだと言った感じだったけれど、腕の使い方なんか物凄く滑らかで綺麗でした。凄く荒川っぽいプログラムだと思います。
 このラストの、本田の『レイエンダ』、荒川の『アヴェ・マリア』の流れはかなり感激でした。流石ふたりとも日本の最高峰だよ……! これだけで観に行った甲斐があったと思える程でした。
 この後は、荒川からお世話になったコーチ陣、長久保裕、染谷慎二、佐野実、阿部奈々美、佐藤久美子へのお礼と花束贈呈。続いて、今回の収益金の目録を日本スケート連盟会長代行に手渡し。最後に客席に向かってお礼の言葉と続きました。
 フィナーレはちょっと凝った作りで、女性陣は揃ってスパイラル、男性陣は揃ってイーグルを演ってみせてくれました。フィナーレは何が困ったって、誰を観たら良いのか判らずに困った。何だろう、この幸せすぎる布陣。とりあえず本田を観てみましたが。(笑)
 最後は円陣組んでみんなでかけ声かけて終了で、この時にも客席から拍手が。今回のショウは客席もとても温かくて、お客さんの方も一緒に盛り上げようとしてたな、という印象。荒川はナレーション随分噛んでましたが、こういうの初めてだからね。何となく、その棒読み感がまたアットホームな雰囲気を引き出していて良かったと思います。本当に記念になったなぁ。
 現在、日本勢のレベルが全体的に高くなっていて、国内のエキシビションでもこれだけのものが観られる……本当に、良い時代になりましたね……。何と言うか、ちょっと感無量。

 アイスショウと言えば、7日にはPIWの横浜公演の千秋楽にも行ってきたのですが、これを書いているともう『JAPAN OPEN 2006』特集がとてもじゃないけど消化できない(おいおい)ので、とりあえずFOIに出てなかった選手について少しだけ。村主のカルメンが非常にキレがあって眼を惹きました。お約束の客席へのサービスもあって、村主っぽいナンバーです。これはファンの方は楽しみにして良いと思います! 浅田舞はアランフェスで滑りましたが、ジャンプで一度転倒。浅田真央の方は比較的調子良さそうでした。
 そうそう。PIWと言えば、パンフレットの選手の紹介文! ウィキペディアの内容をまるっと引用するのは全く構いませんが、安藤美姫の場合は「『4回転』サルコウ」、本田武史の場合は「『クワドラプル』・ジャンパー」と表記がバラバラなのは戴けませんでしたね。せめてその辺りだけでも統一してくれれば、ウィキの丸パクリとは判らなかったのにな。まぁこういうのって色んな意味で記念になりますけども……。でも、装丁にはそこそこお金がかかってそうなのに、こういうのチェックする人いなかったのかな。

2006年05月08日

世界遺産ナスカ展

 連休中は、世界遺産ナスカ展にも脚を運びました。想像以上に人気があるという噂を耳にして警戒しつつも、ペルー関連の展覧会ならやっぱり観たい! 私にとって、ペルー関連の謎というのはひとつひとつがかなり魅力的で、1998年に開催された『ペルー黄金展』なんかも、何気に行ってたりするんですよね。マチュピチュに地上絵、綿密に組まれたクスコ市街の石組みの壁、遥かなるタワンティンスーユ(インカ帝国の国名)! すっごい憧れがあります。(まぁ、インカ帝国とナスカ文化はもう全然違う文化圏になってくるので、こういう風に一緒くたにするのもちょっと抵抗があるのも事実)とにかく謎が多いのだ! それもある種、蟲惑的でさえあるような――ね。
 という事で、会社の同僚……というよりはお姉さまと、8時半に上野の公園口で待ち合わせて、朝から列んで入場。開場は9時からなのですが、混んでる展覧会は朝から列んで入るのが一番快適に観られるので、頑張って早起きです。今回ご一緒させて戴いたお姉さまとは、普段は殆ど接点がないのですが、先日あるパーティでお話する機会があって、そこで「どうせ行くなら、ご一緒しませんか」という話になったという、かなり突発的な状況。当然、プライベートでご一緒するのは初めて。沢山話したのも初めて。(笑)それでも、随分と楽しくお話させて戴く事ができました。
 さて、本筋の展覧会の方ですが、まず入場してすぐにバーチャル映像コーナーへ。(これは凄く正しい判断だった事が後ほど証明される。)一通り映像を観てから、入口の方にある最初のコーナーへ戻って、出土品やミイラ等を改めて閲覽しました。圧巻は織物(マント)でしょうか。子供のミイラなんかも見所だとは思うのですが、個人的には、描かれた人物の顔や服の模様がひとつひとつ全て異なっているマントの図柄はとても眼を引きました。あでやかなのですよ。
 バーチャル映像の方は、有名な地上絵を上空から見せてくれるというもので、これも割と楽しいとは思います。が、個人的には地上絵と言えばやっぱり「猿」だと思うので、猿の映像が観られなかったのはとても残念。実際、ペルーまで地上絵を観に行くと、あのお猿さんの尻尾のぐるぐるを愉しめるように、ヘリだかセスナだかが旋回してくれるらしいんですよね。それがやってもらえるかとワクワクしていたので、なかったのは痛かったな。
 9時ジャストにはバーチャル体験コーナーの映像を観ていたはずなのに、ひととおり観終わって博物館を出られたのは11時半ちょっと前。混んでいて進みが遅いというよりは、後ろに追い立てられるように観たような気がしたのですが、それでも一通り閲覧するだけで2時間以上――かなり密度の高い展覧会だと思います。
 ペルーの文化に関しては、無条件に憧れがあるので、どうあってもお薦めですが、こちらも機会がありましたら、是非脚を運んでみてください。でも、これこそ人を観に行ったような気がする展覧会だったなぁ。時間が許すなら、平日に行く事をお奨めします。
posted by HOSHINA Shiho at 03:43| Comment(0) | TrackBack(1) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プラド美術館展

 連休中、プラド美術館展に行ってきました。個人的に、休日の午後の美術館というのは人を観に行くようなものだし、そんなのに脚を運ぶのなんて絶対に避けたかったけれど、だからと言って今行かなかったらいつ行くの……という事で、端午の節句のイベントで沸き返る上野恩賜公園を抜けて、東京都美術館へ。
 プラド美術館はスペインの美術館ですが、何となく、こういう印象派以外の古典的な雰囲気の絵画展は、以前は東武美術館辺りの得意分野――というイメージがありました。あくまで「何となく」なので、時代がどうとか、国がどうとか、そういう具体的な理由は全くありません、念の為。個人的な感想です。
 とは言え、東武美術館自体が随分前に無くなってしまっているので、今となっては得意分野も何も追求のしようがないのですけどね。東武美術館って何で無くなったんだろう? 『エルミタージュ美術館展』とか、毎年楽しみにしてたんだけどな。他にも、20世紀最後の来日と言われた『ブリューゲル展』に脚を運べなかった事は、今でも心残りになってます。
 しかし、こうやって思い出していくと、小田急美術館やら伊勢丹美術館やら、好みの展覧会をやってくれたデパート系美術館って軒並み無くなってるなぁ……矢張り当時は、景気が悪かったのかな。

 話が脱線してしまった。

 本筋に戻ります。プラド美術館展は、実は2002年にも西洋美術館の方で開催されていて、こちらにも当然脚を運んではいたのですが、この時は余り印象に残る作品はなかったように思います。
 対して、今回の同展覧会。出品作品数は81点だったので、比較的少ない方かと思っていたのですが、これが大間違い。作品全部大作です。観るのに物凄く時間がかかりました。圧巻は『エル・エスコリアルの無原罪の御宿り』と『貝殻の子供たち』でしょうか。『エル・エスコリアルの無原罪の御宿り』はムリーリョという画家の作品なのですが、私の知る限り、エルミタージュ美術館にも、同じムリーリョの作で『無原罪の御宿り』という絵画があったはず。個人的には、エルミタージュ所蔵のものの方が好みかな。『貝殻の子供たち』は、ポスターの方も購入しました。入場チケットの半券にも印刷してある、あの絵です。
 静物画も幾つか来ていましたが、地味な静物画と侮る事なかれ。花も果物も質感豊かに瑞々しく、溜息が出る程美しいものが揃ってます。ホント、今回の展示会は文句なくお薦めです。お時間がありましたら、是非脚を運んでみてください。
 宗教的な人物画、そして新鮮な輝きを放つ静物画と、そりゃもう愉しめると思います。少なくとも、2002年の時よりかは遥かに内容も充実してます。

 この日はとっても良いお天気だったので、余裕があれば東照宮ぼたん祭りの方にも脚を伸ばそうかと思っていたのですが、都美術館を出られた頃には16時半を廻っていたので、結局諦めました。う〜ん、今年はつつじ祭りもぼたん祭りも行けなかったなぁ。
posted by HOSHINA Shiho at 02:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月04日

『JAPAN OPEN 2006』出場選手変更 - 其の弐

Stéphane Lambiel a accepté une compétition exhibition à Tokyo...

 ほ、本当に来るっぽいよランビエール! いや、公式の情報を信じてなかった訳じゃないんだけど、現時点における世の中の認知度(?)を鑑みた時に、ブライアン・ジュベールとステファン・ランビエールじゃ、ランビエールの方に軍配が上がるだろうし(要するにランビエールの方が格上かな、と。)、そうでなくてもランビエールの方が怪我が多いイメージがあったので、これは客寄せの嘘報道じゃ――なんて、内心疑っていたので、物凄くびっくり。
 このまま、他の出場選手についても変更にならない事を願います。
posted by HOSHINA Shiho at 23:58| Comment(6) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高橋大輔に関するよもやま話。

『JAPAN OPEN 2006』公式サイトの紹介文より
 『日本男子初の世界ジュニア王者で、情熱的なスケーティングとステップを誇る日本のエース』

 ということで、『JAPAN OPEN 2006』特集、スタートは高橋大輔から行きます。
 現在のフィギュアスケート男子シングル、日本のエースは? と問われたら、高橋と答えるべきか織田と答えるべきか――これは、実は結構悩みどころではないだろうか。
 去年の今頃だったら何の迷いもなく「本田じゃん?」と答えられたけれど、高橋と織田については、現状非常に実力が拮抗しているようだし、とは言え、ふたりともまだまだ、ソルトレイクシーズンの全盛期の頃の本田には遠く及ばないように思う。
 私は、ワールドの試合に勝ち残ってくるような選手しか名前が判らない人間なので、高橋大輔の顔と名前が完全一致したのも、実は去年の世界選手権の頃。しかし、その印象はお世辞にも良いとは言えなかった。何故なら、彼の顔を覚えた時の報道が、五輪の男子の出場枠がひとつに減った――というニュースとセットになっていたからだ。
 私が観た報道番組では、棄権扱いになった本田については多く語られず、いかに高橋がボロボロだったかが重点的に解説されていた。当時の私は、本田に対して「試合に出場すれば『それなりの成績』は残せるが、どうしてもトップ争いには食い込めない」という認識で余り高くは評価していなかっただけに、高橋の駄目っぷりは殊に際立って感じられたのである。

 とは言え。

 その後、プルシェンコの来日に釣られて6月のドリーム・オン・アイスを観に行った訳だけど、この時の高橋は非常に安定していて、私の中の高橋株はぐんと上がった。
「何だ、ちゃんと跳べるじゃないか。しかも着氷も安定してて綺麗だし」
 その時の感想は、そんな感じだったと思う。世界選手権の時の報道が冗談のような、安定したジャンプ。スケーティングにも流れがあって、少なくとも、その回の公演における男子シングルメンバの中では、彼の滑走は殊に美しく、華やいで観えた。まぁそれでもやっぱり「日本のエースは本田」という認識は前提にあっただけに、あの日の時点で彼がまだ復帰していなかった事を残念に思ったし、そう思った人は他にも沢山いただろう。でも、だからこそ。
 高橋の2005-06シーズンの活躍は、想像以上に目覚しかったのだと思う。
 秋には10年間日本王者の名を欲しいままにして来た本田を抜き去り、冬には織田を差し置いてグランプリ・ファイナルの表彰台へと昇った。そしてその翌週には全日本選手権初優勝――と、彼は一気に国内のスターダムへの道を駆け上がった。

 個人的に、あくまで私の主観的な感覚に於いては、今のところ彼のスケーティングに、際立った個性や重厚感は感じない。突出して出来ない要素がある訳ではないけれど、でも、跳び抜けて眼を惹く要素もないように思える。勿論、これは逆に言えば、非常に「整って」いるという言い方もできるだろう。ひとつひとつの動作を取っても、得手不得手の顕著な波がなく自然に見える。けれど――全体的に小さくまとまりすぎていている気がして、それが惜しいかな。カリスマ性に乏しい側面は否めないというか……。もっと彼自身に自信がつけば、この辺りは変わってくるのだろうか。今年の高橋大輔が何処まで行くか、それについてはとても楽しみです。
 あ、でも高橋の場合は、まずは4回転ジャンプの安定が重要課題。その辺りが攻略できれば、きっと世界の表彰台ももっと近くなるはず。先の五輪も(ジャンプのカウントさえ間違えなければ)5位くらいには食い込めそうな滑りだと思ったしね。
posted by HOSHINA Shiho at 03:52| Comment(0) | TrackBack(0) | JAPAN OPEN 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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